地震と津波による被害、原発事故、常に後手後手の対応ですが、それに輪を掛けて、バラバラの指揮系統が目に付きます。午前中の衆議院復興特別委員会でも、自民党の西村議員が、SPEEDIの活用について、「(地震当日の)11日からシュミレーションされているのに、活用されていない」、こうした観測も、「安全保安院、文部科学省、気象庁と、各省庁バラバラで行い、官邸にそれが上がらない、上がっても無視される」状況を問い糾していましたが、枝野官房長官の答弁は、「結果的に活用されなかったことは残念」という無責任な発言でした。
今朝の『朝日新聞』にも、文部科学省と県の放射線のモニタリングに関して、「測定方法の統一が難しく、結果的にばらつきが出かねない」との安全員会の調査報告が出ていましたが、調査方法もばらばらなら、測定機器もばらばら(放射線量に応じて適した器具を区別する必要がある)、設置場所や設置の高さもばらばらだそうです。これではまともな測定結果は出てきませんし、そのデータをまともに(住民の避難や解除、健康被害把握の為)活用することなどできません。
事故後3ヶ月が経とうとしている現在でも、指揮系統がこのように全くばらばらで、機能していないことは、事故処理、危機管理という点では、致命的なことです。また政府のみならず、事故処理に当っている東電も、本店と現場との意思疎通が不十分であり、指揮系統が不統一で対応が不適切な状況が続いています。先日の、5号機で、冷却機能が停止した事故でも、「工事を優先した」との言い訳で公表が半日も遅れましたが、「工事を優先」しても公表は直ちにできるはずで、意図的かどうかを問わず、全く事故への対応の体制が取れていない、危機管理できる指揮系統がないという不幸を感じるのです・・・
P.S. 福島第1原発の男性作業員2人が、「数百mSvの放射線を浴びた恐れがある」そうです。(信じられませんが)当初マスクを着用していなかったそうで、内部被曝量が多い可能性があるとのことです。昨夜の「TVタックル」でも、医師でもある民主党の桜井議員が、内部被曝に「閾値はない。癌や白血病、心臓病に(被曝量と)直線的に影響が出る」と言われていましたが、これまでの暫定値は単に外部被曝しか考慮せず、内部被曝を無視してきました。(また影響はないとプロパガンダしてきました)桜井議員はさらに、校庭の土だけでなく、他の場所の除染の必要性を強調され、除染しても生活に影響があると考えられる場合は、避難も考えるべきだと発言しておられましたが、その通りだと思います。政府内部の議員ですから、発言だけでなく、実行に議員生命を掛けて頂きたいと思います・・・
P.S.2 お金のことばかり言っていると顰蹙されるかもしれませんが、やはり東電は、保険の1200億しか払わないのではないかと思わざるを得ません。そんな逃げ得を赦すわけにはいきません。「タックル」でも、東電の企業年金は25万もあるとか。通常の7万(国民年金)+16万(厚生年金)+25万(企業年金)で48万も年金が支給されるそうです。はっきり言ってこれが年金の額でしょうか?少なくともこの25万の企業年金の部分は、OB、現役職員含めて吐き出して頂かなければ、税金投入なんてあり得ませんし、世界一高い電気料金の値上げなんて受け入れることはできません・・・
P.S.3 ばらばらと言えば、茶葉も収穫した葉は農水省(野菜、米、魚)、飲むお茶(牛乳、加工食品)は厚生労働省の管轄だそうです。また消費者の立場で物を言うべき消費者庁には、こうした各省庁からの官僚を寄せ集めており、やがて戻る元の省庁の利益しか考えてはいないようです。ちなみに、魚を放射能検査しているのは農水省の天下り法人の「何とかセンター」だそうです。しかもこの検査、内臓や骨を取り除いた、身だけを調べているとか。私が関わった処分場周辺の海でも、臭くて食べられない魚の内臓や頭、骨を取り除いて売りに出していると聞きました。検査するなら、丸ごと調べなければ、汚染状況を正確に把握することなどできはしません・・・
今朝の『朝日新聞』にも、文部科学省と県の放射線のモニタリングに関して、「測定方法の統一が難しく、結果的にばらつきが出かねない」との安全員会の調査報告が出ていましたが、調査方法もばらばらなら、測定機器もばらばら(放射線量に応じて適した器具を区別する必要がある)、設置場所や設置の高さもばらばらだそうです。これではまともな測定結果は出てきませんし、そのデータをまともに(住民の避難や解除、健康被害把握の為)活用することなどできません。
事故後3ヶ月が経とうとしている現在でも、指揮系統がこのように全くばらばらで、機能していないことは、事故処理、危機管理という点では、致命的なことです。また政府のみならず、事故処理に当っている東電も、本店と現場との意思疎通が不十分であり、指揮系統が不統一で対応が不適切な状況が続いています。先日の、5号機で、冷却機能が停止した事故でも、「工事を優先した」との言い訳で公表が半日も遅れましたが、「工事を優先」しても公表は直ちにできるはずで、意図的かどうかを問わず、全く事故への対応の体制が取れていない、危機管理できる指揮系統がないという不幸を感じるのです・・・
P.S. 福島第1原発の男性作業員2人が、「数百mSvの放射線を浴びた恐れがある」そうです。(信じられませんが)当初マスクを着用していなかったそうで、内部被曝量が多い可能性があるとのことです。昨夜の「TVタックル」でも、医師でもある民主党の桜井議員が、内部被曝に「閾値はない。癌や白血病、心臓病に(被曝量と)直線的に影響が出る」と言われていましたが、これまでの暫定値は単に外部被曝しか考慮せず、内部被曝を無視してきました。(また影響はないとプロパガンダしてきました)桜井議員はさらに、校庭の土だけでなく、他の場所の除染の必要性を強調され、除染しても生活に影響があると考えられる場合は、避難も考えるべきだと発言しておられましたが、その通りだと思います。政府内部の議員ですから、発言だけでなく、実行に議員生命を掛けて頂きたいと思います・・・
P.S.2 お金のことばかり言っていると顰蹙されるかもしれませんが、やはり東電は、保険の1200億しか払わないのではないかと思わざるを得ません。そんな逃げ得を赦すわけにはいきません。「タックル」でも、東電の企業年金は25万もあるとか。通常の7万(国民年金)+16万(厚生年金)+25万(企業年金)で48万も年金が支給されるそうです。はっきり言ってこれが年金の額でしょうか?少なくともこの25万の企業年金の部分は、OB、現役職員含めて吐き出して頂かなければ、税金投入なんてあり得ませんし、世界一高い電気料金の値上げなんて受け入れることはできません・・・
P.S.3 ばらばらと言えば、茶葉も収穫した葉は農水省(野菜、米、魚)、飲むお茶(牛乳、加工食品)は厚生労働省の管轄だそうです。また消費者の立場で物を言うべき消費者庁には、こうした各省庁からの官僚を寄せ集めており、やがて戻る元の省庁の利益しか考えてはいないようです。ちなみに、魚を放射能検査しているのは農水省の天下り法人の「何とかセンター」だそうです。しかもこの検査、内臓や骨を取り除いた、身だけを調べているとか。私が関わった処分場周辺の海でも、臭くて食べられない魚の内臓や頭、骨を取り除いて売りに出していると聞きました。検査するなら、丸ごと調べなければ、汚染状況を正確に把握することなどできはしません・・・