ようやく梅雨が明けましたが、近畿地方は大雨が多くて、
ようやく晴れ間が見えた感があります。
小生のように長く生きていますと、今までの自分の人生を振り返ってみて
幸せであったかどうかを判断する指標として何が最も適しているのだろうかと
考えることがあります。
世間一般の価値観でいうところの「幸せ」であるか無いかを今の時点で
判断することはできますが、その指標は単なる感情の赴くままの判断なのか
、確固たる社会が認めるところの人としての裏付けられた判断なのかは分かりません。
「幸せ」という価値観がどのようなことが人間として満たせば、感じることができうるのかを
考えるようになりました。
富や社会的地位を得て、名声も手にすること。あるいは、子供が無事に成人して、
立派な企業に勤めてくれること。大きな家に住み、誰でもが名前を知っているほどの
上等な外車に乗ること。孫が難関中学校に合格すること。それら全てのことが
ある人に取れば幸せと感じることだと思います。
ある人はボランティア活動をして、難儀を抱えている方が喜び、人に感謝をされることに
生きがいと同時に幸せを感じる方もいるでしょう。
今まで人がしたことがないことを初めて成功させて喜び、成し遂げたことに達成感と
同時に幸せを感じる人もいるでしょう。
このように人により幸せとは一定の価値観で言えるものではなく、なおかつ普遍的な尺度で測れないもので
あることは事実でしょう。
「幸せ」とは、この世に生きて生まれてきて人間同士の関係を構築し、
短い,長いは問わず、周りの人たちに関心を持たれ、存在を許され、
人として必要とされ、生きていく過程を、どのような形であれ、経験できることが
「幸せ」だと思う今日この頃です。