軍隊の噂!!幽霊話


軍隊の噂!!幽霊話 山口敏太郎
@昔の原稿蔵出し
世界中、どの組織を見ても軍隊の自殺率は群を抜いているらしい。死に最も近い彼ら軍人は怪談を語らないし、幽霊も見ないというのが定説であったが、どうも軍人も度々幽霊を目撃しているようだし、生にも絶望するようだ。
例えば、筆者が接触した現役の自衛官によると、某基地には毎夜毎夜、旧日本軍の兵隊が彷徨い出るのだという。また硫黄島の自衛隊員は旧日本軍の幽霊に「食料を貴隊より分けて頂きたい」と言われた事もあるらしい。どうやら幽霊になっても、同じ日本人だというのは認識できるようだ。大勢が玉砕した硫黄島では、今も彼らは戦闘しているのだろうか。
また各連隊ごと、或いは拠点ごとに怪談はあるのだが、バリエーションが違うだけで、都市伝説みたいに似た話が全軍に広がっている形跡もある。これはどういう事であろうか。配置転換とかで、怪談話があちこちに広がっていったのであろうか。
例えば、「井戸の幽霊」のパターンでは、門番に立った新兵が昼間の訓練から思わず居眠りをしてしまった。それを見とがめた上官が、新兵の銃を井戸に放り込んでしまい、陛下から頂いた銃であるのでとって来いと命令した。泳げない新兵であったが、上官の命令は絶対である。井戸にすぐさま飛び込み死亡してしまった。それ以来、「銃返せ~銃返せ~」という死んだ新兵の声が聞こえてきたという。このバージョンには、軍刀だったり、あるいは銃の部品の一部だったりするバージョンもある。当時の最新兵器の集約であった日本軍で江戸期の皿屋敷系怪談が広がるのは大変興味深い。
また「警備中に声をかけてくる女幽霊」という話も、いくつかのバリエーションを持ちながら広がっている。深夜、警備をしていると、美しい女の幽霊が声をかけてくるという色っぽい話なのだが、それには暗いエピソードが付加されている。警備中の自分の亭主に会いに来た妻が、違う警備の兵を亭主と勘違いし、近寄った為、不審人物として射殺されてしまった。直後、同僚の妻だと理解した兵士は妻の死体を密かに埋葬する。だが妻の霊が毎夜彷徨い歩き、とうとう殺害した兵士は自分の過失を告白するというものである。この話はあちこちで聞かれたらしく、妻ではなく恋人とか、婚約者というバージョンもあるし、女の死体は埋めたのではなく、井戸に捨てたというバージョンもあるようだ。これもどういうネットワークなのか不明だが、多くの兵士が共有した怪談である。
勿論、戦後も戦没者の霊は頻繁に目撃されている。「続々いわて怪談・奇談」岩手日報平成7年2月25日によると、靖国神社に参拝した人が、坊主頭の真っ白い着物、白い帯をした戦没者が何人も行列して歩いていく様を目撃したらしい。更に「幽霊軍団にギブアップ」ミスター高橋 ベースボールマガジン社によると、レスラーのパンツに南国で戦死した日本軍の霊が憑依して帰国したという奇妙な怪談もあるようだ。
怪談とは違うが、奇談というべき話も軍隊では多く話されている。一番有名な話は、オラン・イカンの目撃談であろう。1943年3月、インドネシアのカイ諸島に駐留していた堀場駒太郎氏が、伝説の怪物「オラン・イカン」という半魚人を三度目撃した怪事件である。現地住民たちが「オラン・イカン」を捕獲したというので、堀場軍曹は数名の仲間と村長宅を訪問した。すると、まるで魚と人間の合成生物のような怪物が庭で横たわっていた。その他、堀場氏は生きた状態の「オラン・イカン」も二度目撃している。浜辺で親子らしき2頭がじゃれあう姿、あと水面を平泳ぎで泳いでいく姿である。敗戦後、大阪に引き上げた堀場氏のこの体験は誰も信じてくれなかった。
このように、死に直面しているはずの軍隊でさえ幽霊は目撃されているのだ。人は生きている限り、怪談・奇談をウワサし、都市伝説を形成するのであろう。
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@昔の原稿蔵出し
世界中、どの組織を見ても軍隊の自殺率は群を抜いているらしい。死に最も近い彼ら軍人は怪談を語らないし、幽霊も見ないというのが定説であったが、どうも軍人も度々幽霊を目撃しているようだし、生にも絶望するようだ。
例えば、筆者が接触した現役の自衛官によると、某基地には毎夜毎夜、旧日本軍の兵隊が彷徨い出るのだという。また硫黄島の自衛隊員は旧日本軍の幽霊に「食料を貴隊より分けて頂きたい」と言われた事もあるらしい。どうやら幽霊になっても、同じ日本人だというのは認識できるようだ。大勢が玉砕した硫黄島では、今も彼らは戦闘しているのだろうか。
また各連隊ごと、或いは拠点ごとに怪談はあるのだが、バリエーションが違うだけで、都市伝説みたいに似た話が全軍に広がっている形跡もある。これはどういう事であろうか。配置転換とかで、怪談話があちこちに広がっていったのであろうか。
例えば、「井戸の幽霊」のパターンでは、門番に立った新兵が昼間の訓練から思わず居眠りをしてしまった。それを見とがめた上官が、新兵の銃を井戸に放り込んでしまい、陛下から頂いた銃であるのでとって来いと命令した。泳げない新兵であったが、上官の命令は絶対である。井戸にすぐさま飛び込み死亡してしまった。それ以来、「銃返せ~銃返せ~」という死んだ新兵の声が聞こえてきたという。このバージョンには、軍刀だったり、あるいは銃の部品の一部だったりするバージョンもある。当時の最新兵器の集約であった日本軍で江戸期の皿屋敷系怪談が広がるのは大変興味深い。
また「警備中に声をかけてくる女幽霊」という話も、いくつかのバリエーションを持ちながら広がっている。深夜、警備をしていると、美しい女の幽霊が声をかけてくるという色っぽい話なのだが、それには暗いエピソードが付加されている。警備中の自分の亭主に会いに来た妻が、違う警備の兵を亭主と勘違いし、近寄った為、不審人物として射殺されてしまった。直後、同僚の妻だと理解した兵士は妻の死体を密かに埋葬する。だが妻の霊が毎夜彷徨い歩き、とうとう殺害した兵士は自分の過失を告白するというものである。この話はあちこちで聞かれたらしく、妻ではなく恋人とか、婚約者というバージョンもあるし、女の死体は埋めたのではなく、井戸に捨てたというバージョンもあるようだ。これもどういうネットワークなのか不明だが、多くの兵士が共有した怪談である。
勿論、戦後も戦没者の霊は頻繁に目撃されている。「続々いわて怪談・奇談」岩手日報平成7年2月25日によると、靖国神社に参拝した人が、坊主頭の真っ白い着物、白い帯をした戦没者が何人も行列して歩いていく様を目撃したらしい。更に「幽霊軍団にギブアップ」ミスター高橋 ベースボールマガジン社によると、レスラーのパンツに南国で戦死した日本軍の霊が憑依して帰国したという奇妙な怪談もあるようだ。
怪談とは違うが、奇談というべき話も軍隊では多く話されている。一番有名な話は、オラン・イカンの目撃談であろう。1943年3月、インドネシアのカイ諸島に駐留していた堀場駒太郎氏が、伝説の怪物「オラン・イカン」という半魚人を三度目撃した怪事件である。現地住民たちが「オラン・イカン」を捕獲したというので、堀場軍曹は数名の仲間と村長宅を訪問した。すると、まるで魚と人間の合成生物のような怪物が庭で横たわっていた。その他、堀場氏は生きた状態の「オラン・イカン」も二度目撃している。浜辺で親子らしき2頭がじゃれあう姿、あと水面を平泳ぎで泳いでいく姿である。敗戦後、大阪に引き上げた堀場氏のこの体験は誰も信じてくれなかった。
このように、死に直面しているはずの軍隊でさえ幽霊は目撃されているのだ。人は生きている限り、怪談・奇談をウワサし、都市伝説を形成するのであろう。
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