(旧)yoyo的日記

台湾での生活について、シェルターから受け入れた黒猫姉妹について、台湾で暮らして10年のyoyoが書いています。

寧夏夜市

2009-04-17 | 台湾事情
今日は役に立つかもしれないグルメ情報です。
台湾といえばグルメ!なのに今まであんまり台湾らしいグルメ情報を書いてなかったかも、とちょっと反省

「台湾料理ってどんなの?」ってよく聞かれるのですが、一言でいうのはちょっと難しい。なぜかというと台湾が移民社会だからです。厳密に本当に「台湾にしかない」台湾らしいもの、といえばそれは先住民の人たちの料理になりますが、それは台湾においてポピュラーに食べられているものとは言えません(先住民は人口約2%しかいませんからね)。普段こちらの人たちが普通に食べてて、普通に台湾料理と思っているものの多くは中国大陸のどこかから移民とともに来てこっちに根付き、台湾っぽくアレンジされたものが多いです。

「台湾料理」は、思いっきりローカルなもので、なんというかガイドブックに載っているような「台湾料理レストラン」は実はほとんど外国人(っていうか日本人)向けのお店で、そこにはあまり台湾人は行きません。では台湾人はどこで「台湾料理」を食べているか、というとそれは屋台です。
台湾料理というと、それは「小吃」(シャオツー)につきますねぇ。これは、気取った高級な料理と対極にある言葉で、いわば道ばたの小汚い小さなお店や屋台にふらっと座って食べるような簡単なご飯です。
そして、その小吃の集大成といえるものが「夜市」(イェスー)になります。

こちらの夜市はそのほとんどが常設で、毎日夕方から夜中の12時、1時くらいまでにぎわっています。日本の夜市のようにゲームやおもちゃ売るお店もないわけではありませんが、こちらの夜市はむしろ「がっつり晩ご飯を食べる」ところです。

今日は私が大好きで、最近食べに行った「寧夏夜市」をご紹介~

台北の夜市といえば、「士林」、「饒河」と「通化街」の夜市がおそらく三大夜市としてもっとも有名だと思いますが、これらとこの寧夏(ニンシャー)夜市とはかなりおもむきが違った感じです。

前者は規模もかなり大きく、全部を見て回るには1時間以上かかるようなサイズですし、洋服やアクセサリーなど食べ物以外も多く、ショッピングに来る若い人もたくさんいます。それに「観光夜市」として有名なので、地元民と同じくらい観光客が多いですねー。対照的に、寧夏夜市は観光客はほとんどいません。洋服もアクセサリーもほとんど売ってないし、本当に地元の人がご飯を食べに来る地味な夜市なんです。
でも、だからこそおいしいものがある(^^)

ここでの私の一押しベスト3はこれです。

まずは「蚵仔煎」(オアチェン)。カキの卵焼きのようなものです。台湾は島国なのでシーフード料理がおいしい!オアチェンもどこにでもありますが、私は台北でここのが一番大好きです。あ、ここにはオアチェンのお店が3軒くらい並んでますが、一番左の一番値段が高い店ですよ(笑)カキが新鮮で卵がふわふわでおいしい~

次は、「炒米粉」(ツァオミーフン)。


ビーフン屋さんです。ここはビーフンも激うまですが、一緒に売っている「魷魚羹」(ヨーユーゲン、イカのすり身入りあんかけスープ)もめちゃめちゃおいしい~

最後に、この辺の人ならみんな行列したことがある「豆花」(ドーファ)屋さん。

お豆腐で作ったスイーツのお店です。口当たりの滑らかなお豆腐っぽい豆花(大豆っぽいほんのりした甘さだけど、味はあまりない)にいろんな甘い具を選んでいれて食べるのが台湾スタイル。台湾ではかき氷もこのスタイルでいろんな具を入れてくれます。

他にも「潤餅」(ルンピン)という薄いクレープの皮みたいな生地で野菜を包んだものなどおいしいものがたくさんありますよ。
いろいろ食べてのどが渇いたら、フレッシュジュースも売っています。

これは、スイカジュースとヤシの実ジュースを売っているところ。
夜市は全体的に裸電球な感じがなんともノスタルジックです(笑)

台湾料理に限らず中華料理はどれも量がけっこう多くて日本人にはきついことが多いと思うのですが、夜市ではみんないろんな屋台をいっぱいはしごするので、一皿をお友達とシェアしながら何軒も食べ歩きできます。台湾に来たら絶対夜市!ですよ