リカリズムな日常

6拍子に彩られた破天荒な毎日

サロンドテルへようこそ

2010年08月27日 | プライベート

うちすぐ近所の理容室、その名も「サロンド・テル」。
ここは平均年齢50をゆうに超えるであろうおばちゃまたちのお店。
店長さんがテルさんというのだろうか?

あたしはここに月一くらいのペースでレディースシェービングしてもらいに来ている。
えりあしから背中から顔から、うぶ毛をしっかり処理してくれる上、
スチームやマッサージ、パックまでついて2100円とゆー、びっくりするようなお得さだから。

そして偏見なんだが。
ベテランさんの方がとっても安心できるのだ。
ライブ前に肌傷つけるわけにいかないし。
サロンで若いおねーちゃんにやってもらってウン万円より、
私はテルさんのほーがいい。


昨日も行ってきた。
ちいちゃめのお店に商店街のおじちゃんたちがやってきてる。
2時間待ちなんてざら。
駅に近いわけでもないのにこんなに混んでるなんてすごい。
そこに、体格ちいさめの柴犬がいる。
こいつが神経質な犬さんで。下手になでようものならほえられてしまう。
でも、かわいいんだよね。
冷たくされると燃える。萌えちゃう。いつか仲良くなろう。

店内は演歌が流れ、いつ来てもちいちゃめのお店はピカピカ。
ガラス窓も鏡もきれい。年季入ってそうなお店なのに。
こういうとこにプロ意識を感じるのです。

「あ、セックスセックスだ。」
シェービング担当のおばちゃまが私の顔をみて言う。
おしい。
でもまぁ、いいや。

歌うたってるんですって前に言ったら、バンド名を覚えてくれたみたい。
しかし、テルさんにセックスを二回言わしめてしまった私のバンド名って罪深いな。。。

「また近いうち歌うたうの?」
はい、そうです。
今日もお世話になります。

いつもはあんまりしゃべらないおばちゃまが今日はなんだかいろいろ話したがってくれて。
どこ出身なの?とか今度CD持ってきてよ、とかCD何曲はいってんの?いくらなの?って。

結果、SexRexのCDを2枚購入してくれました。
たまにお店で流してくれるならお金はいいよって言ったんだけど
「いやいや、それだけのものを作るにはそれなりにかかってるでしょ?」
ってお金渡してくれる。
そのお気持ちがうれしい。うれしいやね。

そのうち話がふくらんで。
おばちゃんの息子さんがやってるお店で演奏できたらいいねぇって話になった。
田舎の方で広いお店をやってるらしい。
お店はどこなの??って聞いたら。
なんと、私の地元にめちゃ近いとこだった。。。。
帰省がてら演奏しに行けちゃう。。。。

そのお話、うまくすすむといいなぁ。

近しい人が実は同郷だった、ってこと最近多い。
これもご縁だなぁって思うのよね。

「あんーな片田舎の人間がどーしてこんなとこでうだって(歌って)んだや?」
親しみを込めて半分笑いながら言うテルさん。
聞きなれたなまりがテルさんの口から聞けるとは。
そうだよねぇ。あたしの田舎を知ってる人だったらそう思うと思うわ。
東京に行ったらさらわれちゃうんだって本気で思ってる人しかいないようなとこだもんね。
まぁ、今はだいぶ変わってきたけれど。


おばちゃまとのおしゃべりでいろんなことを考えた日でした。
昔をちょっと思い出したり。
こんなとこで同郷の方と出会ってたんだ、って感慨深かったり。
演歌しか聴かないであろうおばちゃまにもらった3千円はそれ以上のあったかさに満ちてたり。
これは、私へ投資してくれてるんだわって強く思ったっけ。


ああ、がんばろう!って思いました。

生まれ故郷へ思い入れは特になかったつもりだけれど。
こうやってサポートをいただけるとやっぱりふるさとだなぁ。

さてさて。気合も入ったし。
肌もきれいにしてもらったし。
ますます29日が待ちどおしい。