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時は金なり。金は時買えぬ。「一寸光陰一寸金、寸金難買寸光陰。」

『弟子規』日本語解説(91)

2018年12月03日 | 『弟子規』日本語解説
心有疑 隨札記 就人問 求確義
xīn yǒu yí suí zhá jì jiù rén wèn qiú què yì
【解説】讀書學習的時候,如果心中有疑問,就要隨時做筆記,謙虛向人請教,求正確的義理解答。
【和訳】勉強中に疑問が出てきたら、その都度メモを取り、謙虚(けんきょ)に知識が多い人に聞き、正確な意味を教えてもらうようにしなければなりません。



●簡単解説:
★「学問」の「学」と「問」だから、必ず質問するようしましょう。もし、質問して教えてもらわなければ、重要な所や本当の意味を聞き落としたのもあるのかもしれません。また、間違って理解したり、誤解したりするところもあるかもしれません。それだったら、ほんとうにとても悔しいことになります。

かりに間違って理解していなくても、念押しの確認をしたりするためにも、質問したほうがよいでしょう。以前、仏陀が説法しているときでも、弟子たちが講経の法会のたびに、たくさんの質問をしていました。理解した内容がすべて正しくてあっても、質問して自分の理解を確かめ釈尊に認証していただくのです。正しければ、釈尊はいつも「如是、如是」とおっしゃいます。正しくなければ、正しく修正してくださいます。

学問で成就できないのは、質問をしないからです。さらに、もし自分が間違って理解したままであれば、外でも、他人にも間違った内容を伝えてしまいます。もちろん、その本人は自分が間違っていると自覚していません。自分の間違いを自覚していれば、もう、そのように間違わないでしょう。

でも、自分が間違っていながら、人に聞かずに、教えてもらわないのです。それだったら、本当に仕方がありません。

★なおさら、「求確義」、正確の意味を求めなければなりません。自分勝手に、自分の意のままに経典の意味を解釈・理解していけません。自分が間違っていたのに、本を書く、講義を開くなどをして、他人にも間違った内容を教えます。それは、まさに、人の子弟に道を誤らせるようなことにしていることです。その結果もとても恐ろしいものです。


簡単解説の内容は浄空法師の説法、楊淑芬(ようしゅくふん)居士先生の「弟子規」、成徳法師(蔡礼旭<さいれいきょく>先生)の「幸福人生講座」などの講義内容に参照してまとめたものです。
一部の内容は念仏人さんのブログによります、心から感謝いたします。
ブログをご覧になっている皆さんとご一緒に学ぶことができて、本当にうれしいです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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