goo blog サービス終了のお知らせ 

松静自然 -太極拳導引が教えてくれるもの-

松静自然とは落ち着いた精神情緒とリラックスした身体の状態をいい、太極拳導引の基本要求でもあります。これがまた奥深く…

【INDEX】養生の栞-季節と養生-

2009-10-16 | 養生の栞-季節と養生-
最近のアクセス内訳をみると
養生に関する語句でブログ内を検索されている人が
少なくないようです。
そこで養生のカテゴリーを分けて
とくに検索頻度の高い季節と養生関連の内容を
こちらにまとめてみました。




【春季】
春の養生-黄帝内経より- 2008-02-18
春の土用です 2007-04-17


【夏季】
蒸し暑さに和みかけるくふう-4- 2008-07-25
蒸し暑さに和みかけるくふう-3- 2008-07-24
蒸し暑さに和みかけるくふう-2- 2008-07-20
蒸し暑さに和みかけるくふう-1- 2008-07-19
暑中お見舞い申し上げます(夏土用) 2008-07-17
夏の初めの過ごし方 2008-5-20
夏の養生-黄帝内経より- 2008-05-18


【秋季】
秋土用です 2008-10-21
秋の養生-黄帝内経より- 2008-08-14


【冬季】
大寒(たいかん) 2009-01-20
冬土用です 2009-01-18
寒の入り 小寒(しょうかん) 2009-01-07
大雪(たいせつ)になると 2008-12-07
小雪(しょうせつ) 2008-11-18
立冬 2008-11-07
冬季(小寒大寒)の養生 ーちょこっとこころがけてみるきもちー 2008-01-21
冬場の養生には春に備える目的もあります 2008-01-21
冬季(小寒大寒)の養生 ー心身の傾向を観察してみるー 2008-01-14
冬の養生-黄帝内経より- 2008-01-08
きょうは小寒 2008-01-06




*春・秋の内容が極端に少ないのは
わたしがこの時期に体調を崩していることが多いからかも。
何だか象徴的…


大寒(たいかん)

2009-01-20 | 養生の栞-季節と養生-
大寒は太陰太陽暦でいうところの
一年最後の節気です。
冬の3ヵ月の締めくくりの時期で
寒さは厳しいものの
冬の農閑期の終わりが近づいてきます。
新しい年を迎える準備をしていても
大地に春が戻りつつある景色を
少しずつ感じ始める頃です。
そういえば、ふきのとうのつぼみも
そろそろ出始める頃ですね。
人もまた節気の変わりとともに
体も心の状態を調整していきます。


個人的な話題で恐縮ですが
先日の脈診でも
肝の働きが盛んになっている
と言われました。
冬は腎がよく働き
春には肝がよく働きます。
これも春の兆しを
体はすでに感じているんですね。
その他にも
目が痒くなり出しているんですね。
どうやらこれもまた春の兆しらしいです。

とはいえ、まだまだ寒い時期であることに
変わりはありません。
ちなみに寒稽古というのは
この日に行っていたものらしいですし
冬土用の最中でもあります。
保養につとめましょう。
季節の変わりめは
心身が不安定になりやすくなりますが、
ことに陰(冬)から陽(春)へと
大きく転換する時期を迎えるわけですから
寒邪、風邪にも気をつけましょう。

冬土用です

2009-01-18 | 養生の栞-季節と養生-
17日から冬土用に入りました。
期間は2月3日までです。

午前9時近くになっても
まだ凍てついたままの雑草たちの姿は
見るからに寒そうです。
凍えるという現象は
寒さに耐えられないでいるようにも見えますが、
陽を浴びたり気温が上がってくれば
自然解凍して、すこぶる元気なんですよね。
むしろ凍えることで身を護っているというか
寒さに順応しているのではないかと思えるような…。
外気の状況に合わせて
基礎代謝を調節しているのかも。
自然の反応を観察するのはおもしろいです。


この時期に代謝機能が低下するのは
人間もおなじです。
顕著に現れてくるのが胃腸に代表される
消化器系統かもしれません。
食欲が落ちたり下痢や便秘といった現象が
みられることが多いようです。

便秘は割と熱がこもるタイプの人に多いのですが
この時期に便秘するという人の中には
お腹が冷えていて腸がうまく活動できていない
場合もあります(これも基礎代謝の低下現象のひとつ)
お腹を温めてみて気持ちがいいなと感じたら
体は温まりたかったんでしょうね。
お腹が温まるだけで腸が動き始めることもあります。

ところで便秘していると、ついそのことを
意識するようになってしまいますよね。
これだけでも腸には刺激が伝わっています。
さらにそこへ「便秘=体によくない」と思うことで
意識の仕方もより強くなるのでは?
そうなると体の自然な反応を
気持ちの方が待ちきれなくなってきませんか。
一刻も早くスッキリしたくて
ついつい薬に頼ることもあるのではないかしらん。

薬物の刺激によって便意を起こすことは
どうみても不自然(人為的)なことですから
できれば頻繁には行わない方が
本来の(その人なりの)リズムを乱さずにすみます。

ときには便秘のような意にそぐわない現象でも
体の現象に付き合ってみることがあっても
いいのではないかしらん。
(もちろん程度の問題はあります。
そのあたりは常識の範囲内での話です。)


何も便秘に限った話ではありませんよね。
つらいと感じているのは体なのか、
それとも自分の気持ちなのか。
こういう問いかけができるくらいの心理的余裕を
なるべく持ち合わせていたいと思うこの頃です。



寒の入り 小寒(しょうかん)

2009-01-07 | 養生の栞-季節と養生-
小寒です。今年は5日が寒の入りでした。
5日から立春の前日(節分)までの間が
いわゆる寒の内となり、最も寒い時期を迎えます。
寒中お見舞いも寒の内の習わしですね。

寒の内には小寒と大寒がありますが、
気象データ的には小寒の頃の方が寒いようです。
寒さに負けないように過ごしましょう。

五臓の腎は冬によく働きます。
よく働くから疲れやすくもなります。
そして自然のリズムもまた
日常活動の中心となる日中は短く、
休養をとる夜が長くなっています。
昼間の活動で消費されるエネルギーを
なるべく抑えつつ、
休養をたっぷりとることによって
春夏秋を通じて消耗し不足しているエネルギー分も
補充する必要があるからです。
したがって腎の活動を損なわないためにも
無闇にからだを冷やさないようにすることが大切です。
寒は寒邪となって腎を傷めます。

冬の過ごし方いかんによって
春以降の体調にも影響が出てきます。


ということで、寒中お見舞い申し上げます

大雪(たいせつ)になると

2008-12-07 | 養生の栞-季節と養生-
大雪は12月7日頃から冬至までの期間を
いいます(今年は12/7~12/20)

暦の解説書としてよく引用される
『暦便覧』(太玄斎著)には
 《雪いよいよ降り重ねる折からなれば也》
とあります。

山々が雪に覆われ、
朝夕には池や川に氷が張り、
大地の霜柱を踏むようになったり
木枯らし(凩)で木々の葉がすっかり落ち尽くすなど
冬らしくなってきます。


ちょっと思うところあって、
晩秋の頃より“プチ乾布摩擦”を続けています。
いきなり本格的な乾布摩擦は
たぶん続かないような予感がして。

小雪(しょうせつ:今年は11/22-12/6の期間)の頃あたりから
朝はちょっと寒くて鳥肌がたち始めたりして
挫けそうになるのですが、
ちょっと離れて置いてあるヒーターを低温でつけたりして。


なぜこんなことを始めたかといえば…
冬は寒いから暖かく過ごそうと考えます。
つまり寒さが前提となっています。
寒さを感じることではじめて温まりたいと思うのが
自然のなりゆきかな、と。

でもいまは気温(室温)が設定温度を下回れば
自動的に空調が暖房に切り替わるようになっています。

なるべく不快感(ストレス)を感じないように
先回りをして快適を用意する環境設定の仕組みが、
いろんな方面で浸透してきていますが、
何もかもがそういう方向をむいていても
いいのだろうか。
そういうことが気になってしまうあたりが
へそ曲がりなんですけどもね。


ということで、この冬は
「冬は寒いもの」という前提のもとに
適度に冬の寒さとつきあう暮らし方、
ほどほどの快適さを求めて、あれこれ模索してます。


*「暦便覧」は1787(天明7)年に出版され、
その後1798(寛政10)年に再版された暦の解説書です


小雪(しょうせつ)

2008-11-18 | 養生の栞-季節と養生-
今週末の22日からは、立冬から小雪(11/22-12/6)へと
節気が変わります。

小雪の頃になると、寒冷地や山頂などでは
降雪がみられるようになりますが、
まだそれほどではありません。

小雪前後の天候は、どんよりとした曇り空が続き
寒くなる日が多くなるせいか、
なんとなく落ち込みやすくなったり
憂うつな気持ちになりがちです。
なんだか気が重いなぁと思ったら
ここ数日間の天気をチェックしてみるのも
手がかりになるかもしれません。

でも、だからといって
お天気にとらわれすぎるのもどうかしらん。
気にし過ぎてしまうというのも
あまり好ましいとは言えないような気がします。



たとえば中医学では
「いろいろな災いはあっても3条を越えることは無い」
といったりします。
つまり病が発生する因子は3つしかない
というのです。その3因子とは

  内因(七つの情が激して傷つくこと)
  外因(六つの邪気に侵されること)
  内外因以外のもの(怪我、中毒、疲労、不節制な生活習慣など)

以上の3つです。

どんよりとした天気に影響されて
気持ちが落ち込んでしまったりするのは
自然なことではあるのですが、
だからといって落ち込んだ状態を
いつまでも引きずっていれば
今度は内因となって
自ら病を招くようになるとも言えます。
“何事にも程がある”ということですね。

自然界には因子となり得るものが
もとから存在するのです。
あることが当たり前であり、自然なのです。

ですから、なるべく病と縁遠くなるためには
自然の変化に順応できるような心身状態に
主体的に調整することが
もっとも効果的なのではないかと考えられます。


養生では内外のバランスを中心に考えます。
対外的には自然界の変化に順応して
邪気の侵入を避けるようにし、
対内的には欲を持たず、無理をせず、
気持ちを静かに保つようにします。

日頃から煩わしいことは考えず、
楽しくて気持ちがよく、
心静かに穏やかに過ごせるように
そういう気持ちを持ち続けることでも
少しずつ変わってくるような気がします。

気持ちが変われば
行動にも変化が出てきますし、
行動が変われば
気持ちにも変化が出てきます。

いずれにしても変わるように
できているんですよね。すばらしい…


立冬

2008-11-07 | 養生の栞-季節と養生-
今年も立冬を迎えました。
立冬は冬季の到来を意味します。

冬は「終結」の季節であり「蔵」を象徴する季節です。
蔵とは貯蔵、貯えです。
したがって活動は控え、来るべき春に備えて
英気を養う期間です。

自然界をみても、表立った活気は感じられず
休眠状態となります。
陽気は潜み、陰気が盛んになる時期です。

自然の波長に順行しようとするならば
陰的な活動を主として
なるべく心も穏やかに波風立てず
無闇に怒ったり腹を立てず
汗をかくような労働も控えて
陽気を消耗させないようにします。

冬ごもりなどのような表現には
なるほどなぁと思わせるものがあります。
冬眠まではしないけれども
睡眠や休養の時間は
この時期には多めにした方がよいのだなとか、
滋養の期間であることは確かなようです。

食については、
また改めてまとめてみようかとも思っていますが、
ポイントとしては
体を温める食材をちょっと意識的にとること。

でも温性熱性だけに偏るのは好くないです。
何事もバランスが大切です。
冷性もあり熱性もあって
はじめてバランスが生まれるのです。
どちらか一方だけでは
本来体に備わっているバランスを
崩してしまうことにもなりかねません。

旬の食材を中心に、
なるべく多様な食材を用意しましょう。
具だくさんの煮込み料理や鍋料理は
多くの食材を手軽にとれ、
体も温まるのでおすすめです。

というか、季節料理は
生まれるべくして生まれたというのが
正解なんでしょうね。



 ☆こちらは以前アップした記事です。
   冬の養生 -黄帝内経より-

秋土用です

2008-10-21 | 養生の栞-季節と養生-
今月20日から
立冬(11/7)を迎えるまでの18日間が、
秋の土用となります。

五行(木・火・金・水・土)では
季節は土用を含めて五季といい
春(木)夏(火)秋(金)冬(水)土用(土)
としています。
土用とは、四季それぞれの変わり目となる
一定の期間、つまり

 春ー土用ー夏ー土用ー秋ー土用ー冬ー土用ー春

というように、
季節の節目として土用があてられているのです。


もしかしたら土用(五行の土)には
季節を入れ替えるような
大きな力(影響力?)があるのではないでしょうか。

ちなみに土には、
五行の他の要素である
木・火・金・水をみな含んでいます。
土は万物を生み出す力を持っています。

ですから土には中央の意味もあり
支配(コントロール)という概念にも
通じるのかもしれません。

農業や土木作業、建設業などといった
何かしら土に縁のある業界では
土用の間は土を掘り起こすような作業を控えたり
地鎮祭なども控えると聞いています。

土用の時期を丁寧に過ごそうと
こころがけることも
養生的には意味のあることなのかもしれません。


秋の土用の期間は
二十四節気の寒露の終盤から霜降にあたります。
秋がいよいよ深まり、やがて立冬を迎えるわけですね。
いよいよ冬が始まります。


四季五補の考えでは、秋の場合は
平らに補うことがよいとされています。
つまり飲食であれば
味、性、その作用が平らかであるものを、
生活全般であれば
なるべく感情に左右されず穏やかに過ごす
というようなことになるかと思われます。


この時期は咳がでやすいときでもあります。
秋は乾燥の季節でもあるので
肺を潤すような食材を選んでみるのも
食養生としておすすめです。

また、収穫の季節でもある秋には
自然の恵みが豊富に出回る時期です。
気を高める旬の食材で元気をつけることも
忘れずに。

果物では梨やリンゴがおすすめです。
梨は、涼性、味は甘で小酸、肺・胃に作用します。
唾液の分泌を促し、燥を潤し、熱を下げ、
痰をなくす効能があります。
リンゴは、涼性で、味は甘になります。
唾液の分泌を促し、肺を潤し、消化を促し、
渇きをいやす効能があります。

コーヒーや激辛な料理などの刺激物は
乾燥を促進させますので
とりすぎないようにしましょう。


 

秋の養生 -黄帝内経より-

2008-08-14 | 養生の栞-季節と養生-
立秋を過ぎて季節は少しずつ
秋へと移っています。
そうはいっても、夏の名残り(残暑)は
まだしばらくは続きます。
秋らしくなるのは
重陽の節句を迎える頃になります。

立秋という日は、どちらかといえば
農作業に携わる人達にとって重要かと。
たとえば立秋の日に晴れ渡っていれば
秋の収穫は順調といわれ、
雷が鳴れば冬になると作物の減収が懸念される
などといった言い伝えが残っていたりします。

また、立秋が旧暦7月に訪れる時は
五穀豊穣が期待できますが、
旧暦6月となるときは、五穀が熟していないので
減収となるとも言われているようです。


秋は収斂の季節であり、
万物が成熟して収穫される。
また、徐々に空から強い風が吹き
大地には粛正とした気配が漂うようになるので
秋の養生は以下の内容を原則とします。

日常生活による養生
 鶏と同じように早寝早起きをする

 早寝は陽の気の収斂に順応し
 早起きは肺の気を広げさせるので
 収斂しすぎることを防ぎます。

 また、初秋の季節とはいえ
 暑さはまだ終わっていないので
 天候はたえず変化し、
 「一日の中に四季がある」状況も。
 衣服の調節は
 少しずつ寒くなる季節に順応するよう
 こころがけます。
 着込み過ぎると適応能力に影響を及ぼし
 冬になって風邪をひきやすくなったり
 下痢をしやすくなったりします。


精神による養生
 心を安らかにして陽気をひそめ、
 天地の粛殺した気(厳しい秋の気配)の影響を
 和らげる

 秋の養生は肺に適応します。
 心を静かにし、神(シン)と志が安寧で
 気持ちがのびのびするようにこころがけます。
 心配事を悲しみ(憂い)、感傷的になることは避け、
 進んで解決するよう働きかけて
 草木を枯らす気をなるべく避けるようにします。
 同時に神(シン)の気を収斂させて
 秋の平らな気に適応するようこころがけます。
 

飲食による養生
 秋は燥の気が盛んになるので
 麻(ピリピリしたもの)を食べて燥を潤し
 冷たいものはとらないようにしますが、
 立秋を過ぎた頃はまだ暑さが残っているので
 このあたりは体調をみながら適宜判断します。

 立秋を過ぎた頃になると、
 心や体に夏の疲れがたまってきます。
 不眠や胃腸の不調、動悸、肌荒れなどの
 トラブルも多くなります。

 体にこもった熱をさましたり
 必要な水分を補う面でも
 果物や野菜からも効率よくとるようにしましょう。
 これからは梨がおすすめです。
 水分も多く、シャリシャリとした食感は
 繊維質も豊富であることの証。

 また消耗しがちな体力を補いつつ
 消化のよいものをとるようにし、
 疲れぎみの胃腸への負担を軽くして
 休養をとるようにこころがけるとよいでしょう。


運動による養生
 秋はさまざまな運動を展開する好機でもあり
 それぞれの具体的状況に基づいて
 運動種目を選ぶことができます。

 秋の養生導引法には
 おもに肺を調整する目的があります。
 
 これからの時期の一例としては
 自然な坐姿勢をとり
 両手を拳にして背中に置きます。

 顔を左に向けながら深く息を吸い
 次に徐々に息を吐きながら
 拳で背中を7回叩きます。

 顔を右に向けながら深く息を吸い
 次に徐々に息を吐きながら
 拳で背中を7回叩きます。

 この他にも、季節にあわせた
 呼吸養生法などがあります。



蒸し暑さに和みかけるくふう -4-

2008-07-25 | 養生の栞-季節と養生-
☆胃腸にも休む時間を

蒸し暑さの影響はじんわりと胃腸にも及びます。
食欲不振や下痢、便秘、肌のトラブル、貧血などなど
人それぞれに症状は違うのですが
睡眠不足による疲労の蓄積によって
代謝機能が落ちてくるからなのでしょう。

代謝機能がうまく働かないと
体の中を巡る気血の活動も働かなくなるので
もともとは体にエネルギーがあっても
それを体の隅々まで運ぶ通路が渋滞するなどして
うまく供給できずにバテる場合もあるし、
体外からとりいれた自然のエネルギーから
体内エネルギーにつくり変える力や
エネルギーを運ぶ力そのものが足りなくて
バテる場合もあります。

普通は弱っているからこそ、体力回復のためにも
食事はとらなければと思うもの。
若いときにはスタミナのつくものに
飛びついたりもしましたが、
体力が落ちていたり、中高年になったら
そうはいきません。スタミナ補給よりも
とにかくさっぱり、あっさりしたものに手が伸びます。
内外の活動量に見合った、つまり消費した分を
補給するのが本来の目的なんですよね。
食べることだけが補給とは限らないんですねぇ。

疲れたら休養する。

体の休養というのは臓腑を含めた休養ですね。
なるべく負担をかけないように心がける。
どうしても「夏は食べなければバテる」という
強迫観念を持ちやすい。
食欲が落ちているところへ、
空腹を感じていないにもかかわらず食べ物をとることは
もしかしたら、それは“食べ過ぎ”と同じことになる?
その分量や質の問題ではなく、食べる行為そのものが
体にとって負担となることもあるのかも。
極端な例かもしれませんが
ほんとに食欲がなくて疲れていると感じたら
思い切って食事を抜いて
体を横たえて休養に専念してみることも一利ありかと。
一説によれば、1,000キロカロリー分を
消化吸収するためにはフルマラソンに相当するくらいの
体力を消耗するということです。
また、一食を抜いたところで
体にはエネルギー源の備蓄がありますから
直ちに命にかかわるということもありません。

崩れたバランスを調整する意味で
あえて食を抜いてみることも一つの方法ではあるかも。
食欲がなくてお腹が気持ちよく空かないときは
思い切って抜いちゃうことで臓腑を含めて休養をとる。
そうすれば代謝力も回復してきますから
気持ちよくお腹も空いてきます。
このあたりの判断は、日頃から自分の体を
観察しているかどうかが物を言うところかもしれませんね。


生活のリズムはなるべく一定にしておくことが大切です。
そうすることで変化に気づくことができます。
いつもと少し違うなと感じられるのも
習慣化している一定のリズムと比べているからです。
基準があるから変化に気づく。

もちろん生活リズムも環境や年齢とともに変化します。
過去の元気なイメージにとらわれていると
現在の自分を見誤ることもあります。
少しずつ行きつ戻りつしながらの道程は
人それぞれです。
自分の体のことは自分にしかわかりません。
自分と仲良くなることも
養生の秘訣なのかもしれませんね。