ようやく朝晩が過ごしやすくなって来ました。今日の朝などは、台風の影響で雨が降り、
カーデガンが欲しいぐらいです。
孫達の強い要望で、カブトムシの幼虫を五月の連休前に2匹手に入れ、家で飼うことにしました。
生き物を飼う事で、命の誕生から終焉までを自分の目と心で感じることで、
生き物の命の尊さを学ぶ良い機会と捉え、腐葉土の床を作り2匹の幼虫を飼い始めました。
次第に大きくなり、手のひらにいっぱいになるまで大きくなった幼虫は、やがて蛹になり、
最初白っぽかった外観が次第に黒くなっていきました。
1匹はツノが目立ってきました。もう片方は角はなく、やがて羽化して立派なツノを持ったオスと、
オスよりひとまわりほど小さめなメスが7月4日に誕生しました。
2匹ともとても元気で、用意しておいた大きめの虫籠の中でもバタバタと羽音をたてて飛び立とうとします。
毎日夜にカブトムシ用に作られた市販の昆虫ゼリーを2個づつ与えていました。
翌日には空っぽになるほどの食欲です。メスは夕食が終わるとすぐに腐葉土の床に潜ります。
8月の中旬は家族旅行のため家をあける間に、餓死させるのが心配で、旅行中もゲージを持って行き、
旅先でも一緒に行動しました。
時々我が家に顔を見せる孫達は家の中に入るやいなや、玄関横に置いてあるゲージの中を覗き込んで、
「カブトムシは元気?」と言うのが習慣になりました。
名前はオスの方が「カブ也くん」メスが「カブ子ちゃん」と家内が,羽化してすぐより命名しました。
小生も朝と帰宅後と夜のゼリーを与える時は必ずご機嫌伺いをするのが日課となりました。
残念ながら、1週間前にメスのカブ子ちゃんは老衰のため死にましたが、オスのカブヤ君は秋の涼しさにも負けずに
元気です。
こんな小さな昆虫でも芋虫の時から5ヶ月も一緒に生活をしているといつのまにか家族の一員に
なってきていることに気付かされます。
何となく餌の減り方が少ないと、弱ってきたのか心配になり、またごそごそ動いている姿を見ると、
こちらも元気が出ます。
孫達にカブトムシは、芋虫から蛹になり、やがて羽化して立派な成虫の姿で、短い期間ながらも精一杯餌を食べ、
子孫を残して、ほんのわずかな夏だけの一生を送るかけがいの無い命の育みを見せてくれました。
孫達のためにと思った昆虫飼育でしたが、私達夫婦に命の大切さを改めて実感させてくれたひと夏でした