大和だより ~写詩 写歌 写俳~ 小筥集

日ごろ撮影した写真に詩、短歌、俳句とともに短いコメント(短文)を添えてお送りする「大和だより」の小筥集です。

大和だより ~写詩 写歌 写俳~ 小筥集

2018年02月08日 | 写詩・写歌・写俳

<2232> 余聞、余話 「氷瀑御船ノ滝」

     大滝の凍り尽くして静まれり

 立春を過ぎたが、厳しい冷え込みが続き、日本海側では大雪の報。大和地方でも例年にない厳しさで、平地にまだ本格的な積雪はないが、山間地は深い雪になっているところも見られる。この冷え込みで川上村井光の御船の滝が全面凍結し、氷瀑が見られるというので出かけてみた。

             

 まず、アマゴの釣り場がある井氷鹿(いひか)の里の駐車場(料金500円)に車を置き、そこから三キロ弱の雪道を歩いた。風がなく、寒さは感じなかったが、冷たさがあった。道は渓谷に沿って続き、突き当たりの奥まったところに御船の大滝はある。何度か訪れているので道は知悉しているが、歩くのは初めてのことである。

 登り三キロは舗装されている道とは言え、雪道でもあり、かなりの道程だった。その道の先に高さ約五十メートルの全面凍結の氷瀑は待っていた。天気がよすぎて思うように写真が撮れなかったが、何とか撮った。訪れている人は私を含め、三組四人だった。辺りは深閑としてあり、氷瀑には厳しくも美しい自然が感じられた。 写真は全面凍結した御船の滝と氷瀑の部分。