今もなお彷徨う怨霊たち 神流湖「新井さんの家」での実話怪談!

最後に、当地の温泉旅館に宿泊した際、そこのご主人のYさんが語ってくれた“新井さんの家”にまつわる心霊体験談を紹介しよう。
今からもう15年以上も昔のこと。当時、大学生だったYさんは寮に入っていた。ある時、寮の友人や先輩たちの男ばかり8人で“新井さんの家”に探索に行ったのだという。
初夏の涼しい時期であった。人里離れた山奥にあるため、車で連れ立って向かった。やがて到着した“新井さんの家”。鬱蒼とした木々や雑草に囲まれた中に建っていた。荒れ果て、朽ちた臭いのする廃墟の中を、懐中電灯の明かりを頼りに進んで行く。
しばらくすると、地面に描かれた白い人型が照らし出された。まるで検死で描く時のチョーク跡のようだった。不気味なことに、辺りの壁には御札がたくさん貼られてあった。思わずぞっとした。突然、先輩の一人がふざけながら御札を引き剥がした上、破り捨ててしまった。
その瞬間、「うっぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~」という女の物凄い絶叫が廃屋の中に鳴り響いた。
その場にいた全員がはっきりと聞いたので、聞き間違いではなかった。急に恐ろしくなったYさん達は、“新井さん家”を飛び出ると慌てて車に乗り、逃げるようにして走り去った・・・(この続きはこちらから)

