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松静自然 -太極拳導引が教えてくれるもの-

松静自然とは落ち着いた精神情緒とリラックスした身体の状態をいい、太極拳導引の基本要求でもあります。これがまた奥深く…

春が来た

2005-03-15 | 行雲流水-日日是太極拳導引-
春になってきて体のあちこちが
ゆるんできたようだ。
冬の間に身も心も
固く縮こまってしまっていたことを
改めて感じる。
体のゆるみ方も雪解けと同じで
均等にゆるむというわけにはいかないらしく、
ゆるみやすいところもあれば
根雪のようにビクともしなさそうなところもある。

睡眠がうまくとれているせいか、
筋肉に少し変化が出てきたように思う。
とくに座り続けているために
坐骨あたりの筋肉がいつも硬くなっていたのだが、
このところ少し弾力が戻ってきた感じなのだ。
と、同時に今までよりも長く座れなくなってきた。

筋肉が疲れてくるのがわかるのだ。
せっかく柔軟性が戻ってきたのだからと、
ついつい休息をとるようになる(これは良い傾向)。
それとともに休息にも
微妙なリズムがあることに気づいた。
確かに午後になるにつれて
休息に要する時間も長くなるし、
疲労も強くなってくる。

これが自然のリズムだったのだろう。
陽的な活動時間から陰的な休養時間へと
自然に移行するようにできていたのだ。
うまく流れているもんだと改めて思う。

動的ストレッチで
体の深部から動かすようになってから、
固まっていて動かせていなかった部分に
刺激がいくのか、
毎回筋肉痛に似たものがある。
体の各部でこうした変化が起きているようで、
自分の弱点となっている腰と背中あたりに
負担を感じる。

この頃の体調パターンとして、
調子良く感じる後に倦怠感のような
重だるい感じが出てくる。
そしてまた調子が回復するといった感じだ。
どうもこの重だるいときに
体のどこかに変化が出ているらしく、
自覚症状としては
とくに腰や背中に強い緊張として現れてくる。
いろんな変化の影響が
弱い部位に集中して現れてくると思ってよさそうだ。
好転の兆しなのか、悪化の兆候なのか、
様子を見守りながらの練習。

このようにあちこちに変動が見られること自体は
悪いことではないとは思う。
それだけ不安定な状態になっていることも事実だが、
バランスは常に動いている状態で保たれるものだから
不安定なことが悪いわけでもないのだ。

正常な状態ならば無意識でいられるのだが、
いままで固まって動かずにいた部分に
動きがでてきたから変化を感じるのだ。
うまく説明はできないけれど、
腰痛も明らかな異常によって痛むときと
筋肉の緊張が解けてきて
動きが出てきたために感じる痛みとでは、
痛み方が微妙に違う気がする。
良くなったり悪くなったりと
振り子のように繰り返している感じだ。

こういうものも
スパイラル状に進展するものなのかもしれない。
体ばかりでなく
心の方も変動が出てくるはずだから、
慌てず騒がず、ゆったりと構えて
事に対していきたいとは思っているのだが、
感情のコントロールはなかなか難しい。