インドの抒情詩に登場する奇妙な鬼神「カバンダ」

カバンダはインドの叙事詩「ラーマヤーナ」などに描かれている、胴体と顔が融合したような奇怪な姿をした羅刹(インドにおける鬼や悪魔のような存在)である。
本来はインドラ神に仕えるガンダルヴァという精霊の一人で、天上の世界で音楽を奏でる楽団の一員であった。
優れた音楽の才能を持っていたことから、ブラフマー神から不死の力を授けられるのだが、死ぬことがなくなったことで傲慢になり、主であるインドラ神に戦いを挑むようになってしまう。
インドラは怒り、雷の力が宿るヴァジュラ(金剛杵)で殴りつけた。すると、そのすさまじい衝撃で頭部が胴体にめりこみ、このような奇妙な姿になり、地上に落とされたのだという・・・(この続きはこちらから)

