てんもく日記

ヒゲ親父が独特の感性で記録する日記。このブログがずっと未来に残るなら、子孫に体験と思いを伝えたい。

優しいようで、恐ろしく残酷なこと・・・

2016年09月23日 22時01分43秒 | 【ヒゲ親父】思考日記
気付いたらオイラの右手に季節外れの小さな蟻(アリ)がいた。
殺さないように払いのけた、
つもりだった・・・・・・・・・・・・。

うまくできなかったらしく、下手に力が加わった為、
その蟻は、死ぬ間際の断末魔の叫びのごとくもの凄い勢いで暴れ出した。



想像するに手足の骨が折れまくり、もしかすると首や背骨まで折れたのかもしれない。
虫だって痛みを感じるんだろう、それは見てても辛くなるほどの痛みの激しい動きだった・・・。
(※虫に骨はありません)

ほんとに申し訳ない事をしてしまった・・・。


はっきり言ってオイラは男のくせに虫を殺さない人です。
いや正確にいうとそうではない、物理的に自らの手で殺さないというだけだ。
つまり指で潰すとか、両手でたたき潰すとかをしない人なのだ。

よく蟻や蚊を見つけたら、即、殺す人がいるが、
そういう人をオイラは生理的に苦手とする・・・・・。

そんなオイラも、殺虫剤や蚊取り線香で殺生することにはほとんど抵抗がない。
(なんなんだ!)
スズメバチの巣に強烈殺虫剤を吹き付けて蜂がボトボトと落ちた時は爽快だった。
単に冷酷なだけなんだろうね。


牛肉、豚肉、鳥肉をおいしく食べるくせに、
と殺を認めたがらない卑怯な人間・・・・。


小さな蟻は激しく動いている、
「可哀想にひと思いに潰して殺してあげなさいよ!」と心の中で思う。
だけど、したくない・・・
「早く動かなくなってくれ・・」と心の中で思う。

もう治る見込みはないとわかっているのに・・・。

・・・自分勝手で残酷な行為ということもわかっている。



しばらくして、動きが止まった。

死んだのだ・・・。

正直ほっとした。(書いててなんて残酷なんだろうと思う・・・・・・・)


蟻ごときに、と思うかもしれない、
でも、この蟻にとってもこの世の一生一度の命だったはずである。
それが終わり、あの蟻はもう二度とこの世に存在しなくなった。

あの世があるなら救われるが、オイラはそんなもんがあるとは思っていない。
死んでしまったら・・・終了なのである。
終了と考えることもない、無・・・・暗闇・・・、
いや、そういうモノさえ無い。
何もない、存在しない。

・・・・・・・・・・・・・・・

とはいえ実際問題、気まぐれで町をブラついただけで知らず知らずのうちに、
何十、何百という虫を踏み潰しているはずなのだ。
それはあのイエス・キリストだって、お釈迦様(ゴータマ・シッダルータ)だって・・・、


自分勝手だが、
オイラができる償いとして当記事を書いた。
あの小さな蟻が存在し、最後を迎えたということを何人かの人が知ったこととなる。


とりあえずこれからも・・・・、
できるだけ殺生はしないでおこうと思うのである。
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