採集民妻が「これで最後よ」と言うので熊よけの頼りない用心棒を引き受けた。我が家の近く
でよほどのキノコ採りしか入らない原生林のような場所があり、そこには広葉樹の大木が倒れ
ていて苔むしている。そこにカタハ(通称ムキタケ)がびっしりと!まことに偉い!死しても
名を遺すではないが、腐葉土になるまでも無償で恵みを与えてくれる。その恵みを我々でなく
キノコ好きの友人知人に山の味を味わっていただきたくとどけた。
一週間前に雪虫をみた。それが合図のように飯縄山の山頂付近が薄っすらと白くなった。
ベランダ前のヤマザクラ・ウリハダカエデ・イタヤカエデはすっかりと葉を落とした。
そういえば虫たちの姿も見なくなっている。自然の変化を感じると、冬の準備をと催促を
されているようだ。