『フゥ依頼が来たぞ(笑) 取り合えずスーツ来てアンといけ…』
室内で寛いでいた二人へ指示をする。
『分かった(笑)アン?』
『遅い(笑)早く着替えたら?』
『凄く真面目に見える(笑)』
『フゥ(笑)見せてるの』
着替えた二人はチェックして貰い事務所を後にした。
『凄いね…これでセキュリティ関連はしてないって…ありえない』
『垂れ流し(笑) 頭悪い』
口で笑むフゥに笑う…ずっと待たされていて依頼書を眺めながら話をしていた。
『スタンプの方? どうぞこちらへ…』
一室へ案内された二人は待たされた。威張りながら入る男は面倒くさそうにソファーに座りこんだ。
『で?』
『そちらが呼んだのでしょう…。契約したら担当に伝えて下されば良かったのでは?』
『いやぁ…会いたくて(笑)
そう言って欲しいのか?』
『部長…』
『親父に言えばやるだろ?俺じゃなくても…』
『御社の担当者と話を…』
『いつの間にか俺になってたんだよね…。話はいいから飲みに行かない?』
『部下にやらせては?』
『頭いーねぇ(笑)早く行け!こいつが案内する』
お辞儀をして彼女らを部屋から出した。
『申し訳ございません…部長になり、まだ日が浅いので…』
『担当者も?』
『いいえ…ベテランです。ここですどーぞ』
案内され入ると、一人の男が部下を引き連れやってきた。
『ハンと申します。セキュリティは、ここ一年…』
『なぜ…』
『体勢が違ったので、動かせませんでした。やっと解放され起動させましたが…』
『たくさんいそう…』
嫌な顔をする二人。
『なぜ急に?今まで大丈夫だったのでしょう?』
『個人のセキュリティでは限界がきて…防ぎようがなく』
『あの上司じゃね…』
『彼には渡しませんから(笑)社長が許可を下さいましたので…。いつから使えますか?』
『サーバーを見ないと』
そういうと先へ案内してくれた。
『フゥ…』
『古い割には綺麗ね(笑)』
『社に秘密で時々動かしておりました…』
『…この数じゃ全職員までは無理よ?増やせるの?』
『…構わない』
『社長…』
頭を下げて出迎える彼らに驚き眺めていた。
『早めがいいんだが…徹夜してでも。こちらは有り難いんだ』
『大金が出ますよ…』
『それ以上の機密がうちには出来まして』
フゥがアンをみた。頷くと電話をかけ始めた。
『一度戻り機材とか全て、揃えてから参ります。一人か二人…人を立てて頂くと…』
『何をすれば…』
『何も(笑)ようするに見張りですよ。間違いないように(笑)
私達はプロですが、二人だけで作業して後に何かあれば責任問題になります…。
そちらのミスで情報漏洩しても、私達の責任ではありません。でしょ?目に見えない物の中の事、私達には、いえ(笑)互いの為ですから…。
お願い出来ます?交代でいいので…』
『分かりました…』
『では戻ります。私達だけで(笑)以外の偽物は無関係。間違わないで下さいね』
歩いて行ってしまった。
『彼女らで大丈夫なんですか?』
『知人の紹介だ…。その辺の会社より鉄壁だそうだ(笑) 中でも二人のチームがいいから指名しろと推薦された。あの金融庁も推薦していたんだ』
『名指しですか?』
頷く社長に驚いた三人だった。
隣の一室に全て運び込まれ、チェックしながら、サーバー室へ運ばれていく。
繋ぎ接続し組み立てて、ようやくしまいこんだ機材に笑む彼女達…
『終わりましたね…』
社員が呟いた。
『やっと始められるわ(笑)』
彼女の言葉に、驚き眺めていた。
『やっとスタートラインに行けるのよ? (笑)やーねぇ。こんな時間だし…食べに行こう』
『監視カメラはOKよ』
『帰っていいんですか?』
『徹夜って言われてるけど?』
『…食べたら戻るのよ(笑)貴方は交代する人が来るまでじゃなかった?』
笑みながら、彼らを押し出し厳重にロックして会社を後にした。
『あそこでいいわ(笑)近いし』
フゥが客を見たが、気にせずに椅子に座った。
『おばさーん(笑)食べたいの、色々持ってきてぇ…』
笑みながらアンはフゥの肩を抱く
『フゥ…(笑)一目惚れか?』
『それはアンでしょ(笑) Zで頼むから…』
ため息のアンに笑う。
不思議な顔をした彼に…
『終わりに話すって(笑)』
と説明してやった。
『あの…スタンプさんも この辺で?』
『秘密~(笑)』
『残念…』
『うちの社長は お馬鹿でね(笑) 秘密~って言うくせに作業着に会社のロゴを入れるのよ(笑)おたくは…。
ねぇ(笑)フゥ…どこのかなぁ(笑)』
『ゼロ(笑)』
『なっ…』
『バイクとパソコン(笑)』
『あ~』
彼の声が漏れた。会社のロゴがあったのだ…。
笑み食べながら彼をみた。
『ジン…』
彼の仲間が呼んだ。
『飽きたらうちへ(笑)…待ってますよ…』
と離れていった。
アンが耳打ちした。
『近いね…負けるかな』
『勝つ(笑)』
『フゥ最強~』
両手をあげ叫ぶアンに声をだしてハイタッチすると、笑いだすフゥだった。
『誰だ?』
『スタンプの社員ですよ(笑)どこに入ってるか気になって…』
『口は固いだろ…』
『はい…作業中は飲まないって本当だった(笑)女二人で凄いですよね…。ユキは何の仕事してるんだろうな…』
『似てるよな(笑)ユキに』
『髪も笑い方も違うけど…』
『フゥって言ってましたよ?』
携帯がなった。
『なんです?』
『侵入者…』
そう言い捨てると彼女がパソコンを広げた。
『あー馬鹿ボンだ(笑)』
『何をする気でしょう』
『フゥ(笑)やりたい』
かたかた操作して、アンにマイクを渡したフゥがみやる。
室内に入り込む姿があったのだ…
『侵入者発見、警察に連絡…カウント10でロックします。今すぐに退室して下さい』
隣で肩を揺らすフゥを叩くアン。10からカウントしていく。
『ロックしました。閉鎖します』
カチッっと押したフゥは大笑いする。じゃれあう二人に皆の注目が集まった。
静かにした二人は体を揺らし まだ笑っていた。
『早くしないとヤバくないんですか?』
『大丈夫…(笑)まだセットしてないもの…』
『出来上がってない(笑)』
『大丈夫なんですか?』
『悪さをするからよ…(笑)貴方は社長に連絡しといて…食べたら行くから(笑)』
慌てて飛び出して行った二人に笑うアン。
『アレは言い過ぎだよ(笑)』
『あ…気絶しちゃった』
『社長にバレたらクビ?』
『まっ(笑)中を守る為だし。食べよう』
笑む二人が食べ始めた。
『いいか?』
席に座り二人が眺めていた。
『ユキという女の子を知らないか? …探してるんだが』
『知らない…アンは?』
『知らない…写真ある?探してあげるわよ?』
『これだ…』
携帯を見せた彼が二人を探る。
『フゥ』
『転送して(笑)』
パソコンを広げたフゥが聞いた。
『いや…いいんだ(笑)見たらゼロに電話をくれ』
『人探しもするんだ(笑)』
『ね…頑張って。おばさーん代金置いとくね(笑)』
『じゃ(笑)』
『フゥ…あんたの妹に似てる?』
『少し…でも違う』
『そっか…。急ごう(笑)クビがヤバい』
走り出す二人の姿をアキ達が見ていた。
『ユキ?』
『妹って… アレはスタンプの社員だな』
『何の会社?』
『セキュリティ関連…』
『姉妹かな…』
仲好さげに走っていく彼女達を眺めた。
『きたな(笑)今の見たか?』
『何となく似てるが…』
『観察して聞いてみて…判断がつかなかった』
『そうだ、○△が潰れた…漏洩して発覚した。もともとは××の研究をしていたものらしい…』
『ズタズタよ…中味は』
『ユキが?』
『ジン…』
頭を撫でて肩を組むナツが微笑んだ。
『今の二人は2年前から腕を発揮しだしたらしい。守りは完璧らしいぞ(笑)、社長が自慢してた』
『ユキが消えた年だ…』
『カズが教えてくれたんだ(笑)』
『頑張ってますか?』
『なんとかな(笑)生きてるようだ。ジンも頑張れと言ってたぞ。
そうだ伝言、スノーは出てないそうだ。何の事だ?』
『SW…文字にするとスノーって英字になるんです。雪の結晶つきで…だから探してたんです』
『ユキか?』
『1年前にパッタリ…ネットに現れなくなったんです』
ため息をした社長がいた。
作業を始めた二人に睨む部長がいた。叱られふてくされていたのだったが…。出てこない二人に諦め帰っていった。
『さて試運転(笑)』
寝ているアンに笑み、彼らを見つめた。
『これから一週間(笑)試運転して全てをチェックしたら終了です。
大事なデータは全てコピーしてから動かして下さい。
アン…動かすよ(笑)出な…』
『じゃチェックは私が行くね(笑)皆つけて、話はこれで』
『不備はすぐに言って(笑)その場で直す。下からにしよう』
順にチェックしながら動作を確認していくのだった。
『常にコピーして全てクリアになったら使って下さいね(笑)』
『感謝する…』
『点検も忘れずに(笑)』
鍵を渡し
『終了(笑)』
フゥが呟いた。
会社から出た二人は バイクに飛び乗り公園に向かった。
『おちつく…』
『疲れたね』
『話は?』
『ない…』
『また見逃したよ?』
『目ざとすぎ…』
『いいから話せば?』
『まだ終わってない(笑) しかも盗み聞きしそうなやつがいる…』
『ゼロ?』
『そう…(笑)』
『フゥは目がいいな(笑)』
ため息をしたアン
『こっちに来い(笑)バレバレだから…』
『チッ…なんだよ』
『話は?』
『お前がスノーか?』
『フゥだ(笑)そんな可愛い名前じゃないけど?』
『ハンドルだ…』
『それはない(笑)まんま使ってるし…』
『ユキか?』
『違う…フゥだと言ったよ? どんだけ探してるか知らないけど…。アン……』
『アンタの名前は?』
『ジン…』
『ユキはジンのなに?』
『身内…姉で…妹で…』
『で?家出したの?』
『秘密だ(怒)』
『フゥと どんな関係?』
『…』
『私達は子供の頃から一緒にいるの(怒)紛れもなくフゥ。ジンなんて聞いた事ないけど?』
『会社に戻ろう(笑)じゃねジン』
アンは睨みながら歩き出した。
バイクに乗ると視線を感じたフゥが振り向いた。
『ジンと一緒にいた人だね(笑)』
『すまなかった(笑)』
『謝っといて(笑)ユキじゃなくてゴメンって』
走り出す二人を見送ったハルはジンをみた。
肩をおとし戻ったジンに笑み帰る事にした。
研究所が爆破された…連日の報道に食い入るように見るジンにため息をする。
『残るは××だ…』
呟くジンにハルは社長と目があった…悲しく笑むジンにため息をした二人がいた。
『本当に知らない感じだった。あの子はユキじゃない…』
『…諦めた?』
『それはない…探してるじゃないか。俺たちを知っている目じゃなかったろ…』
『だけど…』
なかなか見つからないユキを心配するジンに、皆は何も言えずにいた。
室内で寛いでいた二人へ指示をする。
『分かった(笑)アン?』
『遅い(笑)早く着替えたら?』
『凄く真面目に見える(笑)』
『フゥ(笑)見せてるの』
着替えた二人はチェックして貰い事務所を後にした。
『凄いね…これでセキュリティ関連はしてないって…ありえない』
『垂れ流し(笑) 頭悪い』
口で笑むフゥに笑う…ずっと待たされていて依頼書を眺めながら話をしていた。
『スタンプの方? どうぞこちらへ…』
一室へ案内された二人は待たされた。威張りながら入る男は面倒くさそうにソファーに座りこんだ。
『で?』
『そちらが呼んだのでしょう…。契約したら担当に伝えて下されば良かったのでは?』
『いやぁ…会いたくて(笑)
そう言って欲しいのか?』
『部長…』
『親父に言えばやるだろ?俺じゃなくても…』
『御社の担当者と話を…』
『いつの間にか俺になってたんだよね…。話はいいから飲みに行かない?』
『部下にやらせては?』
『頭いーねぇ(笑)早く行け!こいつが案内する』
お辞儀をして彼女らを部屋から出した。
『申し訳ございません…部長になり、まだ日が浅いので…』
『担当者も?』
『いいえ…ベテランです。ここですどーぞ』
案内され入ると、一人の男が部下を引き連れやってきた。
『ハンと申します。セキュリティは、ここ一年…』
『なぜ…』
『体勢が違ったので、動かせませんでした。やっと解放され起動させましたが…』
『たくさんいそう…』
嫌な顔をする二人。
『なぜ急に?今まで大丈夫だったのでしょう?』
『個人のセキュリティでは限界がきて…防ぎようがなく』
『あの上司じゃね…』
『彼には渡しませんから(笑)社長が許可を下さいましたので…。いつから使えますか?』
『サーバーを見ないと』
そういうと先へ案内してくれた。
『フゥ…』
『古い割には綺麗ね(笑)』
『社に秘密で時々動かしておりました…』
『…この数じゃ全職員までは無理よ?増やせるの?』
『…構わない』
『社長…』
頭を下げて出迎える彼らに驚き眺めていた。
『早めがいいんだが…徹夜してでも。こちらは有り難いんだ』
『大金が出ますよ…』
『それ以上の機密がうちには出来まして』
フゥがアンをみた。頷くと電話をかけ始めた。
『一度戻り機材とか全て、揃えてから参ります。一人か二人…人を立てて頂くと…』
『何をすれば…』
『何も(笑)ようするに見張りですよ。間違いないように(笑)
私達はプロですが、二人だけで作業して後に何かあれば責任問題になります…。
そちらのミスで情報漏洩しても、私達の責任ではありません。でしょ?目に見えない物の中の事、私達には、いえ(笑)互いの為ですから…。
お願い出来ます?交代でいいので…』
『分かりました…』
『では戻ります。私達だけで(笑)以外の偽物は無関係。間違わないで下さいね』
歩いて行ってしまった。
『彼女らで大丈夫なんですか?』
『知人の紹介だ…。その辺の会社より鉄壁だそうだ(笑) 中でも二人のチームがいいから指名しろと推薦された。あの金融庁も推薦していたんだ』
『名指しですか?』
頷く社長に驚いた三人だった。
隣の一室に全て運び込まれ、チェックしながら、サーバー室へ運ばれていく。
繋ぎ接続し組み立てて、ようやくしまいこんだ機材に笑む彼女達…
『終わりましたね…』
社員が呟いた。
『やっと始められるわ(笑)』
彼女の言葉に、驚き眺めていた。
『やっとスタートラインに行けるのよ? (笑)やーねぇ。こんな時間だし…食べに行こう』
『監視カメラはOKよ』
『帰っていいんですか?』
『徹夜って言われてるけど?』
『…食べたら戻るのよ(笑)貴方は交代する人が来るまでじゃなかった?』
笑みながら、彼らを押し出し厳重にロックして会社を後にした。
『あそこでいいわ(笑)近いし』
フゥが客を見たが、気にせずに椅子に座った。
『おばさーん(笑)食べたいの、色々持ってきてぇ…』
笑みながらアンはフゥの肩を抱く
『フゥ…(笑)一目惚れか?』
『それはアンでしょ(笑) Zで頼むから…』
ため息のアンに笑う。
不思議な顔をした彼に…
『終わりに話すって(笑)』
と説明してやった。
『あの…スタンプさんも この辺で?』
『秘密~(笑)』
『残念…』
『うちの社長は お馬鹿でね(笑) 秘密~って言うくせに作業着に会社のロゴを入れるのよ(笑)おたくは…。
ねぇ(笑)フゥ…どこのかなぁ(笑)』
『ゼロ(笑)』
『なっ…』
『バイクとパソコン(笑)』
『あ~』
彼の声が漏れた。会社のロゴがあったのだ…。
笑み食べながら彼をみた。
『ジン…』
彼の仲間が呼んだ。
『飽きたらうちへ(笑)…待ってますよ…』
と離れていった。
アンが耳打ちした。
『近いね…負けるかな』
『勝つ(笑)』
『フゥ最強~』
両手をあげ叫ぶアンに声をだしてハイタッチすると、笑いだすフゥだった。
『誰だ?』
『スタンプの社員ですよ(笑)どこに入ってるか気になって…』
『口は固いだろ…』
『はい…作業中は飲まないって本当だった(笑)女二人で凄いですよね…。ユキは何の仕事してるんだろうな…』
『似てるよな(笑)ユキに』
『髪も笑い方も違うけど…』
『フゥって言ってましたよ?』
携帯がなった。
『なんです?』
『侵入者…』
そう言い捨てると彼女がパソコンを広げた。
『あー馬鹿ボンだ(笑)』
『何をする気でしょう』
『フゥ(笑)やりたい』
かたかた操作して、アンにマイクを渡したフゥがみやる。
室内に入り込む姿があったのだ…
『侵入者発見、警察に連絡…カウント10でロックします。今すぐに退室して下さい』
隣で肩を揺らすフゥを叩くアン。10からカウントしていく。
『ロックしました。閉鎖します』
カチッっと押したフゥは大笑いする。じゃれあう二人に皆の注目が集まった。
静かにした二人は体を揺らし まだ笑っていた。
『早くしないとヤバくないんですか?』
『大丈夫…(笑)まだセットしてないもの…』
『出来上がってない(笑)』
『大丈夫なんですか?』
『悪さをするからよ…(笑)貴方は社長に連絡しといて…食べたら行くから(笑)』
慌てて飛び出して行った二人に笑うアン。
『アレは言い過ぎだよ(笑)』
『あ…気絶しちゃった』
『社長にバレたらクビ?』
『まっ(笑)中を守る為だし。食べよう』
笑む二人が食べ始めた。
『いいか?』
席に座り二人が眺めていた。
『ユキという女の子を知らないか? …探してるんだが』
『知らない…アンは?』
『知らない…写真ある?探してあげるわよ?』
『これだ…』
携帯を見せた彼が二人を探る。
『フゥ』
『転送して(笑)』
パソコンを広げたフゥが聞いた。
『いや…いいんだ(笑)見たらゼロに電話をくれ』
『人探しもするんだ(笑)』
『ね…頑張って。おばさーん代金置いとくね(笑)』
『じゃ(笑)』
『フゥ…あんたの妹に似てる?』
『少し…でも違う』
『そっか…。急ごう(笑)クビがヤバい』
走り出す二人の姿をアキ達が見ていた。
『ユキ?』
『妹って… アレはスタンプの社員だな』
『何の会社?』
『セキュリティ関連…』
『姉妹かな…』
仲好さげに走っていく彼女達を眺めた。
『きたな(笑)今の見たか?』
『何となく似てるが…』
『観察して聞いてみて…判断がつかなかった』
『そうだ、○△が潰れた…漏洩して発覚した。もともとは××の研究をしていたものらしい…』
『ズタズタよ…中味は』
『ユキが?』
『ジン…』
頭を撫でて肩を組むナツが微笑んだ。
『今の二人は2年前から腕を発揮しだしたらしい。守りは完璧らしいぞ(笑)、社長が自慢してた』
『ユキが消えた年だ…』
『カズが教えてくれたんだ(笑)』
『頑張ってますか?』
『なんとかな(笑)生きてるようだ。ジンも頑張れと言ってたぞ。
そうだ伝言、スノーは出てないそうだ。何の事だ?』
『SW…文字にするとスノーって英字になるんです。雪の結晶つきで…だから探してたんです』
『ユキか?』
『1年前にパッタリ…ネットに現れなくなったんです』
ため息をした社長がいた。
作業を始めた二人に睨む部長がいた。叱られふてくされていたのだったが…。出てこない二人に諦め帰っていった。
『さて試運転(笑)』
寝ているアンに笑み、彼らを見つめた。
『これから一週間(笑)試運転して全てをチェックしたら終了です。
大事なデータは全てコピーしてから動かして下さい。
アン…動かすよ(笑)出な…』
『じゃチェックは私が行くね(笑)皆つけて、話はこれで』
『不備はすぐに言って(笑)その場で直す。下からにしよう』
順にチェックしながら動作を確認していくのだった。
『常にコピーして全てクリアになったら使って下さいね(笑)』
『感謝する…』
『点検も忘れずに(笑)』
鍵を渡し
『終了(笑)』
フゥが呟いた。
会社から出た二人は バイクに飛び乗り公園に向かった。
『おちつく…』
『疲れたね』
『話は?』
『ない…』
『また見逃したよ?』
『目ざとすぎ…』
『いいから話せば?』
『まだ終わってない(笑) しかも盗み聞きしそうなやつがいる…』
『ゼロ?』
『そう…(笑)』
『フゥは目がいいな(笑)』
ため息をしたアン
『こっちに来い(笑)バレバレだから…』
『チッ…なんだよ』
『話は?』
『お前がスノーか?』
『フゥだ(笑)そんな可愛い名前じゃないけど?』
『ハンドルだ…』
『それはない(笑)まんま使ってるし…』
『ユキか?』
『違う…フゥだと言ったよ? どんだけ探してるか知らないけど…。アン……』
『アンタの名前は?』
『ジン…』
『ユキはジンのなに?』
『身内…姉で…妹で…』
『で?家出したの?』
『秘密だ(怒)』
『フゥと どんな関係?』
『…』
『私達は子供の頃から一緒にいるの(怒)紛れもなくフゥ。ジンなんて聞いた事ないけど?』
『会社に戻ろう(笑)じゃねジン』
アンは睨みながら歩き出した。
バイクに乗ると視線を感じたフゥが振り向いた。
『ジンと一緒にいた人だね(笑)』
『すまなかった(笑)』
『謝っといて(笑)ユキじゃなくてゴメンって』
走り出す二人を見送ったハルはジンをみた。
肩をおとし戻ったジンに笑み帰る事にした。
研究所が爆破された…連日の報道に食い入るように見るジンにため息をする。
『残るは××だ…』
呟くジンにハルは社長と目があった…悲しく笑むジンにため息をした二人がいた。
『本当に知らない感じだった。あの子はユキじゃない…』
『…諦めた?』
『それはない…探してるじゃないか。俺たちを知っている目じゃなかったろ…』
『だけど…』
なかなか見つからないユキを心配するジンに、皆は何も言えずにいた。