もみさんの一日一冊遊書録( 2011年9月1日 スタート!: メメント・モリ ) ~たゆたえど沈まず~

年とともに人生はクロノロジー(年代記)からパースペクティブ(遠近法)になり、最後は一枚のピクチュア(絵)になる

240416 高浜寛「ニュクスの角灯 ランタン」全6巻(2016-19:リイド社)感想5

2024年04月16日 18時25分15秒 | 時代の記憶
4月16日(火)    

平均210ページ×6   所要時間 3日   ヤフオクで3110円(送料込み)

 昨夜、読み終わった。読後感がとても良かった。最近、目の具合が悪く、公私に時間がなく、体力気力も減退していて、活字を追いにくい日々だった。本書はコミックだが、充実した内容で満足している。

 場面場面の描写によって、作者の感性の独特さがよく伝わってくる。とにかく感受性が強い人だ。優しく繊細で知的な作風の中にエロチックさがごく自然な様子で織り込まれている。「最後は、どんな終わり方をするのかな?」と考えているうちに一気呵成に物語りは終わった。嫌な終わり方ではなかった。もっと読んでいたいという一片の寂しさとともに余韻に浸ることができた。

 通読はしたが、読み返せばたくさんの気づきに出会える気がする。これからしばらくは座右に置いて何度もパラパラと読み直すことになると思う。久しぶりの幸せな読書体験になった。
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