『みんなの塾』

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時は金なり。金は時買えぬ。「一寸光陰一寸金、寸金難買寸光陰。」

《群書治要三六〇》第一册8壱、君道 一、修身(二)勤儉(節約)

2018年06月19日 | 《群書治要三六〇》第一册 解説(中国語・日本語)
【原文】
古之人曰:「一夫不耕,或①受之飢;一女不織,或受之寒。」生之有時,而用之無度,則物力必屈(ju é)②。古之治天下,至纖至悉也,故其蓄積足恃③。(卷十四 漢書二)

【註釋】①或:泛指人或事物。相當於「有人」﹑「有的」。此處指「有人」。 ②屈:竭盡、窮盡。 ③恃:依賴、憑藉。

【白話】古代的人說:「一個農夫不耕種,就有人要挨餓;一個婦女不織布,就有人會受凍。」萬物生長是有時節的,但使用卻沒有節制,這樣物資勢必會用盡。古代治理天下,達到非常細緻周詳的地步,所以國家有足夠的積蓄可以依靠。

【和訳】
昔の人は言いました。「一人の農夫が農作業やめたら、誰かがお腹を空かしてしまいます。一人の女性が機織りをやめたら、誰かが寒さに凍えることでしょう。」万物の成長には時分があるのに、制限なく使い果たしてしまうと、資源はいずれなくなってしまいます。昔の人が天下を治める時は、非常に細かく計画していたために、国には十分な蓄えがありました。




(鳩山前総理大臣ご夫婦と中国伝統文化の先生陳大恵先生)

《群書治要三六〇》マレーシア中華文化教育センター 編訳
台湾NGO法人西有学会 翻訳


《群書治要三六〇》第一册7 壱、君道 一、修身(一)戒貪

2018年06月15日 | 《群書治要三六〇》第一册 解説(中国語・日本語)
【原文】
人主之大患,莫大乎好名。人主好名,則群臣知所要矣。(卷四十八 體論)

【白話】
領導人最大的禍患,沒有大過愛好虛名的禍患。一旦領導人好名聲,那麼下屬就知道他想要的是什麼,而投其所好。

【和訳】
リーダーとして最も大きな災いは、虚名を好むことを置いて他はありません。もしリーダーが虚名を好むのであれば、臣下たちはそのことを知り、リーダーの好みに合わせることでしょう。



《群書治要三六〇》マレーシア中華文化教育センター 編訳
台湾NGO法人西有学会 翻訳

《群書治要三六〇》第一册6 壱、君道 一、修身(一)戒貪

2018年06月11日 | 《群書治要三六〇》第一册 解説(中国語・日本語)
【原文】
亂國之主,務①於廣地,而不務於仁義,務於高位,而不務於道德,是舍其所以存,而造其所以亡也。(卷三十五 文子)

【註釋】①務:從事、致力。

【白話】會造成國家動亂的領導人,只注重擴大勢力範圍,而不重視仁義的教化;只追求高位權力,而不專注道德的修養。這種做法是捨棄國家所能生存的條件,而造成滅亡的因素。

【和訳】
国を動乱に導いてしまう王は、ただ勢力範囲の拡大に専念し、仁義の教化を疎かにしてしまうものです。高い地位と権力だけを追い求め、道徳の修養を疎かにしてしまう者は、国の存続条件に自ら目を背けてしまい、亡国の理由を作っているも同然です。



《群書治要三六〇》第一册 5 壱、君道 一、修身(一)戒貪

2018年06月04日 | 《群書治要三六〇》第一册 解説(中国語・日本語)
【原文】
訓有之,內作色荒①,外作禽荒②。迷亂曰荒。甘酒嗜音,峻宇雕牆③。有一于此,未或④弗⑤亡。此六者,有一必亡,況兼有乎!(卷二 尚書)

【註釋】①色荒:迷亂於女色。荒,縱欲迷亂、逸樂過度。 ②禽荒:迷亂於捕獵鳥獸。禽,指鳥獸。 ③峻宇雕牆:高大的屋宇和彩繪的牆壁。形容居處豪華奢侈。 ④未或:沒有。 ⑤弗:不。

【白話】皇祖大禹有這樣的話:在內迷戀女色,在外迷戀遊獵,縱情飲酒毫不節制,貪嗜歌舞不知滿足,住在豪宅,雕梁畫棟,過度裝飾。以上幾項只要沉迷於一項,就沒有不亡國的。

【和訳】
皇祖の大禹は言いました。内では女色に溺れ、外では遊楽や狩りなどに耽り、飲酒と歌舞の節度を知らず、必要以上に華美な家に住まう。以上のいずれかに当てはまることがあったら、亡国しないわけがありません。



《群書治要三六〇》マレーシア中華文化教育センター 編訳
台湾NGO法人西有学会 翻訳


《群書治要三六〇》第一册 4 壱、君道 一、修身(一)戒貪

2018年05月28日 | 《群書治要三六〇》第一册 解説(中国語・日本語)
【原文】
五色①令人目盲;(貪淫好色,則傷精失明。)五音②令人耳聾;(好聽五音,則和氣去心也。)五味③令人口爽;(爽,妄也。人嗜於五味,則口妄,言失於道。)馳騁田獵④,令人心發狂;(人精神好安靜,馳騁呼吸,精神散亡,故發狂也。)難得之貨,令人行妨⑤。(妨,傷也。難得之貨,謂金、銀、珠、玉。心貪意欲,則行傷身辱也。)(卷三十四 老子)

【註釋】①五色:原指青、赤、白、黑、黃五種顏色。此處泛指各種顏色。 ②五音:原指中國五聲音階中的宮、商、角、徵、羽五個音級。此處指音樂。 ③五味:原指酸、甜、苦、辣、鹹五種味道。此處泛指各種味道或調和眾味而成的美味食品。 ④田獵:打獵。 ⑤妨:損害。

【白話】貪戀五花八門的色彩,使人精氣神外散,視覺遲鈍;過度追求音樂的刺激,使人心中失去平和中正之氣,聽覺遲鈍;講究食物的美味,使人味覺遲鈍;沉溺於騎馬打獵的快意,使人心神狂妄暴躁;稀有難得的貨品,會使人貪心增長,而造成行為偏差。

【和訳】
彩りの多さは人の目を晦ましてしまいます。淫欲に溺れて色好みが過ぎると、人の精神は散漫し、頭脳の明晰さを失ってしまいます。音楽の刺激を求めすぎると、心の中の平和と中正の気を失わせてしまい、聴覚を鈍らせてしまいます。食事の美味しさを追求しすぎると、かえって味覚を鈍らせ、口の慎みを失わせてしまいます。乗馬して田野を駆けまわり、狩りを楽しむのは、人の心を苛立たせて狂わせてしまいます。珍しい宝物を手に入れても、安心して他のことに手を付けられないために、行動力を鈍らせてしまいます。心が貪欲さにまみれていたら、その行いは道を外れ、わが身を辱めてしまいます。



《群書治要三六〇》マレーシア中華文化教育センター 編訳
台湾NGO法人西有学会 翻訳