もみさんの一日一冊遊書録( 2011年9月1日 スタート!: メメント・モリ ) ~たゆたえど沈まず~

年とともに人生はクロノロジー(年代記)からパースペクティブ(遠近法)になり、最後は一枚のピクチュア(絵)になる

200119 久しぶりに大河ドラマ「真田丸 全50回」(三谷幸喜:2016)コンプリート 感想特5

2020年01月19日 22時49分12秒 | 映画・映像
1月19日(日):  
            

先週1月12日(日)から観始めた大河ドラマ「真田丸 全50回」を今日で最終回まで観終わった。三谷幸喜は大河ドラマの魅せ方を知っている。コメディタッチも含めて、物語にたるみがなく最後まで魅せられた。前に観た時、不満に思えた部分も含めて今回は堪能できた。

全体の構成は、①武田氏の滅亡・本能寺の変後の争乱から秀吉の時代、②秀吉死後の石田三成と徳川家康の対立・関ヶ原(犬伏の別れ)、③九度山から大坂入城・冬の陣(真田丸)・夏の陣とざっくり三部構成になっていた。いずれも面白さにあふれ、ついつい次を観たくなるようにできていた。また、映画作品をはるかに凌駕する膨大な予算で作られる大河ドラマならではの贅沢なキャスト陣をこの大河ではほぼすべてに所を得た配役でしびれさせてくれた。

中でも、真田昌幸役の草刈正雄の演技と存在感は群を抜いていた。役を全て知り抜いた者にしかできない出色の出来栄えだった。次いで石田三成役の山本耕史が印象的で良かった。何か、とても良かった。真田氏という北信濃・上野の国衆上がりの頭脳集団から観た戦国・織豊・関ヶ原・江戸初期の風景は格別だった。そして最後に、大坂の陣における豊臣方の人材不足、牢人集団にこそ義がある構図を再確認した。これは寂しいifの世界だ。もう少し大坂方の人間に人物がいれば、豊臣はひとかどの名門大名として残れたものを…。残念だが、自業自得である、としか言えない。

ウィキペディアで人間関係を調べまくってしまった。例えば、真田幸村が嫡子大助以外の妻子らに同い年の伊達政宗を頼らせた意外な関係など非常に面白かった。
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