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パーマー・エルドリッチ

2023年10月02日 | 読書
20世紀SF巻末の年表に沿ってフィリップ・K・ディックの作品を再読。

お次は「パーマー・エルドリッチの三つの聖痕」です。



お、これ↑はうちにあるのと同じ表紙です。
イマイチ何を描いているのか分からんですが…。



その黒地に手のひらのが初版の表紙のようです。うんうん。

 遥か銀河系の彼方から、謎と神話に包まれた星間実業家パーマー・エルドリッチが
 新種のドラッグを携え、太陽系に帰還してきた。間近に迫った地球滅亡にそなえ、
 不毛な惑星へと強制移民させられた人々にとりドラッグは必需品である。
 彼らはこぞってエルドリッチのドラッグを利用するが、
 幻影に酔い痴れる彼らを待ちうけていたのは死よりも怖ろべき陥穽だった。
 蝕まれゆく現実に翻弄される人々ーーはたして、彼らに明日はあるのだろうか?
 鬼才ディックが、現実と白昼夢の妖しく交錯する戦慄の魔界を、
 斬新な手法と卓抜なアイデアで描きだし、現代SFの頂点を極めた問題作!

 (裏表紙より)

うむ。面白いんだけど最後のほうで何やら難しい哲学的、宗教的な話になり
ちょっとプー的には「???」でございます。ははは。

エルドリッチの新ドラッグ「チューZ」(ちゅーじー)に対して
元々「キャンD」(きゃんでぃー)を非合法的に売っていたビュレロ。
そしてビュレロの部下であるメイヤーソン。この3人が主な登場人物かな。

過酷な生活を強いられる惑星移民たちの楽しみは
キャンDをしゃぶりながら人形パーキー・パットの世界に没頭するゲーム。
今でいうAR(拡張現実)の中で理想の生活を楽しむ、みたいな。
「パーキー・パットの日々」という短編もあるんですよね。
こちらは荒廃した地球上で住民がパーキー・パットのゲームをします。
一部人名が同じですが、はてキャンDは登場しなかったような…。

メイヤーソンがチューZを摂取して一番翻弄されちゃったかな。
ちなみにこの人いろんな人に名前を間違えられます。
ベイヤーソンやらゲイヤーソンやら。
ただエルドリッチだけは最初から名前を間違えないのよね。
そのことに意味があるのか?

チューZはトリップしたあと覚醒したはずなのにまだ幻影が続くという
その影響力の持続性が怖いドラッグ。どこからどこまでが現実なのか
分からなくなって読み終わってからすぐまた再読しちゃいました。
結局分からなかったけど。あははははは。

これぞディックワールド!
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