怪談 職場の怪談

職場の怪談
@過去の記事の蔵出しです。
食品
Wさんは神奈川にある某食品工場に勤めていた。この工場は地方の高校や専門
学校を卒業した新人社員を採用しており、工場の横には男女の寮が併設されて
いたのだが、男子寮には男の霊が頻繁に出没し、噂になっていた。また、女子
寮にも窓ガラスに見知らぬ女が写ることがあった。
ある日のこと、Wさん工場での夜勤を終え、真夜中に寮に向かって歩いていた。
この寮への帰路は、男女の寮を結ぶ道でもあるのだ。
「ああっ、疲れたな」
そうつぶやきながら、歩いていると目の前を小さな物体が横切った。
息を飲み、唖然とするWさん。
何故ならその姿が、赤子のようにみえたからである。つまり、道の前途を小さ
な赤子が飛びながら すーーっと横切ったのである。
(そんな馬鹿な)
わが目を疑ったWさんにある日、霊感の強い友人から真実が伝えられた。
「それって、水子ではないの!?」
実は以前、男子寮の社員と女子寮の社員が交際し、身ごもってしまい、身重の
まま、二人で心中した事件があったのだ。
(そうか、それなら辻褄があうな)
Wさんは納得した、男子寮に出る男の霊、女子寮に出る女の霊、そして寮をつなぐ
道に出る赤子。全ての謎がわかった彼はつぶやいた。
(あの赤ちゃん、両親の間を浮遊してるんだろうな)
建築
Iさんは鳶を率いる棟梁を努めていた。
現役時代は、近在ではならした存在であったという。現役を引退した今、かつ
て体験した奇妙な経験を語ってくれた。
彼は職人だけに、ゲンかつぎをよくやる人であった。また信仰心も強く、地元
神社に対して、寄付やボランティアで協力することが多々あった。
ある年の事、いつもようにボランティアで、神社境内の狛犬や石碑の移動をや
っていた。すると翌日、どうにも体調が変になった。
「どういうことだ、体が動かない」
手足が痺れ、体も不調である。こんなにだるい症状は生まれて初めてであった。
(おかしい、何かの障りか、祟りか)
困惑したIさんは、友人の霊能者の家を訪ねた。
友人は、ふとこんな事をもらした。
「あんた、神社さんに不敬を働いているね。それがこの結果よ」
この霊能者の発言にIさんは反論した。
「とんでもない、わしはボランティアで神社のために頑張ってるよ」
そう言いながら、彼の頭にはある事実が浮かんだ。
実は、神社のボランティアの前日にトイレの解体現場に行き、そのまま地下足袋
で神社の作業をやっていたのだ。
翌日、早速神社にお詫びに行くと、体の不調はみるみる回復した。
以来、神社のボランティアは、新しい仕事着、地下足袋でやることになった。
関連記事 会社・企業
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寮にも窓ガラスに見知らぬ女が写ることがあった。
ある日のこと、Wさん工場での夜勤を終え、真夜中に寮に向かって歩いていた。
この寮への帰路は、男女の寮を結ぶ道でもあるのだ。
「ああっ、疲れたな」
そうつぶやきながら、歩いていると目の前を小さな物体が横切った。
息を飲み、唖然とするWさん。
何故ならその姿が、赤子のようにみえたからである。つまり、道の前途を小さ
な赤子が飛びながら すーーっと横切ったのである。
(そんな馬鹿な)
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「それって、水子ではないの!?」
実は以前、男子寮の社員と女子寮の社員が交際し、身ごもってしまい、身重の
まま、二人で心中した事件があったのだ。
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っていた。すると翌日、どうにも体調が変になった。
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友人は、ふとこんな事をもらした。
「あんた、神社さんに不敬を働いているね。それがこの結果よ」
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「とんでもない、わしはボランティアで神社のために頑張ってるよ」
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