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松静自然 -太極拳導引が教えてくれるもの-

松静自然とは落ち着いた精神情緒とリラックスした身体の状態をいい、太極拳導引の基本要求でもあります。これがまた奥深く…

理論講座 備忘録ー重心の移動ー

2011-06-09 | 行雲流水-日日是太極拳導引-
■はじめに

中国の伝統的体観では
頭部を除いた四肢と体幹の五体をもって
身体と考える。
本体の「体」とは「体幹の体」であり
脊椎から骨盤までを
ひとつの塊として考えている。


本体の構造(姿勢)を正(恒常的)に保ち続けるためには
四肢と体幹との関係が良好である必要がある。
すなわち体幹と四肢とをつなぐ部位
肩関節・股関節の状態のありようがポイントになる。

★沈肩垂(墜)肘
★含(涵)胸抜背
☆松(鬆)腰落胯

★は本体上部に対する要求
☆は本体下部に対する要求



こうした体の概念と本体構造に対する要求を
ふまえた上で、重心の移動を検証してみる。


■重心移動の範囲

動き、動作は重心で表現される
重心の移動が動きになる
その内容は本体の位置状況により判断される

動きの種類とその範囲
・前後…足裏(爪先ー踵)の範囲
・左右…両足の小趾間の範囲
・上下…上(頭や脚の上がる高さまで)下(臀部が地につくまで)


・回転…重心の移動をともなわない動き
 (次の重心移動へうつるためのつなぎの動き)
   重心移動→回転→重心移動→回転→重心移動…
   のつながり状態が動作の流れになる(表現される)


■頭はセンサー

頭は本体には含まれず、別ものとの位置づけ。
五体の現在状況を確認、チェックする役割を担う。
内なるバランス、協調性、安定性などを
体感で確認し理解する。

センサーは刻々と変化する状態を
逐一感知し続けるのが役目。


的確な重心の移動を行うには
五体と頭との関係性を良好な状態にすること
 →鬆・静




緑の町に舞い降りて

2011-06-02 | 日常雑記-暮らしの逸話(エピソード)-
松任谷由実さんの作品です。
『悲しいほどお天気』(1979)に収録されています。
発表からすでに30年を経てるとは思えません。

《MORIOKAというその響きがロシア語みたいだった》
と歌詞にもあるように
盛岡を舞台にした紀行文ならぬ紀行歌です。
数年前からいわて花巻空港でも
イメージソングとして流れてるそうなので
空港を利用する人にはおなじみかと思います。


どういうわけか5月は、私にはつらいというか
しんどい季節みたいなんです。
多くの人は爽やかと感じるらしいのですが
私には憂鬱な季節。
でも、この作品に歌われてる5月の風景は心地よく
ずいぶんと聴き込みました。


いつか、いつか、この季節
訪ねくれば きっとわかるはず



今年は例年にも増して聴いています。
ユーミン好きの友人が
相馬市で被災したこともあってか
さらにこの歌に寄せる思いが深くなりました。

緑の似合う町、東北。
自分にできることなんて
ささやかすぎて
たいしたことはできないけれど
心にかけてます。