左腕坊主

ハンドボール選手、櫛田亮介の2006年4月~2008年4月までを綴ったブログ

抜鈎

2008年01月10日 | 左膝脱臼回復記録
残念な毛根を持つ男、ザビエル櫛田です。

今日は退院以来、初めて病院に行ってきました。

傷口の抜糸ならぬ、抜ホッチキスを受けてきました。

僕の傷口は糸で縫うのではなく、ホッチキス的なもので留めてあったのです。

抜ホッチキスのことを抜鈎(ばっこう)と言うのだそうです。

伊達に医学部のコーチをしてへんやろ。ガハハッ!!!



僕は基本、血も病院も嫌いです。

そしてかなりのゲサ男です。(大袈裟な男の略)



抜鈎中はもう最悪でした。

『あーーーーー、うーーーーーーーー、いでぇーーーーーーー』

看護婦にも付き添いのマネージャーにも失笑されまくりました。

マネージャー『クシ、お前には侍ハートがあるから、痛くないやろー』

ザビエル『あかん、俺侍ちゃう。俺は芸者やから、痛い。あがーーーーー』

こんな中途半端なボケをかますので精一杯でしたがな。



背中にはイヤーな汗。脇汗は滝のようでした。

最低ですな。




何はともあれ、抜鈎は無事終わりました。(そういえば昔「何はともあれ赤井秀和」と言うテレビ番組があったのを今いきなり思い出してしもた。関西限定かな???)

膝自体は担当医曰く特に問題はないそうで、今後のリハビリプランを少しだけ話してくれました。

手術した左足は20kgまでの加重と45度までの屈曲ならオッケーが出ました。

今までは15㎏までの加重と20度までの屈曲より幾分進歩したかな。

北京五輪アジア予選再戦も東京開催が決まったみたいだし、また明日からもリハビリ頑張っていくぜよ!!!

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二転三転

2008年01月09日 | ハンドボール
どもども。コーヒー飲みながら書いてます。

今週からドイツ語学校や自宅マッサージも再開して、のんびりの向こう側、暇のあちら側、そして寂しさの向こう側で折り返し、日常に生活に戻ってきました。

いやいやあまりにもリアルで哀れだったみたいで、ドイツ、日本の友人、知人が生存確認及び接待メール&電話をくれて何とか乗り切る事ができました。

その節はお世話になりました。

そんなやり取りの中で、旬のネタが度々でました。

日本では中東の笛問題での北京五輪アジア予選再戦についてメディアでも大きく取り上げられて二転三転しているみたいですね。

ふだんハンドボールと触れ合う事のない僕の友人達も『テレビでハンドボール最近よく観るぞ。』と言っていました。

ほんまに日本ではそんなに大ニュースになってんすか???

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一期一会

2008年01月05日 | 左膝脱臼回復記録
おかげさまで引きこもりな生活からは脱出しました。

昨日はカールハインツと食料調達の買物に行ってきました。

先日の手術後、再度左足はサポーターでがっちり固められているので、車の運転ができません。

自分一人では買物すら行けません。




昨日の買い物中の二人の会話の一部です。

僕『今日はロージー(奥さん)何してんの???仕事???』

カレ『ああ、家でズボンにアイロンかけとるわい』

僕『何で???パーティーでもあるんか???笑』

カールハインツ極上の笑顔『明日なクシが来るんじゃーー』

二人で大爆笑。

多分カールハインツは僕を呼ぶって事を決めていたわけではなく、話の流れでアドリブ的にこうなってしまったのがカールハインツ自身、自分で面白かったらしく買い物中ずっと笑っていました。

それにしてもなんちゅう男前なアドリブ&誘い方なんでしょうか。




と言うわけで今日は昼過ぎから、カールハインツの家に行ってきました。

僕がカールハインツの家に着くと奥さんのロージが玄関に迎えに来てくれました。

ロージーは『足はどう???』といつも体をなでなでしてくれます。

カールハインツはスキーのジャンプ競技をテレビで観ていました。ちょうど日本人トップジャンパーの葛西選手がジャンプしていました。

カールハインツが穿いていたのはジャージでした。アイロンがけされたズボンではありませんでした。『今日絶対にこの事突っ込んだろうっと』この時は密かに思いました。

僕が着いてから、しばらくしてカールハインツ夫婦の友人夫婦かご近所さんか分かりませんが老夫婦も訪ねてきました。

カールハインツ夫婦、老夫婦、僕の5人でのカフェタイム。

老夫婦とはもちろん初対面です。

こういうごく普通の週末の自分達のプライベートなカフェタイムにこれまた普通に僕を呼んでくれて嬉しく思いました。

老夫婦のご主人は体が少し不自由なのか、奥さんがケーキを切ってあげたり、コーヒーカップを持たせてあげたりご主人を優しく気遣っていました。

初対面の方には大体『何故、怪我したの????』『何故、ドイツに来たの???』『ドイツに来て何年???』『ドイツの事好き???』『日本では何していたの???』『日本ではどこに住んでいたの???』なんて事を聞かれます。

たどたどしいドイツ語で答えながら徐々に打ち解けていきます。

そんな感じで、ゆったりとした時間を過ごしました。

今日は正真正銘ののんびりタイムでした。笑





ご主人がトイレに行った時に奥さんがそっと教えてくれました。

『主人はアルツハイマーなの、だから記憶が無くなっていくの』

医学的に厳密に言うとアルツハイマーはこんな簡単なものではないと思いますが、奥さんが説明してくれた言葉の中のアルツハイマーと記憶が無くなっていくと言う事だけははっきりと聞き取れました。

カールハインツ夫婦もこのご主人のアルツハイマーの事は言うまでも無く知っています。





日も暮れて5人で夕食の時間になり、カールハインツ夫婦の手料理をいただきました。牛タンをブイヨンやら塩コショウやらで長時間煮込んだ料理はほんまにおいしかったです。カールハインツは料理のできるおっちゃんなのです。カールハインツも僕が食べるのも料理するのも好きな事を知っています。だから気が合うって部分は大きいと思います。ばっちり牛タンレシピを聞いときました。

夕食後、リビングに席を移し5人でハンドボールのドイツ対モンテネグロの試合をテレビ観戦しました。ドイツではこうやってごく当たり前のようにハンドボールがテレビで楽しめます。

ドイツがDFシステムを5:1DFに変えた時でした。

カールハインツがテレビを指差して『クシは5:1DFのトップに出て守るのが得意なんだ。また観たいなぁ』と老夫婦に説明していました。

こんな会話日本ではなかなか聞けないなぁとしみじみ感じました。

67歳のどこにでもいるおじさんが食後にハンドボール観ながら5:1DFとかあんまり言わないですよね。笑

そして、ハンドボールをテレビ観戦し終わってさっき帰ってきたところです。

ちなみに、カールハインツにアイロンがけのズボン穿いてない事突っ込み忘れてきました。




当たり前のように家に呼んでくれるカールハインツ夫婦ですが、僕はこの二人の優しさを当たり前に感じずに感謝したいと思います。

怪我を治してもう一度コートに立つという目標に加えて、この二人にもう一度僕がハンドボールをしているところを観て貰いたいという新しいモチベーションが生まれてきました。




アルツハイマーをわずらうご主人は今日の事を忘れてしまうかもしれません。

僕もズボンの事突っ込み忘れるかもしれません。いやいや、実際突っ込み忘れてしまいました。

けれども別れ際、そのご主人に痛いくらいに手を握られた事、新しいモチベーションを持たせてくれた事、そんなごくありふれた週末の事は僕は忘れません。



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暇のあちら側

2008年01月04日 | 櫛田劇場
未だに2008年家から一歩も出ていません。

雪が少し積もってきました。

『のんびり』の向こう側は『暇』でしたが、『暇』のあちら側にまで行ってみました。

そこまで行ってみると『寂しさ』が漂っていました。

ドラゴンボールの精神と時の部屋へ怪我して入ってしまい修行できない感じです。

どんな感じやねん。

ここまで寂しい正月は生まれて初めてです。極限です。





その極限で本日ようやく人と会話しました。滋賀医大のキャプテン(立入例えそれが接待トークだとしても・・・)、そしてドイツに戻ってきた石黒と肉声で話しました。石黒が神に感じた・・・

そしてマネージャー&シモーネが朝と晩に様子を見に来てくれました。

もうそれだけで今日は充分でした。

明日は家から出ようと思います。

何か引きこもりの自立日記みたいになってきてるけど、僕はハンドボーラーです。

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のんびりの向こう側

2008年01月02日 | 櫛田劇場
正月満喫してますか???

毛根と書いてベストフレンドと読みます。

櫛田です。


年始、未だに一歩も家から出ていないばかりか、誰とも会ってないどころか、誰とも会話をしていません。ドイツ語でも日本語でも。

2008年未だに肉声を耳にしていません。



日本では大ちゃんがスポーツマンナンバー1の座を奪還したみたいですね。

僕は同じ大輔でも宮崎大輔ではなく、宮川大輔にお世話になりまくりの今日この頃です。

すべらへんなーーーーっ。



入院中は早く自宅に帰ってのんびりしたいと思っていましたが、人間自分勝手なもんですね。帰ってきたら帰ってきたで、一気にのんびりの向こう側までたどり着いてしまいました。

普段『暇』だと感じる事は全くないのですが、これが俗に言う『暇』と言うやつなのでしょうか???

もう少しのんびりの向こう側の先にまで行ってみたいと思います。

以上。

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元旦

2008年01月01日 | 櫛田劇場
あけましておめでとうございます。

ドイツでも2008年に突入にました。

昨晩は夕方ぐらいから、外で花火がなりだして、年越しを向えるころには最高潮で花火がボンボン打ちあがっていました。

僕は、自宅でのんびりと年越しをしました。

一年の計は元旦にあり!!!

『完全復活!!!』

こいつを大目標に2008年も頑張って参ります。

本年も応援よろしくお願いいたします。

                      2008年 元旦 櫛田亮介

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