北海道型鉄道模型を楽しむ

北海道の鉄道大好きな車両掛がノンビリとやってる、夕張鉄道を中心とした鉄道模型製作のブログです。(旧 夕張炭鉱鉄道の建設)

旧作探訪 21形の製作 (その1)

2011-01-17 22:18:22 | 蒸気機関車

最近、古いファイルを整理していたら、夕張鉄道の21形(キューロク)を作っていたころの写真が出てきました。そこで、記録の意味もあって、21形の話をしばらくしようと思います。

仕事の都合で、今後、しばらくセクションの製作が進まないと予想されるので、まあ、穴埋めです。お許しを   m( _ _ )m

Photo

これは北海道の栗山町の運動公園に保存されている夕張鉄道21号です。

夕張鉄道の自社発注でつくられた機関車で、基本的には制式蒸機の9600型(キューロク)と同じもので、昭和16年に作られた、いわば昭和のキューロクです。

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大正年間につくられたキューロクと比較すると、細部において異なるところがたくさんあります。実物が現存するおかげで、その詳細がよくわかります。そこで、模型化するにあたって、栗山まで何回も往復して写真を撮り、メジャーをあてて相当な気合いを入れて作りました。

ちょうどそのころ、珊瑚から9600の中高ランボードのキットが出ました。ご覧のように21号も中高ランボードなので、しめしめと買い込み、このキットの小規模改造を目論んだのですが、実は、そうはうまくいかなかったのです。

制式キューロクと21号の大きな相違点は、以下の通りです。

(1)ボイラーサドルがキューロクは装飾的曲線で構成されていますが、21号は”箱”です。

(2)21号はランボードに網目板が貼ってあります。キューロクは鉄板のまま。

(3)21号のキャブ後板は斜めにつけられている。

(4)テンダーの側板と後板のつなぎのRがやや大きい。

というわけで、結構苦労したのです。

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これは21号とあとで作った24号の台枠工事の様子です。

21号は下の方で、縦型にブレーキシリンダーが配置されます。ついでに火室支えを自作しました。今はパーツが出ていますが…

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足回りに変更はありません。ただ、シリンダーカバーに用途不明なパイプが付いています。何かの排水にでも使っていたのでしょうか?でも途中で断ち切られているので、わかりません。とにかく目立つので取り付けました。

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エンジンの下回りです。ブレーキ装置の最後方は縦型ブレーキシリンダーに合わせて、珊瑚のパーツを改造してあります。

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2001年11月から2002年8月の間のことなので、かなり忘れています。


セクションのディテールアップ (その2)

2011-01-15 10:21:33 | レイアウト

事務所前に旗竿を立てます。

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本体は強度を考えて洋白0.7ミリ線です。先端の飾りはシバサキ(なつかしい~)のNゲージ用ハンドルを流用しました。脇のパイプは滑車に見立てています。

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旗竿は黄色に塗って、それから煤けさせます。

白い絹糸を添わせて、旗掲揚のひもに見立てます。

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修繕機関庫の前には、名物であるスノープロウ置き場。

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スノープロウ部品のストックから適当に選びましたので、雰囲気重視です。

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本当は夏季に機関車のスノープロウを置いておく場所なのです。ですから、ここにスノープロウがあるということは機関車に付いていないことを意味します。

でも、11形、21形ともにスノープロウ昇降装置が付いている車両にはスノープロウをつけてしまっているので、矛盾です。でもいいでしょう。

セクション全体を雪景色にすればここにスノープロウを置かなくてもいいのですが…

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ターンテーブルの背後の丘にある小道には手すりを作ります。0.5ミリ洋白線です。白くぬると、結構目立ちますね。

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皆さんの応援がセクショ完成への力になっています。ありがとうございます。

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給炭練習機の製作 (その3)

2011-01-12 21:23:38 | ストラクチャー

石炭庫側を作ります。

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1ミリ角材とSTウッドで前後の板を作ります。振り出し口も開けておきます。

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振り出し口の受けは車体工作用方眼紙を切り出します。

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受けを取り付けて。この形になれば、何を作っているか、モデラーならお分かりでしょう。

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前後の板をSTウッドでつなげ、箱にします。

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側板の上端は斜めにカットします。

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底板は振り出し口に向かって下りスロープにします。入れた石炭が振り出し口に出てくるためです。つまりテンダーと同じ構造。

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バックプレート側には、焚口扉を開閉する鎖に見立てた絹糸をつけます。上の取り付け部分は0.3ミリ真鍮線で作ってあります。

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土台は2ミリ厚のバルサ板です。1ミリ角棒の足をつけて浮かせてあります。実物のモルタルはボロボロなので、あえて目止めはあまりしないで塗装します。炭庫には足をつけてありますが、心もちバックプレートに向かって傾斜をつけます。火室側にも工作用紙で底板をつけておきます。

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土台はネズミ色。

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木製の部分はダークアース、鉄製の部分は艶消し黒を塗ります。(まだ乾いていません…)

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取り付けてウエザリングします。足元はグレーのパステル、石炭で汚れたところは黒のパステルです。

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仕上げに梯子を作ります。0.5ミリの真鍮角線を方眼紙にならべて、セロテープで固定しながら、ハンダ付けします。昔から、細かい部品のハンダ付けはこの方法です。方眼紙が焦げ付いてしまうのですが、水洗いすれば取れますから問題なし。位置決めが決まって気楽にハンダ付けできます。

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まあこんな感じ。少し歪んでますね。まあいいや!(相変わらずテキトー!!)

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手すりは独特の形。0.5ミリの帯板を曲げます。これは付けしろがあるので、瞬間接着剤。なぜなら、上部は梯子に付かず、炭庫の後板に直についているから、どの道、瞬間接着剤を使わなければならないからです。

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錆色で塗装して…

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こうして取り付けます。

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というわけで、完成しました。

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さっそく、セクションに置いてみます。

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おお~!!いい感じだ!大自己満足!!

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ずっと昔から、是非作りたかったアイテム。うれしくて、感動しながら眠ったのでした。

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やっぱり、油倉庫を作ろうと思います。


給炭練習機の製作 (その2)

2011-01-10 22:34:07 | ストラクチャー

バックプレートの裏側にあたる、火室を想定したスペースを作ります。

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車体工作用方眼紙に1ミリ角のヒノキ材を貼り付け、「コ」の字型にします。

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バックプレートの基部として0.7ミリ角の真鍮棒をつけておきます。

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その上に、かさ上げ部分として、方眼紙に0.5ミリ角のプラ棒を貼り付けたものを組み合わせました。

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ここにバックプレートをつけます。この焚口扉から石炭を放り込んで、火室ないに均一な石炭の層を積み上げます。均一な石炭の層が均質な火床をつくり、効率的に蒸気がふきがあります。そこで、均一な石炭層を作るための投炭技術を獲得するため、練習機が必要というわけです。これなら、火室側を覗いて石炭の様子を逐一確認できます。

当時の夕張鉄道では、これを使って競技会もやっていたそうです。

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次は、テンダーの炭庫側です。


給炭練習機の製作 (その1)

2011-01-10 01:43:07 | ストラクチャー

新春走り初めの余韻のなかで、連休となりました。

放心状態から脱却するため、新たなアイテムの製作です。

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鹿の谷の練習機は、時代によって設置場所が変化していますが、検修機関庫の前に置いてあったシーンが、写真としてたくさん残っています。それが印象的で、いずれは作りたいと思っていたものです。

寸法は、全く不明ですが、おそらくキューロクあたりのキャブを模して作っていたに違いないと踏んで、それをもとにポンチ絵を描いて製作に取り掛かりました。

まず、焚口扉です。ジャンクになっている珊瑚のキューロクのバックプレートから切り出すことにしました。とりあえず、糸のこで切り出します。厚い板なので、結局、刃を2本折ってしました。もったいない…

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バックプレートの板厚はいらないので、裏側を糸のこで切り落として、なるべくうすくしました。

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練習機のバックプレートは、1ミリ厚のバルサ板から切り出しました。焚口の穴を開けてから、表側に、STウッドの帯板を貼り付けています。

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周りを仕上げて、穴を開け直しました。穴は裏側から丸見えになるので、手抜きできません。

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穴に合わせて焚口扉を貼り付けるとこうなります。

ここまで来ると、うまくできそうな気がしてきました。

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