最近、古いファイルを整理していたら、夕張鉄道の21形(キューロク)を作っていたころの写真が出てきました。そこで、記録の意味もあって、21形の話をしばらくしようと思います。
仕事の都合で、今後、しばらくセクションの製作が進まないと予想されるので、まあ、穴埋めです。お許しを m( _ _ )m
これは北海道の栗山町の運動公園に保存されている夕張鉄道21号です。
夕張鉄道の自社発注でつくられた機関車で、基本的には制式蒸機の9600型(キューロク)と同じもので、昭和16年に作られた、いわば昭和のキューロクです。
大正年間につくられたキューロクと比較すると、細部において異なるところがたくさんあります。実物が現存するおかげで、その詳細がよくわかります。そこで、模型化するにあたって、栗山まで何回も往復して写真を撮り、メジャーをあてて相当な気合いを入れて作りました。
ちょうどそのころ、珊瑚から9600の中高ランボードのキットが出ました。ご覧のように21号も中高ランボードなので、しめしめと買い込み、このキットの小規模改造を目論んだのですが、実は、そうはうまくいかなかったのです。
制式キューロクと21号の大きな相違点は、以下の通りです。
(1)ボイラーサドルがキューロクは装飾的曲線で構成されていますが、21号は”箱”です。
(2)21号はランボードに網目板が貼ってあります。キューロクは鉄板のまま。
(3)21号のキャブ後板は斜めにつけられている。
(4)テンダーの側板と後板のつなぎのRがやや大きい。
というわけで、結構苦労したのです。
これは21号とあとで作った24号の台枠工事の様子です。
21号は下の方で、縦型にブレーキシリンダーが配置されます。ついでに火室支えを自作しました。今はパーツが出ていますが…
足回りに変更はありません。ただ、シリンダーカバーに用途不明なパイプが付いています。何かの排水にでも使っていたのでしょうか?でも途中で断ち切られているので、わかりません。とにかく目立つので取り付けました。
エンジンの下回りです。ブレーキ装置の最後方は縦型ブレーキシリンダーに合わせて、珊瑚のパーツを改造してあります。
2001年11月から2002年8月の間のことなので、かなり忘れています。