5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

夏の七草もある

2009-08-08 22:19:34 |  文化・芸術
明日の長崎の原爆記念日を過ぎるとすぐに、64回目の終戦記念日がやってくる。

しばらく前のTVのインタビューで男性タレント(名前を忘れた)が、戦時中の話の合間に、春や秋の七草と同様に、夏には「夏の七草」があるんですよといっていたのを思い出した。

WEBで検索してみると、栃木県立図書館のレファレンスが最初にヒットした。

それによると、「夏の七草」にはいくつかのパターンがあるのだが、第二次大戦の終わる直前の1945年6月の「週報」に『アカザ、イノコズチ、ヒユ、スベリヒユ、シロツメクサ、ヒメジョオン、ツユクサ』が日本学術振興会によって「新選・夏の七草」に選定されていると説明されている。

タレント氏の言うとおり、家の周辺に自生する雑草ばかりで、当時の食糧不足を少しでも補うための苦肉の政府案だったことが判る。

WEBで見つかるのは、『ヨシ、イグサ、オモダカ、ヒツジグサ、ハス、コウホネ、サギソウ』というパターンもある。こちらの方が、少しは色気がありそうか。

黄色いオミナエシは「秋の七草」のひとつだが、観賞用に栽培された花は、お盆前には出荷されるようで、産地の京都ではちょうど見ごろだというし、福井では薄紫のキキョウがやはり花を咲かせて、秋の訪れを告げているというニュースも聞こえる。どちらも今年の長梅雨は開花に影響はなかったのだろうか。

因みに「秋の七草」はオミナエシやキキョウのほかに『フジバカマ、ナデシコ、ハギ、ススキ、クズ』である。キキョウやオミナエシ、フジバカマは福井県ではすでにレッドデータブックに登録されて、絶滅が危ぶまれる種類なのだそうだ。オミナエシもキキョウも自然種は淘汰されて園芸種が残るだけということになるのだろう。

「春の七草」も「夏の七草」同様に食用として摘まれるのは、観賞用の「秋の七草」とは違っている。五七五七七と音調子のいい『セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ』は誰でも知っている。





















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