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時は金なり。金は時買えぬ。「一寸光陰一寸金、寸金難買寸光陰。」

『弟子規』日本語解説(90)

2018年12月01日 | 『弟子規』日本語解説
寬為限 緊用功 工夫到 滯塞通
kuān wéi xiàn jǐn yòng gōng gōng fū dào zhì sè tōng
【解説】不妨把學習的期限安排得寬裕一些,但在學習時要抓緊時間。只要功夫到了,不懂的地方自然就通達了。
【和訳】余裕のある計画と目標を立てると同時に、時間を惜(お)しんで努力しなければなりません。根性強く、あきずに繰り返し学習を続ければ、分からなかった難所(なんしょ)の部分も自然に分かるようになります。



●簡単解説:
(下記は定弘法師のご講義内容によります。)

★学習計画と期限については、余裕があるものを設定するようにしましょう。そうすれば、心に余裕ができ、余計なプレッシャーを感じることもありません。しかしながら、余裕がある計画と同時に、毎日時間をかけて、精進して勉強に取り組まなければなりません。

このように努力し続ければ、苦手なところやできなかった部分も自然にできるようになれます。浄空和尚様は八十幾つのご高齢ですが、毎日読書されています。その時間は常に4時間以上です。ある日、私(定弘法師)は師長(浄空法師)の所へお邪魔して、本棚で『宗鏡録(すぎょうろく)』を見かけました。この書籍はとても分厚いです。ページを開いてみたら、中に、頭注(とうちゅう)が付けられていて、所々に下線やマーカーを引かれていました。さらに、ページの上下左右や行間などの余白部分に、和尚様の勉強心得がこまごまと書き記されていました。

 これほど丹念に熟読されたのを拝見して、私が師長に伺いました。「和尚様のように、これほどまでに丁寧に読書すれば、このような分厚い一冊の本を全部読み終えるのは、一体どれくらい日にちかかりそうでしょう」。「それならば、ゆっくり、じっくり読んでいけばいいだけです」と、和尚様が笑いながら答えてくださいました。

 確かにその通りです。毎日読み続けます。重要なのは、その意味を心得ることです。「いついつまで読み終わらなければならない」などと、時間や期限に気にせず、焦らず、落ち着いて、コツコツ真面目に読んでいけば、きっといい心得があります。

 「読書百遍義自ずから見る」(どくしょひゃっぺんぎおのずからあらわる)とのことわざのように、どんなに難しい書物であっても、繰り返して読んでいくうちに意味が自然とわかるようになるものです。

 そのため、根性強く、時間をかけて、じっくりと、あきずに、繰り返し読書・学習するように努めなければなりません。



簡単解説の内容は浄空法師の説法、楊淑芬(ようしゅくふん)居士先生の「弟子規」、成徳法師(蔡礼旭<さいれいきょく>先生)の「幸福人生講座」などの講義内容に参照してまとめたものです。
一部の内容は念仏人さんのブログによります、心から感謝いたします。
ブログをご覧になっている皆さんとご一緒に学ぶことができて、本当にうれしいです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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