夢の介音楽夜話

音楽、アート、グリーン、クラフトなどなど徒然なるままに

S君の思い出

2015年04月25日 | 音楽




芸能人の訃報が続くなか、追いかけるように知人の訃報が届いた。
昨秋ハワイから一時帰国した音楽仲間の歓迎会で元気な顔を見せていたS君が昨日他界されたという。

音楽を通じて知り合った人は数多いが、どういう経緯で出会ったのか、鮮明でなくなるくらい時間が経ってきた。
S君は都心でレストラン業を営むお父上の下、調理や経営を学びやがて自らお店をプロデュースしたり、経営を譲渡したりとやり手の事業家だった。

ちょうど彼が結婚する時に披露宴で演奏して欲しいと依頼があり主役のご本人がひな壇で演奏を一人楽しんでいた思い出がある。
茶目っ気があって声が大きくてドライ、社交的だったと思う。

水道橋のイタリアンのお店を経営している時にバンド演奏を要請されて度々パーティライブみたいなことに参加した。
お店の常連なのか、彼の友人なのかよく分からない人たちが集まっては大騒ぎする。

お店は広くないのでカウンターのなかに入って演奏したり、
興に乗った男性がカウンターの上に立ち上がってストリップを始めたこともあった。

そんな彼と近隣のホームセンターで出会ったのはもうだいぶ以前のことになる。
どうやら引っ越してきたのか、新築の庭の植栽の調達に来ていたようだった。

音楽好きが昂じて中古レコードショップを始めた頃何回かお邪魔した。
ハワイのレア物やらお値段も高いが結構マニアックなコレクションを並べていた。

そのうち同好の士でアンサンブルを楽しむ会ができるといつしか12弦ギターを抱えて遠慮深く参加していた。
昨秋の歓迎会でもギターを持ってきていたので数曲弾いたところ
「いいものを聴かせてもらった、ストロークの参考になります。頑張ろう。」
と言っていたのが、彼らしい表現で印象的だった。

その昔は私たちの演奏を聴くばかり、最近は彼らの演奏を見たりしてお互いゆっくり音楽の話をしたこともなかった。
一度病気をしてからは酒を控えていたこともあり歓迎会が彼との最後の会話になってしまった。

連絡してくれたN君の言うよう「人生は、儚い」
いつどうなるかわからない限りある時間を過ごしているのだからこそ、人との触れ合いを大事にしたい。

「No」と言えて「好き」と言えるような時間の使い方をしなければならない。
限りある人生を有意義に過ごすために。

合掌。









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