こずくな生活

写真付きで山暮らし

体の弱い

2011年08月30日 | 引っ越し前
 
還暦に直面する頃になると体の弱いが現れてくる。強めな外反母趾の妻は右手の薬指と小指のつけねから手首にかけて痛みを感じるので整形外科までの運転手となった。お互いに少しずつ修繕費用が必要となってきている。自分も数年前に2度も左目の網膜剥離で入院した後普通の体力に戻るまでに3年ほどかかった。このところの山登りでも下山時は膝の踏ん張りが弱くなってきている。
強烈な夏の暑さを懐かしく思える残暑から昼過ぎに家に戻りベランダで簡単な昼食をとった。贅沢にも白ワインを一本飲みほした後、釜石の親戚から届いた浜千鳥が訴えているようなので小グラスで一杯受け止めることにした。この辺のお酒と違いすーと入るが歯茎に辛みの余韻が残るお酒である。それからご他聞にもれず夕方の5時過ぎまでベットに沈んでしまった。

小さな秋の芽

2011年08月29日 | 引っ越し前
      
お気に入り場所で今日太陽と出会えるのは雨の多い8月ではほんの数える日しかない内の今日はその日である。

散歩中に小さな山栗とどんぐりを見つけ道の端には萩の小花が咲き初めている。今朝、小さな秋の芽と出会えた。今年は豊作なんだろうか?そういえば先日の山行でもブナが多く実をつけていた。
 
少し遅くなると舗装道路からそれてショートカットすることがある。その場所には幾本かのカツラに木があり緑から薄黄色に葉が変わり始めるとキャラメルソース似の甘い香りが一段と濃くなってくる。今朝散歩、50mほどの間、息を吸い込むと鼻から良い匂いが入ってきた。

ミョウガ寿司

2011年08月27日 | 引っ越し前
散歩開始時刻は変わらねどもいつの間にか太陽は南へと移動し小鳥達の目覚ましで起きるとびきり爽やかな明るさ何処ともなく消え去り夜濃度が少し残っているようになってきている。一人散歩の今日、我家に近づくと風も無いのに一部分の花が揺れていて何やら白い物が動いているではないか!熊ではないしご近所のピレネー犬だろうか!車前輪のタイヤの上に乗り見下ろすと、何と言うことはない妻がかがんでミョウガを採っているではないか!このミョウガ畑は落葉を入れ何年もかけて育てたもので、今では無農薬でふっくらとしていて人様に差し上げると喜ばれるようになってきている。
 

ミョウガを小甘く漬けると山寿司のネタとなる。名づけてミョウガ寿司、常温な日本酒を友とすれば幸せな事、この上を超えるのは難しくハードルは高い。秋気配が匂ってくると妻がついでに埋めたジャガイモ種も少しばかりだが家族を形成し恵みをもたらしてくれる。


種類こそ減りはしても春からずーと楽しませ続けている我家の草花たち。順にノコンギク、アザミ、ツリフネソウ、ミソハギ

HALさん・・・息子は後ばかりではなく前から見ても父親に似て身長185cmほどの大変な男前であります。


お陰さまで!

2011年08月21日 | 引っ越し前

お盆ごろから夜になると虫の音が聞こえ出してきて、だんだんにその涼しげな響きが大きくなってきている。まだ18日のあんなにも見事な稜線花畑に遭遇すると当分の間余震が続き終わりそうもない。匹敵はできないけれど我家玄関前の無造作な庭もなかなかな趣がある。虫の音とともに草花も秋の気配を魅せ始めている。そんな中で大輪の山百合が視線を向けさせようと悩ましげな香りを放っていて自制力の無い自分はいとも簡単に酔って引き寄せられ負けてしまう。

   
先日、10歳上のとある方から幻のキノコである貴重なハナビラタケ(癌に有効とか)をいただいた。お盆で子供達がいたので湯がいた後ベーコンと炒めたり酢の物(これは絶品)として食した。こりこりとした独特な食感は皆に大好評であった。お陰さまで予定より少し長く人生が延びたようであります。そういえば我家の敷地でも形は小さいが昨年一つだけ採れたが今年は見過ごしてしまったのかまだお目にかかってはいない。

    
ここでブログを終えようとしていたら階下からブックマークにありコメントをいただくHALさんから送り届いたばかりの梅干&泉州の水茄子と我家のミョウガを塩もみしたのが美味いと甲高い声が!食してみると・・・な・なんと梅はやわらかく薄緑かかった水茄子もやわらかく終えようとしていたお酒がお陰さまで増えてしまった。

息子との山行

2011年08月19日 | 引っ越し前
 

今日の夕方次男が帰り我家の短くも楽しかった今年の盆夏は終わった。しかと思い出を刻んでおこうと、昨日次男と2人で雨の止んだ午前3時に起き車を2時間ほど走らせ小谷温泉へ向かった。目的は今が花満開と聞き及んだ天狗原山(2197m)と金山(2245m)に登ることである。登山口の小さな駐車場に車を停め妻手作りの丸パンサンドとコーヒーで手早く朝食をとり夜が明けきらない中ととりつきから急な登山道に入った。ブナ林から粘土質な陰気なV底を通りシラビソ林を抜け3時間ほど汗をぬぐいながら単調な時間を費やすと前方が急に開け、その先からは天上の別世界と様変わりとなっている。綿毛のとれたワタスゲやトラノオなど多種の花たちが一面に固まっていたり混在したりと思いのままに住み分けしている。一気に体が軽くなり疲れが消えてしまった。


天狗原山から金山までの稜線(40分ほど)は高木は無く静寂な花たちで覆われている。こんなにも広い範囲で今が盛りな花たちと出会うのは人生初かもしれない。登り時間が長いのと左右両隣に百名山で賑わう雨飾山と火打山に挟まれているのが幸いしている。花の百名山にも名前が無い、このままずーとこのままでいてほしいものだ。金山山頂からは雲とガスで視界がきかなかったが風が流れたのか突然と前方に焼山と火打山が灰色紙に浮かんできた。昼食は雷鳥らしき鳴き声が聞こえる花斜面で手作りの梅とタラコのおにぎりを美味しくほおばった。どうやらこの山域に居るのは我々2人だけのようだ。ふと見上げると日本アルプスを越え九州まで旅するアサギマダラがひらひらと優雅に舞っていた。



一部抜粋の花、イワカガミ、ヨツバシオガマ、ハクサンコザクラ、チングルマ、モミジカラマツ、ハクサンフウロ、ダイモンジソウ、ウサギギク、シナノキンバイ、クルマユリ
帰りは小谷温泉にて疲れを癒した。運転手ではないので風呂上りのこの上なき缶ビール(500ml)言葉では表現が難しい。