コラム 僕は創作怪談には興味がないんです。

昨日、某所で妙な事を聞かれた。
「山口さん、創作怪談やるんですって!」
また、デマかと思ったのだが、自分のポリシーに関することなので、念のために説明しておく。僕はまったく文藝怪談や創作怪談というものに興味が無い。いや、正確に言うと読者としては興味を覚えるのだが、仕事としてはまったく関心が無い。勿論、文藝怪談や創作怪談の意義、及び価値も理解しているし、ビジネスとしても成立しうる分野だと認識している。だが、自分のやりたい仕事の分野とは違う、と思っている。(尤も、付け焼刃で文藝怪談をやっても通用しないのは明白である)
京極夏彦さんや東編集長には、年長の社会人として敬意を持っており、お二人のやってらっしゃるお仕事も大変素晴らしいと思っているが、何処か異分野を眺めている傍観者のような気持ちが心中にある。絶妙な表現ができないのだが、野球選手がテニスを観戦しているような心境だ。正直、ここ二年「怪」も「幽」もまったく読んでいないので、怪談の世界がどうなっているのか判らない。多くの新人作家がデビューし、新しいコンテストが始まっているが、関心が無いのであまり詳しくない。
僕が興味を抱くのは、実際にあった怪異現象のメカニズム、実際に不思議な体験をした人の証言、怪異の現場検証などである。それらを現地取材したり、カメラを廻して動画を撮影したり、関係者のインタビューをとるのが、僕のやりたい仕事である。
但し、うちの事務所の作家には様々な人間がいる。文藝怪談や創作怪談をやりたい若者もいる。(会社代表の責務として)調べてみると、bk-1というコンテストがあったので、希望する若手に参加を促した。プロ経験のある人間でも参加OKなのか不明であったので、「プロ経験のあるうちの若手も、bk-1に参加してもいいですか?」と東編集長にメールで確認し、各若手が参加した次第だ。只、それだけである。
山口敏太郎が文藝怪談や創作怪談に個人的に近づいたりすることは無い。僕が興味があるのは、怪異証言なのだ。(文 山口敏太郎)
「山口さん、創作怪談やるんですって!」
また、デマかと思ったのだが、自分のポリシーに関することなので、念のために説明しておく。僕はまったく文藝怪談や創作怪談というものに興味が無い。いや、正確に言うと読者としては興味を覚えるのだが、仕事としてはまったく関心が無い。勿論、文藝怪談や創作怪談の意義、及び価値も理解しているし、ビジネスとしても成立しうる分野だと認識している。だが、自分のやりたい仕事の分野とは違う、と思っている。(尤も、付け焼刃で文藝怪談をやっても通用しないのは明白である)
京極夏彦さんや東編集長には、年長の社会人として敬意を持っており、お二人のやってらっしゃるお仕事も大変素晴らしいと思っているが、何処か異分野を眺めている傍観者のような気持ちが心中にある。絶妙な表現ができないのだが、野球選手がテニスを観戦しているような心境だ。正直、ここ二年「怪」も「幽」もまったく読んでいないので、怪談の世界がどうなっているのか判らない。多くの新人作家がデビューし、新しいコンテストが始まっているが、関心が無いのであまり詳しくない。
僕が興味を抱くのは、実際にあった怪異現象のメカニズム、実際に不思議な体験をした人の証言、怪異の現場検証などである。それらを現地取材したり、カメラを廻して動画を撮影したり、関係者のインタビューをとるのが、僕のやりたい仕事である。
但し、うちの事務所の作家には様々な人間がいる。文藝怪談や創作怪談をやりたい若者もいる。(会社代表の責務として)調べてみると、bk-1というコンテストがあったので、希望する若手に参加を促した。プロ経験のある人間でも参加OKなのか不明であったので、「プロ経験のあるうちの若手も、bk-1に参加してもいいですか?」と東編集長にメールで確認し、各若手が参加した次第だ。只、それだけである。
山口敏太郎が文藝怪談や創作怪談に個人的に近づいたりすることは無い。僕が興味があるのは、怪異証言なのだ。(文 山口敏太郎)


ひろさん
コメントありがとうございます。まったくそのとおりなんです。創作怪談は素晴らしいものなんですよ。
ただ、個人としては興味がないというだけなのです。