プルサーマル計画を憂慮する有志の会

愛媛県伊方発電所3号機におけるプルサーマル発電の問題を考える有志の会です。

関電 津波文献ないの嘘

2011年05月27日 | 日記
 東電に負けず劣らず、関電も嘘をつくのが上手いようです。(以下、引用は『朝日新聞』)

「これまで関電は地元への広報誌などで、『文献などからも周辺で津波による大きな被害記録はありません』と説明してきた」、しかし、「京都の神社に伝わる『兼見卿記』とポルトガル人宣教師ルイス・フロイスの『日本史』に二つの文献に、若狭地方が地震にともなう津波に襲われ、多数の人が死亡したとする記録があった」、関電は、「日本被害地震総覧が天正大地震は岐阜県付近を震源とする内陸地震だったとしていることから・・・『津波は起こらなかったと判断』した」そうです。

 内陸地震だからといって津波が起こっていないかどうかは確定できないですし、実際に文献が2つも津波の大きな被害を記録しているのです。少なくとも、きちんとした科学的な調査もなしに(東電の津波調査のようなヤラセ調査では意味がありませんが)、「判断」すべき事柄ではないようにおもいますし、「二つの文献の内容は81年に把握していた」そうですから、「記録はありません」というのは、明らかな嘘、ということになります。嘘をつく人間を、信じろと言うのも何とも難しいものです・・・

 話題は変わりますが、グリーンピースが宮城県から茨城県の海域で、海産物の放射能汚染の調査を行い、タラやカキ、昆布やナマコなど11種類、計14サンプルの海洋生物から基準値を超えた放射性物質が検出されています。ナマコは、「海底付近に住んでおり、・・・汚染が海の底にも広がっている可能性を示すデータ」ということです。

 さらに心配なのは、「福島県南部で採取された昆布からは、放射性ヨウ素131が基準の約50倍の1キロ当たり10万7千ベクレル検出された。半減期が8日と短いヨウ素131が高い濃度で見つかったことについて、・・・原発から海への放射性物質の放出が続いている」ということです・・・

P.S.  『集中廃棄物処理施設』の建屋で水位の低下について、「外には漏れ出ていない」とか。そういう問題ではなく、漏れてはいけないのです。漏れているのなら、いずれ溢れて建屋の外か、地下へと漏出してしまいます。いずれにしても、海域で「ヨウ素131が高い濃度で見つかった」ことは、原子炉へ注水している水が、汚染水として、地下からか、或いはどこかのひび割れから、漏れ出続けているということです・・・

P.S.2 TV報道で何度も聞きますが、大気の放射線濃度は、地上から18メートルの高さで計測しています。元々は核実験等による他国からの放射性物質の飛来を監視する為のものです。これでは、内部被曝も含めた被曝状況を知ることは不可能です。地表と、そして子どもは50センチ、大人は1メートルの高さでの計測が不可欠です。これは、各自治体が少なくとも1000地点ぐらいは測らないと正確なデータは出てこないと思います。政府は動かないでしょうから、自治体にそれぞれの住民の方々が要請するしかないと思います・・・(兎に角、モニタリング・ポイントが少な過ぎるのです)

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