左腕坊主

ハンドボール選手、櫛田亮介の2006年4月~2008年4月までを綴ったブログ

EURO 2008 閉幕

2008年01月28日 | ハンドボール
なんか久しぶりの気がするのは僕だけ???

週末はEUROに釘付け。優勝はデンマーク。

世界最高の司令塔バリッチ擁するクロアチアを決勝戦24-20で振り切りデンマークが欧州王者に輝いた。



1位デンマーク
2位クロアチア
3位フランス
4位ドイツ
5位スウェーデン
6位ノルウェー

決勝戦こそ4点差やったが、ベスト4をめぐる戦い、準決勝、5-6位決定戦、世界のトップの実力はほんまに紙一重。

どの試合も残り数秒で勝敗が決まり、時には同点が続き再延長戦までもつれたり。

1位から6位までは本当に何処が優勝してもおかしくなかった。ベスト6に食い込んでこなかったがスペイン、ポーランドだっているしねぇ。

ほんまに59分どんないいハンドしてようが、いいプレーしてようが、最後の1分、1秒で天国と地獄でしたわ。




メインラウンドでのベスト4生き残りを掛けたスペイン対スウェーデンでの一コマ。

後半ラスト49秒。26対26の同点でスウェーデンの7MT。

スペインは大ピンチ、スウェーデンは残り時間を考えてこれを決めれば負けはほぼない。

しかしスウェーデンのエース・キム・アンダーソンがこれを外す。

スウェーデンは一転して大ピンチ。残り時間から見て、スウェーデンは良くて引き分け。

逆にスペインは一転して大チャンス、最後の攻撃でシュートを放ち決まれば勝利。このシュートが外れてもスウェーデンには攻撃するだけの十分な時間はない。少なくともこの7MTを死守した事で負けは無くなったと思われた・・・

スウェーデンは退場覚悟で守る。残り11秒スウェーデンは一人退場。

スペインはゴールキーパーを下げてコートプレーヤーを一人増やす。全員攻撃!!!

スウェーデン絶対絶命!!!

ラスト5秒。スペインがシュートを放つ。

スウェーデンGKトーマス・スベンソンがこれをミラクルセーブ。

残り数秒。

トーマス・スベンソンは前方にアメフトのタッチダウンパスを彷彿させる大遠投。

その先にスウェーデンの左サイド・ケールマンが走っていた。

残り1秒。

このタッチダウンパスを受け取りケールマンが無人のゴールへシュートを突き刺してスペインの息の根を止めた。

スペインがGKを下げて全員攻撃をしていなければこの悲劇は無かったかもしれない・・・

勝利を狙いに行ったが故に・・・

こんな結末見たことない。

ここでスペインのEUROは終わった。




話は変わり今大会の印象に残った選手。


キム・アンダーソン(スウェーデン)
高打点からの超高速ロングシュートでゴールを量産したサウスポー。今大会ベスト7。正面から見ると顔はスネオに似てる。


バリッチ(クロアチア)
問答無用の世界最高の司令塔。怪我でコンディションは最悪だったらしいが、それでも44得点で得点王&ベスト7。


カラバティッチ(フランス)
若干23歳にして現在世界ナンバーワンプレーヤーと噂の男。攻撃力もさることながら守備でも鉄壁。今大会44得点で得点王&MVP。


クリスチャンセン(デンマーク)←画家ではない。
身長182㎝と小柄ながらデンマークの大黒柱。サイドシュート、速攻、7MT。この3つしかしない。ちなみに今大会7MTは23/24(成功率96%)。それでもデンマーク代表通産1176ゴール(今大会前のデータ)はもはや神の域。今大会44得点で得点王&ベスト7。


ナルシス(フランス)
とにかく体のバネが半端じゃない。100mくらいジャンプしてるといっても過言ではない。フィジカルが強いフランスの中でもピカイチの跳躍力で得点を量産したエース。大会ベスト7。
*100mはいくらなんでも過言やった。100cmに訂正。


ラバロ??(フランス)
ある意味今大会一番度肝を抜かれたフランスの右サイド。なんせグニャグニャ。どれくらいグニャグニャかって、はじめの一歩の間柴のフリッカーくらい、修羅の門のボクシング編のアナレクド・ムガビィくらいグニャグニャだった。サイドからアンダーハンドシュートでGKの頭上にボコボコ決めるわ。サイドシュートも冗談ではなく下からしゃくり上げて上のバーに直撃してゴール揺らしてた。





ファンもこれくらい気合入って応援しとったねぇ。





いやいや、日本でも空前の盛り上がりみたいだし、世界中でハンド、ハンド。

こんな感じでいきたいねぇ。

ああハンドしたい。

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