光の風☆★

~画家すずきゆきおの世界~
 夢と希望に癒しの芸術を
生み出す画家の日々の、つぶやき

デッサン

2013-03-24 | 絵画
絵の基本として大事とされているデッサンは、
えてして描写するテクニックのみとして捉えられることがある。
年月をかけて経験すれば、自ずと描写は上手くなるが、
しかし、それだけではゴールにならない。

デッサンは絵の構成力であり、
物の見方であり、
広義の意味でいえば、
画家の人生観、哲学も含んでしまう。

デッサンに始まってデッサンに終わる。
つまり絵画そのものであろう。

以上、私のスケッチブックの余白に
書き散らしたメモからでした。

このメモ書きに関連すると思われる
関西の個展を企画する画商さんの
文章を以下に紹介します。

「ドガはデッサンについて「フォルムではなく
フォルムの見方」だと言っております。

デッサンはものの輪郭による配置ではなく
芸術家独自の変形が必要であり、(略)・・・・

写真と同じように正確さ、均等さ、
真実を描きだしているだけのデッサンには、
冷たさがあり、
その技量が完璧に近づけば近づくほど
誰の作品か区別できなくなり、
芸術作品とは、ほど遠いものになります。(絵の話しより)」

画商のМさんが、
カラー版の、わずか8ページの小冊子を作ったのは、
百貨店の美術担当者のすべてではないが、
中には、勉強不足の人が多いので読んでいただこうと思ったそうです。

ごく初歩的な絵画の見方を、あえて書かなければならない
Мさんの美術鑑賞界への失望、嘆きがあるようです。

「僕は、たんに写真のように描くだけの
画家は取り扱わない」とМさんは言っている。
取り扱い画家、十数名だけを責任を持って企画する
良心的な京都の画商さんです。

私は2年前からお世話になっている。

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