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☆yukarinの映画鑑賞日記α☆

映画とLIVEのミーハーな感想とたまにお出かけ日記♪
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ツォツィ

2007年11月22日 | ★★★★


【TSOTSI】R-15
2007/04/14公開
製作国:南アフリカ/イギリス
監督:ギャヴィン・フッド
原作:アソル・フガード『ツォツィ』(青山出版社刊)
出演:プレスリー・チュエニヤハエ、テリー・フェト、ケネス・ンコースィ、モツスィ・マッハーノ、ゼンゾ・ンゴーベ、ZOLA、ジェリー・モフケン

STORY:南アフリカ、ヨハネスブルクの旧黒人居住区ソウェトのスラム街。アパルトヘイトの爪痕が今も残るこの街に、誰にも本名を明かさず、不良を意味する“ツォツィ”を名乗る一人の青年がいた。彼とその仲間たちは暴力や窃盗を繰り返し、時には殺人さえ躊躇わない無軌道な毎日を送っていた。そんなある日、ツォツィは女性が運転するBMWを目にすると、持っていた銃で女性を脅し車を奪う。なおも追いすがる女性に銃弾を浴びせ、そのまま奪った車で逃走するツォツィ。ところが、後部座席には生後数ヵ月の赤ん坊が乗っていた。車を乗り捨て、一度は置き去りにしようとしたツォツィだったが、思い留まって泣き叫ぶ赤ん坊を抱き上げるのだった。

 

ツォツィ・・・日本人には発音しにくい名前。
発音はトッツィーに聞こえたのでふと女装のあの人を思い出してしまった。

2006年のアカデミー外国語映画賞に輝いた作品。
地元でもほんのちょこっとだけ上映してたんですが、タイミングが合わずDVD待ちとなりました。
思っていたのとずいぶん違ってとても感動してしまいました。

南アフリカのスラム街で暴力や犯罪を繰り返してきたひとりの青年・ツォツィが、ある時車を盗んで逃走。
でもそこには生まれて間もない赤ちゃんが!
そこからツォツィの人生がガラッと変わってしまった・・・
赤ちゃんのエネルギーってすごいなと思ってしまいます。
ツォツィが赤ちゃんを拾わなければずっとこの先も犯罪を繰り返すどうしようもない人間で終わってたかもしれません。

この赤ちゃんとの出会いは、人間としての感情に目覚めていくきっかけだったわけです。
こういうのを見てしまうと、根っからの悪人はいないと思ってしまう。
赤ちゃんにお乳をあげてくれた女性や、事故で足を潰して車イス生活のおじさんたちとの出会いによって少しづつ変わっていく姿が自然でとても良かったです。
それぞれ状況は違うけれど、“生きる”ということが描かれてましたね。
ツォツィ役の男の子の演技が自然でとても良かった。
でも犬のエピソードはちょっと辛かったな・・・

ラストは読めてしまうけれど、赤ちゃんの父親や警察とのやりとりは緊張感がありました。
そして良い終わり方だったと思います。
このラストシーンは他にもあるようで、DVDに収録されていたのは2種類。
ということは3種類あったわけですね。
でも公開されたバージョンのシーンで良かったと思います。
他のシーンではあまりにも救いがなくて後味が悪い終わり方になってしまいます。
やっぱりそうきたか~と思ってしまう。希望が見えるような終わり方が良いです。

R-15の指定がついてますが、この年代の子たちに観てほしいような気もするんですけどねぇ。
暴力や犯罪、スラム街とよくない環境ですが、ツォツィの本来の人間らしさを取り戻していく姿を見て欲しいと思うんですけどねぇ。心で感じてほしい作品だと思います。
こういうお話は好きなんですが、どうも言葉にするのが難しいのですよ、、、

*映画鑑賞★日記・・・より転載


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