ヨッシーの道楽趣向-別冊-【yoshy's Garage】

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【2018年東北ツーリング - 再挑戦(前編) -】

2018-11-12 | TOURING

Web-yoshy'sGarageへようこそ♪
管理人のヨッシーです。

2018年10月17日から
9日間(内東北は8日間)の行程で、
青森県を中心とし
東北地方を旅してきました♪

昨年(2017年)夏の
東北での出来事をご存知の方は、
表題にある
『再挑戦』という意味を
ご理解いただけるものかと...。
【関連記事】のリンクを
下記に貼っておきますので、
ご存じ無い方は
リンクをご覧いただくことで
再挑戦(リベンジ)の意味を
ご理解いただけるものと思います。

この東北ツーリング記は、
ツーリングの全9日間の行程を
「前編」「中編」「後編」という
3つのパートに分け
お伝えしていきますので、
最期まで
お付き合い下されば幸いに思います。
そして、
このツーリング記とは別に
『東北ツーリング- 番外編 -』と題し、
「石ノ森章太郎の世界」と
「MICHELIN ROAD5インプレッション」も
お届けしたいと考えていますので、
そちらも
楽しみにお待ち下さればと思います。

では...
『2018年東北ツーリング - 再挑戦(前編) -』
をご覧下さい。

- 再挑戦(前編) -
10月17日(水)am3:00-のこと。
愛車Kawasaki/ZRX1100-C2改に
9日分の荷物を積み...
東北に向け出発。

初日は、
山形県は酒田市までの移動日。
この時点で「皮剥き」さえも
済んでいない状態(走行4km)の
Newタイヤ(MICHELIN ROAD5)での実走(汗)
とは言え...
このタイヤの「各所での感覚」を
確かめられるので、
高速道路中心の行程であっても
「退屈はしないだろうな」と
感じながらの出発となりました。
名神高速道路「小牧JCT」より
中央自動車道へ流入し快調に走るも...。
「駒ヶ岳SA」で雨雲レーダーを確認すると、
新潟県地方には日本海から
「大量の雨雲」が流れ込んでいる様子。
流石にこれはマズイと判断し、
休憩ついでに早目の朝食にて時間調整。
食後に雨雲レーダーを再確認すると...
新潟県に到達する3時間後には
雨雲も少なくなっている様子なので
「駒ヶ岳SA」を離れることにした。
「岡谷JCT」==長野自動車道==
「更埴JCT」==上信越自動車道と走り...
「松代PA」am8:00-立寄り。
休憩と給油をするため
松代PAに入り、
再度雨雲レーダーをチェック。

「松代PA」で
これからの天候(雨雲)の変化を
再確認してみると...、
行く手は確実に雨(汗)
3時間予測を確認すると、
山形県に入れば
雨雲も皆無になる事が確認できた♪
せめてもの心の救いと感じ(笑)
諦めてここから
レインウエアを着込み...、
長野県北部から新潟県まで
「雨天強行突破」を決意。
「松代PA」を飛び出し...
「須坂長野IC」を少し越えた辺りで
土砂降りの雨...。
その後は、
時折強い雨に見舞われながらも、
「小布施」「妙高高原」を越えて
新潟県に入ります。
「上越JCT」より北陸自動車道に入るも...
雨模様は変らず(笑)
しかし、
辛抱していれば
必ず報われる時も来るものだ♪
長岡を越えた辺りから
どす黒い雨雲は千切れだし、
雲の隙間から「青空」が覘く様に。
" feel so good "
天候回復が確信できたので、
「黒埼PA」で合羽を脱ぎ捨て
「村上瀬波温泉IC」まで一気に加速。
そして日本海へと出ます。
『笹川流れ』
- 日本海の荒波が作り上げた造形美 -
澄み切った碧い海が美しく、
日本屈指の透明度を誇る笹川流れ。
11km続く海岸線は、
日本海の荒波の浸食によりできた
奇岩や岩礁、洞窟などの
変化に富んだ風景が広がり、
豪壮な景観は国指定の
「名勝及び天然記念物」となっています。
ー にいがた観光ナビより -



国道345号線(笹川流れ)の景観を
堪能しつつ北上し、
『笹川流れ塩工房』さんで
天然塩作りを見学。

屋内に足を踏み入れると...
巨大な窯が豪快に湯気を上げている。
塩造り職人の「小林久」さんの作り出す塩は、
笹川流れの海水を汲上げ薪で焚き...
不純物を
「さらし布」に通すことで取り除く
昔ながらの「塩づくり技法」。
15時間という時間(とき)を掛け
煮詰められた海水からは、
海の恵みいっぱいの
「塩の結晶」が誕生します。


「塩の結晶」を
「わらの苞苴(ツト)」に置くこと丸一日...。
こうした手間を掛けることで
えぐみのない美味しい塩が出来上がるのです。
※苞苴(ツト)とは、
わらなどを束ね、
その中に食品を包んだもの。わらづと。

『鼠ヶ関漁港』
鼠ヶ関(ねずがせき)漁港は、
山形県鶴岡市の
庄内地方最南端に位置しており、
新潟県との県境にある港町。
----
笹川流れを後にし国道7号線に入り、
山形県は「鼠ヶ関漁港」に入り
「網焼き屋」さんにて昼食♪

『弁天茶屋』am11:40-
鼠ヶ関港の鮮魚センター前にある
「弁天茶屋」で昼食。
この筋には数店の「干物屋」さんが
軒を連ねています♪


天日の恵みを受け、
うま味の凝縮された「イカの干物」と
新鮮な海藻たっぷりの味噌汁...。
素朴で味わい深い
「イカの一夜干し定食」をいただきました♪
実はこの定食は...
メニューには無いもので、
店先で土産用に売られていた
「イカの干物」を特別に焼いてもらい
作っていただきました(笑)


美味しい干物は
大満足でしたが本題は別にあり...。
食後は「鼠ヶ関」の
「新奥の細道ー義経上陸のみちー」を散策♪
(コチラがメインの理由になります)

『源義経上陸の地碑』
昭和四十年、
NHK大河ドラマで
「源義経」が放映されました。
原作者の「村上元三」先生に
「源義経上陸の地」という揮毫(きごう)を
お願いしたところ、
「今のところ上陸ということに確信が持てない」
ということで、
「源義経ゆかりの浜」と書いていただき、
その碑が厳島神社の境内に建立された。
その後二十年経って、
今度は先生の方から
「義経が上陸したことに間違いない」
というお話しがあり、
その際に揮毫(きごう)していただいたのが
「源義経上陸の地」という碑になります。
除幕式の際には、
源義経は能登半島から潮流に乗り、
佐渡を経て鼠ヶ関に上陸したと
先生はお話しになられたそうです。
ー 源義経上陸の地碑説明看板より -
※揮毫(きごう)とは、
毛筆で何か言葉や文章を書くこと。
「毫(ふで)を揮(ふる)う」からこの語がある。

『厳島神社』
厳島神社は、
かつて離島だったとも言われている
「弁天島(現在は岬)」にある神社。
境内の松が
潮風に焼けて所々茶色くなっているのが、
海に迫った場所に立つ
神社の趣を増していて味わい深い。
この弁天島には、
一周約50mの遊歩道があり、
岬の先端の
「鼠ヶ関灯台」までは
歩いて行くことが出来ます。
晴れた日には
日本海を間近に望む絶景が楽しめ、
夕方には海に沈む美しい夕日が見られます。
また毎年4月15日には、
神輿を担いだまま鼠ケ関川に飛び込む
「神輿流し」という神事が
とり行われることでも有名です。
市杵島姫命(いちきしまひめみこと)
「弁財天(弁天さま)」が祀られる。
広島県の安芸の宮島、
厳島神社からの勧請(かんじょう)。
※勧請(かんじょう)とは、
神仏の分霊を他の場所に移し奉ること。

『源義経碑』
境内(厳島神社)に立つ源義経碑。
源頼朝の追討を逃れた
義経・弁慶主従が奥州平泉の里へ向かう途中、
ここ「念珠関(ねずがせき)」で弁慶の知恵により
関を通ることができたとされる。
更には、
関守の世話で当地に宿泊し
疲れを癒やしたとも...。
この碑は、
NHK大河ドラマ(昭和41年)
"源義経"にちなみ
原作者・村上元三氏の揮毫により
この地に建てられたものである。

参拝を終え、
「鼠ヶ関灯台」まで歩いていく事に...。

整備された遊歩道...のハズなのだが、
打ち寄せる波が遊歩道に被り
行く手を濡らす...(汗)
途中は手摺りもなく
曲がりくねった細い道が続き、
気を抜くと足を滑らせ海に転落しそうだ。

『鼠ヶ関灯台』
古来より鼠ヶ関は、
越後と出羽の国境とし
重要な位置を占めており、
名前が示すとおり関所が置かれていた。
白河、勿来と並び
奥州三関として奥州の入り口とされた。
江戸時代には「念珠関(ねずがせき)」と呼ばれ
交通の要衝になっていた。
港としての重要度も高く、
「北前船」の寄港地として
栄えていた経緯もある。
「鼠ヶ関灯台」の初点灯が
大正14年と早い時期であるのは、
このような背景に寄るところが大きい。
岬(灯台)には
「金毘羅神社」が奉られている。


『恋する灯台プロジェクト』
ここ鼠ヶ関灯台は、
恋する灯台に認定されている。
灯台(岬)の袂から日本海を望めば、
誰しもその美しさに
心を奪われることであろう。
- 認定理由 -
名勝弁天島にある灯台は、
宗教建築物である赤い鳥居の奥に
白亜の灯台が立つという、
日本と西洋が交わった
独特な景観が特長だ。
また、
源義経・弁慶らの一行が兄頼朝に追われ、
奥羽に逃れる時に舟で上陸した地として
伝えられており、
歴史の郷愁を強く感じさせる。
そして、
近くの浜辺から見る日本海に沈む夕日は
何よりも素晴らしい。
赤く染まる世界に映える
灯台のシルエットは、
潮騒の音とともに
心を温かく満たしてくれるだろう。
- 恋する灯台プロジェクトHPより -



『県境標』
鼠ヶ関(山形県鶴岡市)は、
新潟県と山形県の県境に位置した町で、
町の中に自然な形で
二県の「境標」が設置されている。
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「源義経」や「鼠ヶ関灯台」という
新奥の細道だけでなく...、
「県境標」も目的なのでした♪
「鼠ヶ関」は
住宅地の道路を挟み
右が新潟県、左が山形県という
県境の町になります(笑)
鼠ヶ関(新潟県との県境)を越えれば
1日目の宿泊地とした
山形県酒田市まではあと少し。


「山居倉庫」pm4:30-着。
『山居倉庫』
1893(明治26)年に建てられた
米保管倉庫が
「米どころ庄内」のシンボルでもある山居倉庫。
米の積出港として賑わった
酒田の歴史を今に伝え、
NHK朝の連続テレビ小説
「おしん」のロケーション舞台にもなった
白壁、土蔵づくり9棟からなる倉庫の
米の収容能力は10,800トン(18万俵)。
夏の高温防止のために背後にケヤキ並木を配し、
内部の湿気防止には二重屋根にするなど、
自然を利用した
先人の知恵が生かされた低温倉庫として、
現在も現役の農業倉庫となっている。
----
酒田を1日目の宿泊地とした
理由のひとつが
「山居倉庫」といえる。
米保管倉庫群がなんとも美しい。




『酒田の歴史』
1622(元和8)年に「最上家」が改易となり、
「酒井家」が
13万8千石で鶴ヶ岡城に入り
庄内藩を立藩すると、
1国1城の中、
酒田市にある
「亀ヶ崎城」だけは例外的に認められ、
庄内藩は鶴岡と酒田の両輪で安定した
政治が行なわれる事になる。
特に酒田市には
古くから
奥州藤原氏の家臣36人の子孫と呼ばれる
「酒田三十六人衆」が自治組織を作り上げ、
「鐙屋」や「本間家」といった
日本有数の豪商が育っていく。
1672(寛文12)年に
「河村瑞賢」が西回り航路を整備すると
酒田港は北前船の寄港地になり、
最上川舟運の発展に伴って
内陸部の米(天領米)や
紅花や青砥といった商品作物も
一手に取り扱うようになり
飛躍的に繁栄します。
戊辰戦争では、
奥羽越列藩同盟に属し
結果的には敗北しますが、
主戦場が秋田県側で行なわれた為、
酒田市では
大きな損害を受けず明治時代を迎えた。
現在の酒田市には、
豪商の町屋や料亭、洋風建築、
史跡などが数多く残り、
繁栄した当時の様子を
今に伝えている。



『酒田獅子頭』
酒田獅子頭は、
「銀山獅子」ともよばれ、
200年前から郷土玩具として作られ
魔除けとしても珍重されている。
耳の立った黒塗りの
「雄獅子(陽)」と、
耳の垂れた赤塗りの
「雌獅子(陰)」の一対からなり、
雌雄そろっているのは全国でも珍しい。
獅子は古くから「悪病災害厄除け」の
霊獣として民間信仰の対象とされ、
神楽や獅子舞に登場し
民俗芸能として発展し親しまれている。
酒田でも正月祭典には
奉納行事として欠かせない存在で、
氏子の家々を廻り
一家の「繁栄無病息災」の
祈願がこめられていた。
また子供の玩具としての獅子頭は、
素朴な木彫りに豊かな色彩で親しまれ
酒田を代表する郷土玩具として
全国に評価され最近では床の間飾りや、
玄関飾りとして人気を博している。
酒田市は、
昭和51年10月に
「市の中心街を焼きつくす」
大火にあったが、
全市あげての努力により
三年後に盛大に復興祭が行われた。
その時、
市のシンボルとして
「獅子頭」が選定された。
毎年5月には
一対の巨大な獅子頭が市中をねり歩く
「酒田まつり」が行われ、
市民や観光客に親しまれている。
その際に使用した獅子頭は
酒田市役所に飾られる。
(画像は山居倉庫の獅子頭)

酒田を
1日目の宿泊地として選んだのは、
庄内地方の歴史と文化に
触れる為ではあるが...。
「山居倉庫とオートバイ」
これを撮影したいという思いが
この地を選んだ理由でもあるのです。



そして...
地域の食文化を堪能することもまた、
大切な旅の楽しみ♪
「山居倉庫」の売店で、
このツーリング初となる
「つや姫(山形のお米)ソフトクリーム」を
食べました♪


『三代目 兵六玉』pm7:00-着。
ー 郷土の素材を活かした酒田の食文化を堪能 -
庄内地方の地酒と
郷土料理が自慢の居酒屋。
本格焼酎も多数あり、
好みでおすすめの地酒を選んでくれます。
豆腐料理は約10種類もあり、
庄内浜地魚など旬の料理を
心ゆくまで楽しむ事ができます。
----
お宿に荷を降ろし...。
事前予約しておいた
まごころ茶屋『三代目 兵六玉』さんに
向かいます♪


『刺身三点盛』
酒の肴は
店主お薦めの刺身三点盛。
この日は、
「鯛・鯵・そい」の三種♪

『焼き鳥串盛』
説明の必要はありませんね(笑)
焼き鳥(もも・皮)の塩焼きです♪

『むきそば』
美味しい食材や料理が揃っている酒田で、
伝統ある郷土料理として伝えられているのが
「むきそば」になります。
「むきそば」とは、
そばの実をむいて茹でたものに
ダシ汁をかけて食べる酒田の郷土料理。
もとは関西方面の寺院で食されていたものが、
江戸時代の中期に酒田に伝えられ、
家庭の食べ物となっていった。
明治初期、
北国一の港町して酒田が繁栄した時代に、
一流料亭「相馬屋」で食膳に上げられ
全国的に有名になったのではないかと思われる。
素材を生かした上品な味は、
まさに日本料理の逸品といえる。
----
酒田市内でも料亭以外で
この「むきそば」を提供している店は少ない。
「兵六玉」さんで
「むきそば」を食べられたことは
有り難い限りでした♪

『きりたんぽ鍋』
「きりたんぽ鍋」は、
炊いたご飯をすり潰して
木の棒に棒状に塗りつけて焼いたものを、
地鶏・ねぎ・きのこ・ごぼう等を入れた
鶏がらのスープで煮込んだ鍋料理で、
秋田県北部の郷土料理です。
秋田では、
新米が収穫できる
秋から冬にかけて食べられる鍋料理で、
秋田産の「あきたこまち」などの新米、
日本三大地鶏の一つである「比内地鶏」、
根をつけたままの地元産のセリ、
山で採れた舞茸など
地元の食材がふんだんに使われます。
----
山形県(酒田市)で秋田の郷土料理
「きりたんぽ鍋」なの...
と言わないで下さい。
「兵六玉」さんで提供される
「きりたんぽ鍋」に使われている
比内地鶏は、
大館の牧場から直送の素材厳選の一品で
秋田県知事の証明付きのもの。
その比内地鶏から出る
良質の「鶏ガラだし」と
酒田伝統の「和風だし」を
絶妙に掛け合わせ、
秋田県で食されている味を把握した上で
あえて「庄内風」の味に仕上げられた
「兵六玉」オリジナルの
「きりたんぽ鍋」は絶品でした。
嬉しい事に「兵六玉」さんでは、
「きりたんぽ鍋」を一人前から
提供して下さっています。


『比内地鶏プレミアム親子丼』
庄内米と比内地鶏のコラボレーション。
山形県と秋田県の誇る最高峰の食材が
ふんだんに使われた親子丼は...
真にプレミアムな味でした♪

美味端麗...。
まごころ茶屋「三代目 兵六玉」さんにて
酒田の食文化を
心ゆくまで堪能させていただき大満足。
そしてさらに嬉しいことも...。
「兵六玉」さんのご主人が
オートバイ乗りということが
話しの中から発覚(笑)
偶然とは言え
互いにKawasaki乗り♪
自然に「オートバイ談議」にも
花が咲き気分爽快...。
お店の宣伝をブログでするので、
私のブログを読んだよという
オートバイ乗りが尋ねてきたら
「宜しくね♪」とお願いしておきました。
酒田へ
ツーリングに行かれる際には、
是非「三代目 兵六玉」さんを
ご指定下さい。

『若葉旅館』pm9:30-帰着。
- 時を奏でる宿 若葉旅館 -
湊町さかたは、
江戸時代に
「北前船交易」の拠点として発展し、
かつてその繁栄ぶりは
「西の堺、東の酒田」と謳われるほど。
その面影は今なお随所に残り、
豊かな自然を背景に、
独自の歴史と文化が息づいている。
「若葉旅館」は
そんな酒田の街の中心に位置し、
目の前に山居倉庫、近辺に豪商「本間家」旧邸、
廻船問屋鐙屋、山王くらぶ等の
観光スポットが点在し、
散策にも大変便利な立地となっています。
----
良き歴史・素晴らしき文化に触れ...。
心地良くも
酒田の夜は更けゆく。

『おしんの宿 -若葉旅館-』
貧しい小作農に生まれた女性が、
時代の荒波を生き抜く姿を描いた
NHK朝の連続テレビ小説「おしん」は、
昭和58年4月から放送され、
視聴率62.9%と史上最高を記録し、
その後も世界60ヶ国で上映された。
酒田での撮影の際には、
スタッフ・キャスト全員が
「若葉旅館」に宿泊した。
----
撮影後何度も、
小林綾子(おしんの子役)さんは
この旅館を利用されているのだとか。
最近では(9月に)出川哲朗さんが、
バラエティー番組の
「充電させてもらえませんか?」のロケで、
酒田を訪れた際に宿泊されましたよと、
女将さんからお聞きました。
『山形こけし -若葉旅館展示品-』
- 子供を守る魔除けの玩具 -
こけしは、
東北地方の山間地に
湯治が定着した江戸時代末期、
土産品として木地師が作ったことで誕生した。
現在、
山形市にはふたつの系統が伝わり、
「山形作並(さくなみ)系」は
初代・小林倉治が1860(万延元)年、
仙台藩作並の木地師に弟子入りし、
その後、
山形の旅籠町で木地業を開いたのが始まり。
「蔵王高湯系」は
1887(明治20)年頃、
福島の秋保方面から蔵王温泉に
伝わったといわれています。
----
若葉旅館の帳場横には、
美しい伝統工芸品が置かれ
宿泊客の目を楽しませくれる。


pm23:30ー就寝。
長野県と新潟県の県境で雨に見舞われるも...。
愛車Kawasaki/ZRX1100-C2改の
調子も頗(すこぶ)る良く、
翌日からのツーリングに
更なる期待感を抱きながら
ツーリング初日を終えた。

10月18日(木)am5:30-起床。
山形県酒田市を
1日目の宿泊地とした
もうひとつの理由(わけ)は、
朝の散歩からはじまります♪
宿泊した「若葉旅館」さんは、
酒田の観光スポットへの散策に
とても便利な立地。
徒歩で
「山居倉庫」「酒田奉行所跡」
「本間家旧本邸」を巡ることが可能なのです。

朝陽を浴び、
新井田川に浮かび上がる
「山居倉庫」の白壁が美しい。



日中の喧騒とは無縁。
静けさに包まれた「山居倉庫」。

『ケヤキ並木』
「山居倉庫(最上川側)」には
樹齢150年以上のケヤキ36本の連なる
「ケヤキ並木」がある。
このケヤキは、
季節の移り変わりとともに
その表情(色合い)を変え
訪れる人々を魅了する。
ー 山居倉庫観光パンフレットより -
----
秋...
木々達が冬支度をはじめる季節。
この季節に
山形県は酒田市を訪れる機会を
得られるのであれば、
人影無い中でこの景色を感じてみたい...。
それが酒田を
宿泊地とした理由(わけ)なのです。

売店も眠り、
観光バス(観光客)も着かぬ
早朝の一時にだけ、
現実とは思えぬほど美しい景色を
愛でること叶う。
観光パンフレットなどでなく
現実に広がる世界...。
貴重な一瞬に
出会えることもまた、
ロングツーリングの醍醐味といえる。

『酒田町奉行所跡』
酒田は日本有数の湊町として栄え、
酒田三十六人衆を中心とした
「自治都市」が形成されていた。
1622(元和8)年、
酒井家が庄内に入部し
酒田町代官(のち酒田町奉行に改称)が置かれた。
酒田奉行所は、
町奉行が執務及び居住したところで、
東側には庄内藩の米蔵(いろは蔵)等があった。
1715(正徳5)年の
酒田町奉行屋敷図によれば、
表口約94m、奥行約130mの規模で、
敷地は不整台形をしていた。
酒田町奉行は亀ヶ崎城代の下で、
酒田町の治安や町政を担当し、
その配下には同心や町年寄役、
大庄屋、三十六人衆、肝煎(きもいり)
などが置かれていたが、
1869(明治2)年3月、
酒田民政局によって廃止された。
- 酒田町奉行所説明看板より -
----
※肝煎:諸事の世話をする人。


『本間家旧本邸』
- 歴史を刻む武家屋敷 -
本間家旧本邸は、
本間家三代光丘が
幕府の巡見使一行を迎えるための宿舎として
1768(明和5)年に新築し、
庄内藩主酒井家に献上した
二千石格式の長屋門構えの武家屋敷です。
巡見使一行が江戸に戻ると
屋敷を酒井家から拝領し、
商家造りの方で
1945(昭和20)年の春まで住んでいた。
桟瓦葺平屋書院造りで、
武家造りと商家造りが一体となっている
建築様式は、
全国的にも珍しいものです。
- 本間家旧本邸HPより -

『旧本邸別館「お店(たな)』
別館「お店(たな)」は、
本間家初代原光の「新潟屋」開業以来、
本間家が代々商いを営んだ場所。
館内には、
実際に使用された帳場や度量衡、
行灯等の照明具、台所用品、
そして商いに使用された
看板などが展示されています。
また、
酒田は火事が多かったため、
これに備えて本間家が用意した
消火道具なども展示し、
地域とともに歩んだ本間家の様子が
紹介されている。
----
日本一の大地主として知られる酒田の本間家。
彼らのおもてなしの心や商人としての気概、
地域貢献の精神に興味のある方は
下記リングからHPをご覧下さい。

「若葉旅館」am7:30-出発。
酒田散策(朝散歩)を終え
「お宿」に戻り朝食をいただき
酒田を後にします...。

『酒田市内より鳥海山を望む』
「山居倉庫」の
紅葉のケヤキ並木と...
更にもうひとつ酒田での
楽しみとしていたのが、
酒田市内からの鳥海山の眺望。
青空と鳥海山のコントラストは、
言葉を失うほどの美しさでした。

酒田市内を後にし、
海沿いの国道7号線と平行する
山側の県道353号線を
「鳥海山」に向かって走る。
あまりに鳥海山が美しいので
愛車Kawasaki/ZRX1100-C2を
路肩に止め「記念撮影」。



『鳥海ブルーライン』
鳥海ブルーラインは、
海抜ゼロから一気に1,100mまで
駆けのぼる山岳道路。
この道路は日本海を望む国道7号線と、
秋田県にかほ市、山形県遊佐町とを結ぶ
観光用バイパスとも言える
一大迂回路となっており、
広大な鳥海山麗の草原を
左右に迂回しながら登る。
眼下には日本海の青い海と
遠くに飛島、佐渡を眺め、
はるかに男鹿半島、
そして左右に庄内平野を望み
その雄大な視界を楽しみつつ
両県をつき抜ける
快適なドライブコースとなっている。
----
鳥海ブルーラインの開通期間は、
4月下旬から10月下旬まで。
美しい山岳道路を
オートバイで登れるのも
残り僅かな期間...。
「鳥海ブルーライン」で出会えた
道路の両脇から迫る紅葉は、
改めて山岳道路の美しさを
教えてくれた。

『国民宿舎大平山荘』
大平山荘は、
登山の拠点として、
また、
春山スキー・夏山登山・紅葉狩りなど、
四季折々の自然の美しさを
楽しむことができる宿泊施設。
----
「鳥海ブルーライン」の
ほぼ中間(四合目)に位置する
国民宿舎前より山頂方面を望めば、
ワインディングの向こうの
山全体が色付いていた。

展望台からは、
日本海と庄内平野の絶景を一望。

『iPhoneによるパノラマ撮影』
スマホでパノラマ撮影した画像に
手を加えて(縦横比率を加工して)いますので
画像に「歪み」が出ていますので
ご了承下さい。

『鉾立展望台』
鉾立は、
鳥海山(5合目)にあたる
象潟口(きさがたぐち)登山道の
起点となる場所で「鉾立展望台」がある。
山形県遊佐町吹浦と
秋田県にかほ市象潟町を結ぶ、
全長34.9kmの「鳥海ブルーライン」の
最高地点である。
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「鳥海ブルーライン」では走りを...。
「鉾立展望台」では自然を...楽しむ♪
紅葉した木々、
その向こう側に広がる
「森林限界」と「鳥海山の巓」との
コントラストが美しい。




『オートバイ誌で見た様な風景』
鉾立展望台(駐車場)に居合わせた
多くのオートバイ乗りの皆さん方も、
この雄大な景色を写真に収めようと...
かなり構図に苦心しながら
撮影されていました。
ヨッシーは、
手持ちの望遠レンズを使用して...
「オートバイ誌で見た様な風景」の
撮影を試みる。
皆さんこの場所に魅力を感じる様で、
ここで撮影するには
かなりの順番待ちとなるほどの場所。
気が付くとあっと言う間に
「人集り」になってしまうので...(笑)
オートバイから離れ...
望遠レンズで枠の中に人を入れずに
撮影するには
かなりの苦労が伴うものであった。

『甘味味噌焼き -焼きたんぽ-』
鉾立のレストハウスで、
焼きたんぽ(甘味味噌焼き)♪
「きりたんぽ」を
焼いて食べるのは初体験。
甘味味噌が香ばしく焼け...
故郷の郷土料理である
「五平餅」を思い起こさせる味わいで、
とても親しみを感じるものであった♪

「鳥海ブルーライン」を
秋田県側(にかほ市象潟町)方面へ向かい、
いくつかのカーブを下ると
この絶景がシールド越しに広がる。
真に息を呑むほどの美しさ...。
「鳥海ブルーライン」は、
秋深まり山燃ゆる
「山岳道路」の素晴らしさを
心ゆくまで堪能させてくれた。

『秋田市民俗芸能伝承館(ねぶり流し館)』
秋田市を代表するまつり
「竿燈まつり」をはじめ、
土崎神明社祭の曳山行事や
太平三吉神社の三吉梵天祭など、
秋田市の民俗行事に関する資料を展示。
本物の竿燈に触れ持ち上げることもできる。
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「鳥海ブルーライン」を下り
「象潟IC」から
日本海東北自動車動(無料区間)を使い、
秋田市民俗芸能伝承館
「ねぶり流し館」に立寄り。

『竿灯祭り』
竿燈まつりは、
真夏の病魔や邪気を払う
ねぶり流し行事として、
宝暦年間にはその原型となるものが
出来ていたという。
現在残っているもっとも古い文献は、
1789(寛政元)年、
津村淙庵の紀行文「雪の降る道」で、
陰暦の7月6日に行われた
ねぶりながしが紹介されている。
このときにはすでに
秋田独自の風俗として伝えられており、
長い竿を十文字に構え、
それに灯火を数多く付けて、
太鼓を打ちながら町を練り歩き、
その灯火は二丁、三丁にも及ぶ、
といった竿燈の原型が記されている。
- 秋田市竿燈まつり実行委員会公式HPより -


『竿燈妙技』
竿燈には、
「流し」「平手」「額」「肩」「腰」に竿燈をのせる
「竿燈妙技」なるものが存在する。
妙技の数々は、
ねぶり流し館内でパネルで
紹介されています。
また...
mini竿燈を実際にあげる
体験もできますので、
「竿燈祭り」を疑似体験されたい方は
訪れてみることをお薦めします♪
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mini竿燈に
法被・鉢巻が用意してあり、
「竿燈まつり」の疑似体験を
楽しんでると...。
観光に訪れていた方達に
写真撮影(モデル)を
お願いされて仕舞いました(笑)
調子に乗って
「竿燈妙技」まで披露してしまう私って...。
かなりのお調子者です(汗)



「秋田市民俗芸能伝承館」の
通路に貼られていた、
秋田県(犬)の観光PRポスター♪
秋田県の数多くの観光名所で
撮影されたものが存在している。
下記にリンクを貼ってある
「2017年夏ツーリング-後編ー」にも
多数紹介していますのでご覧下さい♪

今回のツーリングは、
2017年の夏...。
不意の「土砂崩れ」に見舞われた為に
行くことが叶わなかった場所へと向かう
「再挑戦の旅」。
秋田の魅力に魅了され足を止めていては
本来の目的に到達出来ぬというもの...。
後ろ髪を引かれながらも秋田を後にし、
国道101号線(大間越街道)で
白神山地に向かい日没終了。
翌日からのツーリングにも、
期待を感じながら
2日目を終えるのであった。

次回、
【2018年東北ツーリング - 再挑戦(中編) -】は
19日(金)・20日(土)に巡った
「旅の模様」をお伝えしますのでお楽しみに♪

中編へつづく...

では
Thanks for coming!
Web-yoshy'sGarageは
ライダーの皆さんのお越しをお待ちしております♪

【関連記事】
【タイヤ - MICHELIN ROAD5 -】<2018年10月10日更新>

【関連記事】<再挑戦(リベンジ)>
【Preparation for going to the Touring】<2017年8月19日更新>
【2017年夏ツーリング-前編-】<2017年9月20日更新>
【2017年夏ツーリング-後編-】<2017年9月27日更新>
【DEC.2017】<2017年12月19日更新>
【おまけ...みたいなもの?かな(笑)】<2017年12月31日更新>
【はじまりのとき】<2018年2月10日更新>
【ModifyRecord (1) -復活- 】<2018年3月4日更新>

【関連リンク】
【にいがた観光ナビ】-新潟県総合観光サイト-
【笹川流れ塩工房】-(有)日本海企画HP-
【恋する灯台プロジェクト】-公式HPー
【三代目 兵六玉】ー山形県酒田市の居酒屋-
【山形こけし】-山形県HPー
【本間家旧本邸】-公式HPー
【秋田市竿燈まつり実行委員会】-公式Webー


ヨッシーは走ることで日本を応援しています。






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2 コメント

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さすがです! (イトー)
2018-11-14 12:29:39
移動日と前置きしつつも、しっかりと初日から観光スポットにグルメと盛り込んであり、宿泊先から徒歩圏内にも観光する場所があるのは流石です(^.^)
番外編も含めて、続きを楽しみにしてます!
返信する
Re:イトーさんへ (ヨッシー)
2018-11-14 22:15:05
コメントありがとうございます♪

1日目に青森県に到達...
という計画もあったのですが、
山居倉庫と鳥海ブルーラインに
早朝朝駆けで行くには
酒田が都合良かったので、
山形泊りにしました。
山形であれば
翌日が雨天であっても、
宮城・盛岡に逃げる(計画変更する)ことが
できますしね♪

夏に長期休暇が取れませんでしたので、
秋の「山居倉庫群のケヤキ並木の紅葉」は
密かにチャンスを狙っていました(笑)

現在2日目以降を書いているのですが、
「後編」までには終わりそうでないので、
「完結編」も増やそうかと...(汗)
どちらにしても、
頑張って書きますので
お読みいただき感想をお聞かせ下さい。
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