【THREE BILLBOARDS OUTSIDE EBBING, MISSOURI】
2018/02/01公開 イギリス/アメリカ 116分
監督:マーティン・マクドナー
出演:フランシス・マクドーマンド、ウディ・ハレルソン、サム・ロックウェル、アビー・コーニッシュ、ジョン・ホークス、ピーター・ディンクレイジ、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、ルーカス・ヘッジズ、ケリー・コンドン、キャスリン・ニュートン、サンディ・マーティン
STORY:アメリカ、ミズーリ州の田舎町エビング。ある日、道路脇に立つ3枚の立て看板に、地元警察への辛辣な抗議メッセージが出現する。それは、娘を殺されたミルドレッド・ヘイズが、7ヵ月たっても一向に進展しない捜査に業を煮やして掲げたものだった。名指しされた署長のウィロビーは困惑しながらも冷静に理解を得ようとする一方、部下のディクソン巡査はミルドレッドへの怒りを露わにする... (allcinemaより)
娘を殺された母親が、いつまでたっても犯人を捕まえられない警察を批判する看板を設置したことをきっかけに、事態が思わぬ方向に動き始める様子を描いたサスペンス・ドラマ。監督は『ヒットマンズ・レクイエム』『セブン・サイコパス』のマーティン・マクドナー。先日の「ゴールデングローブ賞」では作品賞・主演女優賞・助演男優賞・脚本賞を受賞、「アカデミー賞のノミネート」では作品・主演女優・助演男優・脚本・編集にノミネートされていますね。
警察を批判する看板を設置するって...日本ではありえないですね。しかしその看板を設置したことで、この町の住人たちが抱える問題も浮き彫りになりいろいろな出来ことが起こり...。この作品は犯人を探すお話ではなく、その犯人も出てきません。娘を殺されたミルドレッド、警察署長のウィロビー、その部下で差別主義者のディクソンの3人がメインで描かれ、怒りや葛藤、心の変化などが丁寧に描かれていましたね。
いろんな意味で意外性のある作品でした。悪いヤツだと思ってたら実はそうではなかったり、人間だれしもが根っからの悪人ではないことがわかったり...。かなりシリアスなおはなしなのに時にクスッとするシーンや署長の手紙やオレンジジュースにウルッときたり、暴力に炎上(ネットではない)、汚い言葉が飛び交ったりといろいろありますが、観終わった後はなんか温かみを感じる作品でした。
ラストではミルドレッドの表情がやわらかくなってたのが良かったです。意外な組み合わせで出かけた先......きっとそのまま帰ってくるんじゃないかなーと思ってます。
でも.....ミルドレッドの元ダンナの付き合う相手が...それいいのか???
元妻も息子も...それでいいの????
鑑賞日:2018/02/03
なかなか見応えある作品でした。
いろいろと、よい出来でありました!
日本では考えられない、考えないですよね。
本当にアメリカならではのストーリーでした。
ラスト、向かった先まで描かなかった所も良かったですね。
私もあのラストは好き。
キャスト陣の演技も良かったよね!
ラストのドライブも観た人それぞれの考え方もできる終わり方も良かったと思います。
あれば復讐に燃えた展開だったらかなり後味が悪かったかなと思います。
それにしても元夫は実の娘の死を悲しんでいても彼女の年齢を思うとそうは感じられませんでしたわ 汗。
サム・ロックウェルのキャラはかなりのインパクトありましたね。
いやーこの展開そーきたかーと。
警察を批判する看板なんて、日本では考えられないですね。
その看板を設置する広告会社も引いてしまいそうだし。
そこはアメリカならでは作られた脚本だったと思います。
ミルドレッド達が向かった先で何が起こるのか。
興味深く終わらせるラストシーンでしたね。
ハレルソンにサムロック、マクドーマンドとケイレブくんも皆良かったし様々な問題を抱える人たちのそれぞれの側面と関わりを描いてて、いつの間にか意気投合の二人。
ラスト特に好きだったな。
フランシス・マクドーマンド、ウディ・ハレルソン、サム・ロックウェル、キャストが皆良かったですね。
怒りと悲しみに満ちていたミルドレッドの表情がふっと柔らかくなったのが良いですねよ☆
決して復讐に煮えたぎるドライブではないと思えるところが救いですね☆
元夫の新しいパートナーは殺された娘程の年齢で、ホントいいのか?って思いますが、あのくらいが暴力夫には丁度いいのだと思いますよ(笑)
まさか、アバの「チキチータ」を愛聴してるとは(笑)
この映画ってなにかと先入観を覆されますよね^^;
ブッシュ政権下の現代アメリカを暗に批判した『ノーカントリー』に対し、トランプ政権下の現代アメリカを暗に批判した本作。
時代は巡ってくるものなのでしょうかね?
その後のことを想像するとじわじわと良く思えてきました。
いい人だったことから、
結局は殺すのをやめるとか、
色々考えられますよね~