タンザニア出身の先生が突然首になりました。理由は彼女の英語にアクセントがありすぎて、生徒が理解授業の内容を理解できないから。ある生徒の保護者からクレームが入ったとの事。
タンザニアで14年も教員をやっていた彼女が大好きだった私はすごくショックを受けました。でも仕方ないか。。。この国では英語がとっても大切。
英語を教えている私がこんなことを言うのもどうかと思うけれど、素晴らしいアラビア文化が今も生きてるこの国で、小学生のうちから英語で勉強をすることが、いいことなのかどうか、という疑問は私の頭から離れません。
この国で英語を話せることはスティタス。英語が話せないと、職業も制限されてしまいます。
今年1月和平合意がなされた後、南部の人々が少しずつハルツームでも雇用の機会を得られるようになってきました。役所、国連機関、などなどで南部出身者の顔をよく見かけるようになってきました。南部出身者は教会で英語を学んでいるため、北部のアラブ系の人々よりも英語が話せる率が高い。
当然アラブ系の人々は焦っているのです。
公立小学校では英語の授業が始まるのは中学生になってから。
私のクラスの生徒の約半数は、5年生になったと同時に転入してきました。
「英語を勉強するため」
親が無理をしてでも私立の学校へ転入させるのです。
歴史があって、生き続けてきた文化があって、今があって。
外国語が出来ることで、子どもたちの世界が少し広がるのは確か。私も英語が出来るおかげで、今こうしてこの生徒たちと出会うことができた。
でも何だか考えちゃう。
英語とアラビア語がごちゃ混ぜになった言葉で話す子どもたちを見ていると。
スーダンの普通の人は英語話せるんでしょうか。
僕が関わっているフランス語圏アフリカの国でも英語って大事だねって言われるようになってました。フランス語話せない人も多いのでその前にフランス語勉強しろって思ったんですが、とにかく、英語が世界を制しつつあるのかなと思うとちょっと複雑な気持ちになりますね。
でも、英語英語って言ってると、大切なここの文化が少しずつ消えていってしまう気がしてます。余計なお世話かもしれませんが・・・・。