いよいよ如月も終わりを告げようとしています。今日のような暖かさがこれからますます増えてきそうで心が弾みます。
世間ではいまだにコロナウイルス感染症はピークアウトするどころか地方では患者数は高止まりで先が見えない状態です。
日常の診療でも保育園や小学校をはじめとして小さな子供たちの中で広がりを見せています。
幸いなことに今のところ重篤な症状を呈する子供たちは見受けられませんが、欧米で言われている感染症状が落ち着いてから2-6週後に起こる
MISinC/PIMS(小児における多系統炎症性症候群)の危険性をはらんでおり一概にオミクロン株が小児にとり軽症とは限らないと
考えた方がよいと思います。
世間では5歳から12歳未満のコロナウイルスワクチン接種が始まりました。
いろいろな方が小児に対するワクチン接種の危険性を述べています。
確かに小児に関してはコロナ感染症は軽症で済むことよりワクチン不要論が大勢を占めていますが、
罹患後の多系統炎症性症候群もあることより拙速に不要とは言い切れないことも確かです。
少なくとも基礎疾患に重篤な免疫不全や心疾患、代謝性疾患、抗がん剤治療をしている子供たちなどは接種が進められるべきかと思います。
接種するあるいはしないという両方の立場を尊重し、お互いに自分たちの意見が同調圧力にならないことを祈るばかりです。