『武士の一分』
公開:2006/12/01(12/03鑑賞)
監督:山田洋次
原作:藤沢周平
『盲目剣谺返し』(文春文庫刊『隠し剣秋風抄』所収)
出演:木村拓哉、檀れい、笹野高史、小林稔侍
徳平さん、いい味出してるね~最高だよ☆
☆story☆
三村新之丞は東北の小藩に仕える三十石の下級武士。剣術の覚えもあり、藩校でも秀才と言われながら、現在の勤めは毒味役。張り合いのない役目に不満を持ちながらも、美しく気立てのいい妻・加代とつましくも笑いの絶えない平和な日々を送っていた。ところが、そんな平穏な生活が一変してしまう。貝の毒にあたった新之丞が、一命は取り留めたものの失明してしまったのだ。絶望し、自ら命を絶とうとする新之丞を、加代は懸命に思い留まらせるのだった。しかし、武士としての勤めを果たせなくなった以上、藩の沙汰次第では生きていくことも叶わない。そこで加代は、嫁入り前からの顔見知りだった上級武士の島田藤弥に相談を持ちかけるのだったが…。
山田洋次監督の三部作のラスト。
すみません今回が初めてです、すんませんっ^^;
ハッキリ言っときますが、木村拓哉目当てで観に行きました!!
年齢層が幅広く、年配の方が多かったかな?
それに結構混んでました。
前評判も良かったし、監督自身がことべた褒めしてたもんだから、見てやろうじゃんってことで。
ストーリーはいたって普通、わかりやすいし、ストレートな展開。
誰でも先が読めちゃうお話なんですが、これがまた良かったのですよ。
ヘンにごちゃごちゃしないでシンプルなのが良いです。
テーマは夫婦愛?
ほとんど日常生活を描いていてゆっくりとした展開ですが、たいくつになることはなかったです。
一日一日が丁寧に描かれてました。
木村くん本人も剣道をやってたことで、素人目ですけど様になってましたよ。
カッコ良かったですっ☆←ちょっとミーハー(笑)
盲目の役も、思ってた以上にうまかった。
ドラマで見る彼らしい何気ない仕草も、映画の中でも出てましたね~
そして・・・
毒にあたって苦しむ姿も、
高熱で寝込んでやつれても、
盲目になってうつろな目をしてても、
何でもかんでも、いちいちカッコいいんですねこの人(笑)
毒味役は重要なお仕事なんでしょうけど、やりがいのある仕事ではないですね。
毒さえ入っていなければ、滅多に食べられないものが食べられるという点ではおいしい仕事だと思いますが、、、
でも・・・食べておかしいと思ったら早く言わなきゃ!!
大丈夫じゃないじゃん!!
ま、私は貝類は苦手なので良かった♪
仕事柄のせいか、劇中には食事のシーンが多かったですね。
この当時の人たちの食生活はシンプルですね。
栄養はちゃんと取れてたんだろうか・・・
その食事を運ぶシーンが多いせいか、奥さんのお尻姿がやたらと多かったのは気のせいでしょうか?
それともこれは・・・誰かの趣味なんでしょうかね(笑)
一見暗い話ではありますが、まさか笑いが何度も起こるとは思ってませんでした。
やはり、徳平役の笹野高史さん!!
いつもひょうひょうとした役が多いですが、何度もクスッと笑わせてくれました。
木村くんとの掛け合い?が面白かった~♪
なかなか味のあるいいキャラでした。
桃井かおりさんもうるさいオバチャンキャラもいい感じでしたね(笑)
こういうお節介なオバチャンは今でもいますからねぇ~ホントにお節介だ!
笑うといえば・・・あっ、あのシーン好きです。
新之丞がゴツンして、殺意を覚えたというところ。
その時に一瞬苦笑いするのが良かったなと・・・
アドリブか?と思える表情がいいっすね。
一分を賭けた戦いは意外なほどにシンプルでした。
あまり緊張感なかったですけどね。
もっとすごい演出があるかと思ってましたけど、これがこの監督らしさなんでしょうか。
でもでもぉ~終わってから横の方で・・・
一分って何?
えーパンフレットに載ってるんじゃない?
というカップルの声が聞こえてきました。
お前ら寝てたのかよ(*´Д`)=3ハァ・・・
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