ファイプロとプロレスと私

プロレスと政治

どうも、本日はプロレスと政治について語ります。かなり個人的な見解・妄想を含む文章ですので納得できない方はあしからず。

今日、部屋の整理をしていたら、数年前の新聞記事の切り抜きが見つかりました。正確な日付はわかりませんが、鈴木みのる選手が野党の政治家にアドバイスする、といった記事です。

鈴木選手は「プロレスと政治、似ているって話は聞きますね・・・相手と戦って勝つこと以上に、その戦いが見ている人にどう受け止められるか、が重要」と述べていました。その上で、フリーランスという立場として大きなプロレス団体に殴り込みをかけ、自分の正しさを信じて戦うとのことです。

さて、ご承知の通り、近年の日本において、支持政党についての世論調査では、野党の支持率が非常に低い状態が続いています。

日本では反体制派は受けが悪いのか?と思ってしまいますが、そうとは限らないのではないでしょうか。というのは、プロレスでは、例えばロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンなど、人気のある反体制派の軍団がありますし、鈴木選手のようにファンから強く支持される選手もいます。また、過去にはNWOのようなヒールユニットが一世を風靡したこともありました。

個人的に、現在の日本で野党が支持をあまり得られない原因は、どのような理想を掲げるかという部分が弱い(もしくは伝わっていない)からではないかと思います。理想とは、鈴木選手の言葉でいうなら「正しさ」といえるでしょう。

たしか2016年の参議院選挙だったか、当時の野党第一党は、「まず3分の2をとらせないこと」というスローガンを掲げていました。3分の2をとらせない、というのは改憲阻止が目的なのでしょうが、これではこの党がどのような方針や理念を持っているのか不明です。目先の勝負に勝つことだけしか考えていなかったのではないでしょうか。

プロレスにおいて、インディーがメジャー団体に立ち向かうには、あるいは軍団抗争で反体制派が正規軍に対抗するには、どのようなプロレスをするか、理想や理念が必要でしょう。同様に、政治においても野党は社会について明確な理想を持ち、それを強調すべきです。

そうしなければ、有権者からしてみれば、どの政党の政策が自分たちの要求に応えてくれるのかが非常にわかりにくい。その結果、支持が伸びない。そして無関心になってしまうか、現状維持を選んでしまう、ということではないでしょうか。

それでは、どのような理想を持つべきか?かつてブレット・ハートは、カナダでは米国より社会福祉が充実し銃規制も進んでいる、と米国のファンを煽りました。日本は銃社会ではありませんが、カナダのような福祉社会でもありません。米国と同じく1980年代以降の新自由主義的政策により、福祉は縮小・弱体化を余儀無くされました。

現在の社会に求められるのは、国際化や高齢化、環境問題、ジェンダー平等などに対応できる新たな福祉社会の建設でしょう。各々の政策がそこに向かうように、方針を定めてほしいと思います。

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