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まったり まぎぃ

愉快な仲間たちの事、日常生活で思う事、好きな事あれこれ。

『逆賊 民の英雄ホン・ギルドン』26話まで

2018-05-23 18:38:53 | 韓国ドラマのエトセトラ
逆賊‐民の英雄ホン・ギルドン- DVD-SET1
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私はオリニじゃない

ギルヒョンに抱きしめられたオリニは、振りほどいて叫びました。

仲間たちは、皆、口々にオリニとの思い出を話しました。もしかしたら、何か思い出すかもしれないと期待して。

ギルドンが、例の青い布を見せた時、オリニの脳裏に一瞬甦るシーンがありました。

自分が凍った川を一生懸命掘っているところ、誰かが自分とオリニの手頸をこの青い布で縛っているところ・・・。そして、自分が歯で青い布を食い千切ろうとしているところ。

でも、オリニはそれ以上思い出す事は出来ませんでした。

だから、オリニにとってこのアジトで皆と一緒に暮らすと言われても、不安でたまりませんし、怖い気持ちにもなっていました。

ギルドンとギルヒョンは、時間をかけて見守って行く事しか出来ませんでした。

 

パク氏は、よりによってスハクの友達がギルヒョンだったなんて・・・と、ショックを受けました。

でも、チュンウォン君は、これを良い機会ととらえていました。

ギルヒョンはソン・ドファンの愛弟子でした。だからこそ、燕山君も信頼して側近としたんだから、この不始末はソン・ドファンの責任でもあると、チュンウォン君は主張したのです。

ソン・ドファンの勢力をそぐ事もできるし、スハクがギルドンを捕まえたら、ソン・ドファンではなく、スハクの手柄となります。

燕山君の前で、ソン・ドファンはひたすらひれ伏して、自分も騙されたのだと訴えました。

が、燕山君の表情は苦々しいものでした。

 

スハクはモリと共にギルドンを捕まえる任に当たりました。

しかし、スハクはだったモリと一緒に行動するなんて、嫌でたまらなかったんですよ。だから、別行動をしました。

モリは呆れたように見てます。

 

民から、官軍が入って行ったという山を探し始めたスハクと軍。

知らせを聞いたギルドンたちは、警戒に当たりました。

ところが、匿っている民の赤ちゃんが泣きだしてしまってね。アジトがばれそうになってしまったのです。

そんな時、別の一行と出会いました。長官が部下を率いてやって来たのです。彼らは獣の皮を上納するために、狩りをしているところでした。

長官は、スハクに、数日狩りをしているが、官軍を見かけたことはないと言いました。

ギルドン達を助けてくれたわけです。

理由を聞くと、ギルドンたちが王宮殿に討ち入った時、重臣の首に罪状を書いた札をぶら下げた事が、気持ち良かったと言ったのです。常々、王のやり方を見て見ぬふりをし続けている重臣たちに腹をすえかねていたようです。

ここにも味方がいました。

 

燕山君は、寝られないとガリョンを呼んで話をさせていました。

気にならないのかと問われたノクスは、平然と答えました。ガリョンの手におえる王様ではない・・・と。

いつか必ず自分のところに王様は戻ってくるから・・・とね。

 

ノクスは、オンナンに聞きました。

ガリョンとどうして親しくなったのか・・・と。

オンナンは、ガリョンが青い布のことで、オリニと間違えたようだ・・・と答えました。

ノクスは、思い出しました。ギルドンが手に結んでいた青い布のことを。

 

オリニは、ソン・ドファンにギルドンたちのことを報告しに行かなくてはいけないと、こっそりとアジトを抜け出しました。

ソン・ドファンの家についた時、そこでオリニはドファンと一緒の一人の人物を見ました。

その人こそ、オリニを洗脳した人物だったのです。

何か怪しげな薬を飲ませ、名前を変え、記憶を失くさせました。

その時の様子がオリニの頭に甦って来ました。

そして、とうとう洗脳される前の記憶が甦って来たのです。

私の名前はオリニ。ギルドン兄さんに会わせてください・・・何度も何度も言った・・・と。

 

オリニは全ての記憶を取り戻しました。

勿論、ギルヒョンのことも、仲間たちのことも。

守貴単の者たちが如何に酷い事をして来たかも。

 

ガリョンは、ある夜も、また燕山君に呼ばれ、話をしました。

そのうちに眠りはじめた燕山君。

ガリョンはそっと近づきました。

その日、運平の一人が、些細なことでまた殺されたこともあって、ガリョンの怒りはピークに達していました。

簪を手にとり、燕山君を殺そうと振り上げたのですが、その手をノクスが掴んだーっ

 

王様を殺して私も死ぬためにここに来たの・・・とガリョン。

「お前の夫は誰?」

と、ノクス。

「夫は王と言う獣にずたずたにされて死んだ。私の夫は盗賊ホン・ギルドン。」

 

街では燕山君を非難し、ギルドンを王としたいという抗議文が貼られました。

他にも、様々な抗議文が貼られ、ギルドンの評価が高まる一方。燕山君はますます不機嫌になりました。

燕山君は、こういう声を押さえるために、誰かを見せしめにすることを思い付きました。

禁標を作った時、強制的に立ち退かされた村人が、不平不満を抱いているようだ・・・とスハクが言ったので、その村、香州牧が狙われました。

なんと、村人全員を逆賊として、殺せと命じたのです。

 

官軍の大群が村に向いました。

その知らせを聞いたギルドンたちはあまりにもひどいやり方に、怒りと共に恐怖も感じたようです。

王に反抗したら、こうなるぞと言う見せしめにして、民の声を押さえこもうと言う魂胆だと、すぐに察せられました。

 

何としても官軍を止めようとギルドン達は戦いを決意しました。

仲間の民たちは、自分たちも一緒に戦うと言いました。なにせ、数が圧倒的に少ないですからね。

でも、戦いに慣れない民たちを巻き込むことは、ギルドンたちの本意じゃありません。

彼らには、オム・ジャチと共にアジトに残って女性や子供たちを守ってほしいと言い残し、出て行ったのです。

 

官軍の前に立ちはだかったギルドンたち。

戦いが始まりました。

最初は、優勢だったのですが、何と言っても相手は多数。何倍もの数を誇っていますから、徐々に劣勢に。

怪我する者も出て来ましたし・・・。

そこに、突然崖の上から矢が官軍目がけて射かけられたのです。

アジトに残っている筈の民たちでした。

 

彼らは、彼らなりの戦い方で、支援に来たのです。

これで形勢は一気に逆転。

激しい戦いの後、ギルドン達が勝利したのです。

でも、民の中でも犠牲者が出ました。

一人の男性は、死ぬ前に、ギルドンに言いました。

「ホン将軍。こんな日は生まれて初めてです。実に痛快でした。気持ちいいですねぇ。自分の気持ちに素直に従うっていうのは・・・。礼を言います。」

それが最期の言葉でした。

 

泣きながら立ちあがったギルドンは言いました。

「香州牧を解放区にしてみせる

 

いよいよギルドンたち『ホン僉知』が立ち上がるのですね

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『逆賊 民の英雄ホン・ギルドン』25話まで

2018-05-23 14:29:23 | 韓国ドラマのエトセトラ

 

逆賊‐民の英雄ホン・ギルドン- DVD-SET2
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オリニがソン・ドファンにギルドンは間違いなく生きている・・・と報告していたその時、ギルドンたち“ホン僉知”は祝宴会場になだれ込んでいたのです。

会場は、大混乱に陥りました。

燕山君は、ジャウォンたちに守られながら、なんとか会場を抜け出しました。

でもね、途中、行く手に立ちふさがったのは、ギルドン。

挑発するように燕山君に言いました。

「イ・ユン。怖いのか?それは気の毒に。」

そしてそのまま馬で駆けて行きました。

燕山君は、最初怯んでいましたが、ギルドンが逃げ去ったと思った瞬間、自分の馬が目に入ったのです。

すぐさま、後を追いました。

 

ギルヒョンは、ホン僉知の仲間に兵の恰好をさせ、宮中を走りました。

そして、閉じ込められている民と運平たちを救い出したのです。

 

ガリョンはその時、オンナンの牢の前に居ました。

“ホン僉知”の仲間だと聞き、ギルドンたちの意志を継ぐ者たちが助けにきてくれた・・・と思いました。

で、オンナンを牢から出し、一緒に逃げかけたのですが、途中でふとオリニの事を思い出したのです。

どうしても、オリニも一緒に・・・と思い、オンナンだけを行かせ、自分はオリニを探しに戻ってしまいましたよ。あのまま行ってれば、ギルドンと再会できたのに・・・。

オリニはその時、ソン・ドファンの元に行っていましたから、見つかる筈ないのに・・・。

結局、チャンスを逃してしまい、ガリョンもオンナンも宮中にとどまるしかありませんでした。

 

草原でギルドンに追い付いた燕山君。

ま、正確に言うと、ギルドンが燕山君をおびき出したって事ですけどね。護衛兵を振り切って燕山君一人にするのは、なかなか簡単じゃありませんからね。

燕山君は、ギルドンに聞きました。

お前は高麗王族の子孫なのか、それとも、高官の庶子なのか・・・と。

ギルドンは笑いました。

「自分は高麗王族の子孫でも高官の庶子でもない。ただ単に父の息子だ。のアモゲ、朝鮮で最も身分の低い者。」

燕山君は信じられませんでした。ギルドンのような王を王とも思わないような輩は、卑しい身からは生まれない筈・・・と。

「では聞くが。あなたは王の息子なのに、何故卑しいのですか?」

俺は両親から生まれたが、あなたの所為で変わった・・・とギルドン。

ならず者だった俺は、あなたに身体を砕かれた日、俺の骨や肉をつないでくれたのは、あなたに苦しめられている民の血と涙だ。だから、俺を止めたければ、まずあなたが止めろ。あなたが止めれば俺も止める。そして、しがない“踏み台”に戻る。

そう言って去っていくギルドンを、またも燕山君は追いました。

でもね、山道に差し掛かった時、目の前にたくさんの民が。

弓を構えて取り囲まれたのです。

 

流石に怯む燕山君。

恐怖でうろたえました。

終わりだと思った瞬間、ギルヒョンが駆け付けたのです。そして、燕山君の前に立ち、まずは自分を殺せと叫びました。

これは勿論作戦です。

こうすることで、燕山君のギルヒョンへの信頼がますます篤くなるようにギルドンたちは仕組んだのです。

 

燕山君は、ギルヒョンに抱えられながら、なんとか王宮殿に戻りました。

ギルヒョンだけが命を投げ出して自分を守ってくれた・・・と感動していました。

 

燕山君を、ソン・ドファンが待っていました。

何故、自分にギルドンが生きている事を隠していたのですかと、詰め寄りました。

何故そなたに知らせる必要がある・・・とイラついた燕山君が言いました。

ソン・ドファンは、この件を見て確信したのですがと、宮中にホンギルドンのスパイがいる可能性を示唆しました。

そして、それはノクスではないかと。

スパイ・・・と、ソン・ドファンが言いだした時、ギルヒョンは思わずぎくりと身構えました。でも、ノクスの名前が出て、ほっとしました。

 

燕山君は、本当に人の言葉に左右されやすい性格です。良く言えば信じやすい純情さを持っているということです。

ソン・ドファンのノクススパイ説がすぐに頭の中を支配しました。

考えてみれば、ノクスは、ギルドンを生かそうとしていた・・・と思いました。

しばらくの間、ノクスにも会わずに考え続け、結局、ノクスの愛したただ一人の男というのが、ギルドンでは?・・・と結論づけたのです。

ノクスは、正直に話すしかありませんでした。

 

燕山君は、心を入れ替えるどころか、ますます些細な事で臣下や民を罰するようになりました。

彼は命令するだけですが、処刑を実行する兵たちはたまったもんじゃありません。

あまりにも酷いやり方に、徐々に王に対する反感を抱くようになってきたのです。このままでは自分たちの精神が変になる・・・と。

そんな時、声をかけたのがギルヒョンでした。

 

燕山君は、唯一信頼しているギルヒョンに大軍を預け、ギルドンを捕えるよう命じたのです。

ギルヒョンはしめた・・・と思いました。

「軍の威力は兵の数ではありません。私に兵を選ばせてください。忠誠心の篤い者だけで討伐軍を編成します。」

燕山君は、このギルヒョンの言葉にも、すぐに頷きました。もっともだ・・・と思ったのです。

で、ギルヒョンは王に対して反感を抱いている兵を集めたというわけです。

目の前に死んだ筈のギルドンが現れ、仲間に・・・と声をかけられた兵は、すぐさまギルドンにつく事を決めたのです。

 

ソン・ドファンはギルヒョンに、何故ギルドンが生きていた事を黙っていたのかと、詰問しました。

ギルヒョンは、王命だったから・・・と答えました。

上の者を軽んじることになるから、師と言えど、話せなかった・・・と。上手いです

ソン・ドファンはその言葉に納得するしかありませんでした。

今回大軍を任された事も聞いていますから、ますます燕山君の信頼が篤くなったことを褒めました。

ここで、ギルヒョンはまた上手い策を。

宮中のスパイを探るためには、こちらの駒を送りこむのが良い・・・と提案したのです。そのために、車人を使わせてほしいと。

そして、その任にあたるのは、怪しまれない少女が良いかと・・・とね。オリニです。

 

ソン・ドファンはこの策を受け入れ、燕山君にも報告し、理由をつけてオリニを宮廷から追い出しました。

勿論、オリニにはあらかじめ、ソン・ドファンから、ギルドンたちを探る手段だと伝えてあります。

ガリョンは、自分も・・・とオリニの後を追おうとしましたが、それは却下されてしまいました。

 

宮廷から出たオリニに、すぐにホン僉知の仲間が接触して来ました。

案内されて行った先には、ギルドンが待っていました。

すぐにギルドンだと気付いたオリニは、緊張して後ずさりしました。

ギルドンは、いきなり兄だと名乗ることはせず、優しく手を取りました。

「心配しないで。これからは俺が守ります。」

危険な悪い人間だとギルドンを思って来たオリニです。でも、この時、それが間違いではないかと感じたかも。

とても優しい眼差しで見つめていましたからね。

 

ギルヒョンは、パク氏を訪ねました。

スハクに会って行こうと思ったのでしょうか。

でも、生憎、スハクはギルヒョンの正体を探るために出かけていて、まだ戻っていませんでした。

パク氏は、王様の信頼も篤いギルヒョンを、息子の良き友として歓待しました。

ギルヒョンは、パク氏に細長い包みを渡しました。弟が幼い頃に折った枝で作った仕置き棒です・・・と言って。

パク氏は、いったい何のことやら・・・です。

「いつまでもお元気で長生きしてください。そして、世の中がどうなるのか、しっかりと見てください。」

そう言って、ギルヒョンは席を立ちました。

包みに入っていた仕置き棒を見た瞬間、パク氏は思い出しました。昔、自分がこの枝を取って来るよう命じて、ギルドンを虎の住む山に行かせた事を。

 

ギルヒョンは、その直後、パク氏を訪ねて来たチュンウォン君と会いました。

丁寧に挨拶し、以前、とても寒くて暗くて恐ろしい場所でお会いした事がある・・・と言いました。

チュンウォン君も、すぐには思い出せませんでした。

が、直後に、思い出したのです。ギルドンたちに嵌められて、牢に居た時、会いに来て恨みがあるような話をし、あざ笑った奴だと。

慌ててスハクに知らせに行きました。

 

宮門の前で、スハクを見つけた二人は呼びとめ、ギルヒョンの話をしました。

その時、スハクは、パク・ハソンが偽物だという事実を突き止めて、慌てて帰って来たところだったのです。

スハクは、母とチュンウォン君の話を聞いて、気付きました。

パク・ハソンを名乗っていたのは、ギルヒョンだ・・・と。

 

スハクは、慌てて燕山君の前に駆けて行きました。

すぐにも、軍を呼びもどしてください・・・と頼みました。

事情を聞いた燕山君は、愕然としました。

で、ただちに探させたのですが、既に大軍も、ギルヒョンの姿も消えてしまっていたのです。

唯一信頼しきっていた人物が、よりによってギルドンの兄・・・。

その事実は、燕山君を打ちのめしました。

 

アジトに軍と共に到着したギルヒョン。

やっと懐かしい仲間たちに会えました。

そして、オリニ・・・。

オリニの姿を見つけたギルヒョンは、力いっぱい抱きしめました。自分が見失ってしまったがため、これまで苦労させることになってしまったという兄としての悔いが大きいのです。

オリニは面喰いました。何事が分かりませんでした。

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『逆賊 民の英雄ホン・ギルドン』24話まで

2018-05-23 10:42:01 | 韓国ドラマのエトセトラ
逆賊‐民の英雄ホン・ギルドン- DVD-SET1
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何でもない事を罪とされ、牢に入れられている所謂“罪人”。その数は、半端無いものになっていて、牢の外にまで溢れている始末でした。

ギルドンは、その罪も無き罪人を迎えに行きましょう・・・とアジトに匿われている民に言いました。

でもね、彼らはごくごく普通の民です。

命の危機にさらされることなく生きていければ、それだけで良いのです。他人を救うなんて考えたことはありませんでした。

だから、尻ごみしました。ギルドンたちの呼びかけに反応する人は少なかったのです。

ソプリは、昔の自分を思い出しました。チュンウォン君に復讐するとギルドンが言いだした時、真っ先に逃げ出したことを。民の気持ちが理解できました。

 

巫女は言いました。

彼らは、戦ったことも勝った事も無い民なのだ・・・と。

だから、ギルドンたちがこれまでして来たことをきちんと話して、分かってもらうべきだとね。

ギルドンたちは、民に自分たちがこれまで如何にして戦ってきたかを話しました。それによって、民の気持ちが動いたのです。

王に・・・今の政権と戦う気持ちになりました。

そこに、昔の仲間も加わり、大所帯となって行ったのです。

ギルドンを信じ、生きるために志を一つにする仲間が増えて行きました。

 

朝廷では相変わらず人の上げ足をとったり、密告したりするという不穏な空気が満ちていました。

重臣たちは、今日は安泰でも、明日どうなるか分からない状況の今、何とかして生き伸びる方法を模索するだけが議題となってしまっていました。

彼らは、ソン・ドファンに教えを請う事を思い付きました。

ついせんだってまで、“階位も持たない外の者”と、蔑んでいたのに・・・。

 

愛想笑いを浮かべながら訪ねて来た重臣たちに、ソン・ドファンはちくっと皮肉を言いながらも、にこやかに迎え入れました。

ドファンは、燕山君の次の行動を予想し、彼らの行動を助言しました。

それが悉く当たるものですから、重臣たちもすっかりソン・ドファンを信じるようになってしまったのです。

重臣たちとソン・ドファンの仲立ちをしたギルヒョンは、そんな重臣たちの卑屈な態度を情けない思いで見ていました。今はもう、彼らは朝廷の重臣というのは名ばかりで、自分の命を守る事だけに汲々としているのですから。

そしてそういう朝廷にしてしまったのは、自分が信頼して仕えて来た燕山君なのですから。

ギルヒョンは、重臣たちや燕山君の言動を静かに見つめていて、燕山君の意図が見えて来ました。

血の嵐を起こしたのは、廃妃が理由では無い。王の力を押さえて来た過去の100年を消し、王の力に飼いならされた朝鮮を作る気だ・・・と。その為に選んだ道具は、暴力なのだと。

“この国は崩れ始めた”

と、ギルドンに手紙を書いたギルヒョンでした。

 

燕山君は、太平の世を祝う祝典を開く事を決めました。

ギルドンたちは、その日を決行の日と決めました。そして、その日に向けて準備を始めたのです。

武器は役所から盗んで来ました。お手のもんですわな

そして、民に格闘技を教えました。

ただ、ギルドンは一つだけ心配でした。それは、牢に捕らわれている罪なき人々が、自分たちが救いに行くとも知らず、死んでしまうことです。どうか、その時まで生きて耐えていてほしいとギルドンは願っていました。

 

スハクは、部下が見つけ出した本当のパク・ハソンの家に行きました。

墓は3つ。祖父と父親だと言う事は分かりましたが、もう一つは、名前が削られていて、判読不可能でした。これが本物のパク・ハソンのお墓なのね。

スハクがギルヒョンのことを疑っているのを知ったソン・ドファンは、理由を聞きました。

ドファンからしてみると、ギルヒョンは自分の教えを忠実に実行している有能な弟子です。何故疑うのか、分からないのです。

疑う理由を話しても、ソン・ドファンは疑うスハクが変だと言いました。

でも、納得できないスハク。

で、ギルドンが本当に死んだのかどうかも怪しいと言いました。

これには、ソン・ドファンも疑念がわきました。

 

ソン・ドファンは燕山君に確かめてみようと考えました。で、揺さぶってみると、明らかに燕山君の態度が変。

もしかして、生きているのでは?・・・と初めて生存説に傾きました。

 

チュンウォン君は、相変わらずパク氏をソン・ドファンから離そうとしています。スハクの将来を考えたら、離れた方が良いという主張です。

パク氏は、少しは心を動かされたように見えますが、どこまでチュンウォン君を信じているか・・・。

そして、チュンウォン君は、モリには燕山君に忠誠を誓うよう改めて念を押しました。

モリは、ギルドンが生きていることを、チュンウォン君に話しませんでした。あれは何故?

ギルドンが、ガリョンを失って気力が無さそうに見えたから、もう害は無いと思ったのでしょうか。

 

ガリョンは見習い運平としてノクスの傍に仕えていました。

ある時、ノクスに、ギルドンと別れて後悔していないか?・・・と問いました。今でもギルドンのことを心の隅に抱えているように見えたのでしょう。

「後悔していない。」

と、ノクスは答えました。確かな男を選んだから・・・と。

ただ、気になるの・・・とノクスは言いました。ギルドンを選んでいたら、自分は今どうなっていたか・・・と。

「私を想ってくれたのはギルドンだけだから。」

王様は人を想う事を知らない方だから・・・とね。

その言葉、ガリョンは切ない気持ちで聞いていました。

 

ある日、燕山君は運平たちに芸を披露させていたのですが、ふいにガリョンにも何か・・・と希望しました。

でも、ガリョンには取り立てて王に見せるほどの芸はありません。

だから、語りはどうかと言いました。

燕山君は、この時のことを覚えていて、後日、眠れない夜にガリョンを呼んだのです。ガリョンの語りを聞けば、眠れるかもしれないと思ったのです。

そして、その通りになりました。

久しぶりに心安らかに眠れる事が出来ました。

 

ノクスは、この話を聞いて、不愉快になりました。とうとう燕山君に他のお気に入りの女性が出来たと思ったのです。それがよりによって下に見ていたガリョンだなんて・・・でしょうか。

そしてもう一人、ガリョンにライバル心をむき出しになる者が。

なんと、オリニなんです。

オリニは、舞を上達して、早く興清に上げて貰いたいと思っています。たくさんのお金を貰う事で、実家の母親を助けてあげたいと考えているのです。

母親と言っても養母です。

そんな話をオンナンから聞いたガリョン。自分を敵視するオリニの気持ちが分かった気がしました。

この時、オンナンは生き別れた兄がいると聞きました。直後にギルドンが握っていた布と同じ物を持っているのを知ったので、オンナンが妹のオリニだと思い込んだのです。

 

ある時、オンランがノクスの服の裾を踏んでしまうという出来事がありました。

勿論、わざとではなく、一歩踏み出した時に、偶然踏んでしまったのです。

ノクスがよろけて倒れそうになったので、つい、周囲にいた運平たちが笑っちゃったんですね。

ノクスはバカにされたと思い込み、オンランを罰しました。

それを見たガリョンは、‘義理の妹’を助けようと、口をはさんでしまったのです。ノクスの機嫌はいっそう悪くなってしまいました。

オンナンを罰として運平用の牢に入れましたよ。

その上、燕山君に報告し,罰を決めてもらったのです。上を軽んじた者にどういう罰を与えれば良いか?・・・と。

なんと、討ち首

 

ガリョンはノクスに跪きました。でも、それで許される筈はありません。

オンナンに食事を差し入れに行きました。

どうしてこんなによくしてくれるのかとオンナンに問われたガリョンは、妹みたいな存在だからと答えました。

あの布の反対側の切れはしを持っているのは私の夫・・・と言いかけた時、オンナンが言いました。

「あれは、サンファの物です。」

サンファというのは、オリニの今の名前です。

愕然とするガリョンでした。

 

オリニは自分でできる方法を考えていました。

そして、赴いた先が、なんと、ソン・ドファンの元。

 

オリニは“車人”として行録に記されていました。

車人と言うのは、言わば、潜入して情報を集めてくるスパイのような役目のようですね。

オンナンを助けるために、ノクスを陥れようと考えたのでしょうか。ノクスとギルドンの関係が怪しいと報告しました。

そして、ギルドンは生きていると。

ノクスはそれを知っている・・・とね。

 

祝宴の日になりました。

当日の門にはギルヒョンが立っていました。不審者を徹底的にチェックするから・・・と言って、燕山君に当日の門番を任せてもらったのです。

ギルドンたちがやって来ました。

それぞれ準備の者に扮しています。

仲間たちは、ギルヒョンと久しぶりに顔を会わせました。

嬉しそうで泣きだしそうな表情の面々。それをぐっと我慢して、門をくぐって行きました。

 

そして、祝宴もたけなわとなったその時、ギルドンたちが突然現れたのです。

「ホン僉知、参上

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