ジャニス・ジョップリンのビデオを観た。
次のライブでSexRexを卒業することになっている、ベースの晋ちゃんからお借りしたもの。
お借りしたはいいが、実は相当前にお借りしたもの。
なんとなく、観れないでいた。てか、観なかった。
コレ、私の悪いクセである。(てか、すぐみてすぐ返せよな晋ちゃん、ごめん)
自分のライブのRECビデオはすぐ観るくせに、明らかにへこむであろう素晴らしい人のライブは観るのにかなり追い込まないと、観ない。
観始まったらそれはそれでかなり夢中になっちゃうんだけど。
ジャニスの歌やステージングもとても素敵だったけれど、同じくらいぐっと来たのは彼女のインタビューだ。
成功してから生活は変わりましたか?と問うインタビュアーにジャニスは付いていたひじを戻しながらこう話す。
「成功しても生活は特に変わらない。私は常に自分に素直でいたい。その為の努力をしているし、これからもその努力は変わらない。あるがまま、よ。」(要約)
ああ、なんだかとてもよくわかる。
今の私の解釈でしかジャニスの言ったことはわからない。もしかしたらまた別の意味があるのかもしれない。けれど、とても、よくわかる。
素直でいるって本当に難しい。
嘘をつかないこと、ともちょっと似ている。
でも、言葉でつくことだけが嘘とはかぎらない。
無自覚な嘘もあるだろう。
でも、素直でいることと、怠けることは全然違う。
当たり前でシンプルなものほど、難しい。
ある人には「お前のうすっぺらい人生で人を占うなんてやめろ」と言われた。
ある人には「占い師を絶対辞めないでくださいね」とも言ってもらえた。
もっとさかのぼると、
「お前なんかにステージ立つ要素はない!」と言われて夢をあきらめさせようとされたし
「お願いですから、歌うのを辞めないでください!」と熱いメッセージを受け取ったこともあった。
きれい事にきこえるかもしれないが、私はそのどちらにも深く感謝している。
そりゃ人間だからそのときは相当ムッとしたり、舞い上がっちゃったりしたけれど。
でも、どっちも、より私が自分に素直でいるために役立てさせてもらった言葉だ。
そうか。
成功してもなんにも変わらない。
その部分に夢中になっていることはどの場所行っても同じなのね。
何をしても私なのだから。私が私でいることに誇りを持てなきゃなんにも意味がない。
・・・・というかね、
素直にはやくビデオ観るんだったわ
素直って難しい。
素直と真剣に向き合って行きたい。