ヨッシーの道楽趣向-別冊-【yoshy's Garage】

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【ModifyRecord(7) - Overcoming vulnerabilities -】

2018-09-19 | Modify

Web-yoshy'sGarageへようこそ♪
管理人のヨッシーです。

ModifyRecordの第7回は、
『Overcoming vulnerabilities』
脆弱性の克服というお話しです。

2011年の夏...。
愛車にツーリング道具を満載にし
旅に出掛けた...。
- Introduction -
~ Go to Miyazaki ~
この旅は、
ツーリングを楽しむという以外に
もうひとつの目的があった。
それは...
宮崎で「ある人物」に直接お会いさせていただき、
質の良い(自分の理想とする)
車体を手に入れる為の
「意見/見解」を得るというものだった。
それは、
愛車Kawasaki/ZRX1100-C2を
『Modify』すると決断した時より
心に決めていたものなのである。

神戸三宮フェリーターミナルより、
『宮崎カーフェリー』に乗船し、
九州は宮崎に上陸です。
この旅は、
ZRX1100というMachineの
「車体剛性」の核心に迫る為のものなので、
目指すは「太陽の国/宮崎」なのだが...。
BigEvent(お楽しみ)は
最終日に取っておくことにして、
ぐるり九州を巡ってみることにした♪

このModifyRecordは、
「Modify記」であり
「ツーリング記」ではないので、
この旅のことは
軽く触れておく程度に致します。
<サンメッセ日南のモアイ像>
イースター島の長老会から
日本で復元する許可を得て、
復元されたモアイ像。

<佐多岬>
佐多岬展望公園より、
 北緯31度線上に位置する
本土最南端の岬を望む。

<桜島と叫びの肖像>
小規模噴火を繰り返しながら
噴煙を上げる...桜島。

<叫びの肖像>
長渕剛/桜島オールナイトコンサート会場跡地は
「赤水展望公園」の
桜島溶岩を使ったモニュメント。
ここからは、
錦江湾を挟み鹿児島市街地を望むことができる。


<産業遺産/曾木発電遺構>
夏季限定でその姿を現す
神秘的な産業遺跡「曽木発電所遺構」

<熊本城>
熊本県のシンボルでもある熊本城。
別名「銀杏城(ぎんなんじょう)」と呼ばれ、
加藤清正が中世城郭を取り込み改築した平山城。
平成28年に発生した熊本地震で
大きな被害を受け、
現在は「見せる復興」で修復中である。


<長崎>
夜景、異国情緒、温泉、
世界遺産、教会群、島旅...
人々を魅了する観光スポット満載の街。



<阿蘇山/草千里ヶ浜>
阿蘇五岳の一つ、
烏帽子岳の北麓に広がる火口跡にある
78万5000平方メートルの大草原と、
雨水が溜まってできたといわれる池とが織りなす
自然のコントラストが非常に美しい景勝地。

<原尻の滝>
大分県筑後大野市は「原尻の滝」は、
平野のど真ん中に
突然ぽっかり姿を現す巨大な滝。
大きな弧を描く美しい滝は、
「東洋のナイアガラ」とも呼ばれている。
滝上の「遊歩道」に
オートバイをとめ撮影すると...。

<おちかラーメン店>
熊本県山都町(矢部町)は「通潤橋」を
見学した後は...。
矢部の名物「おちかラーメン」
古典的な熊本ラーメンを味わえます。


九州をぐるりと巡り...
この旅の主目的を果たす為に、
『MOTOR CYCLE PRODUCTS/Wheelie』
さんにお伺い致しました。
(事前にアポイントは取ってあります)
そう...
「ある人物」とは、
宮崎県宮崎市でオートバイのパーツ製造・販売、
オーダーによる
各種パーツの製作を営まれている、
「Wheelie CO.,LTD」の社長である富永氏です。
画像でもわかる様に、訪問時は豪雨...。
『こんな雨だから、来るとは思いませんでした』
と驚かれる奥様に、
挨拶もそこそこに雨粒を拭うタオルを
ご用意していただくというご迷惑までお掛けして...。
皆さんの「びしょ濡れの訪問者」にも
嫌な顔ひとつせず
「笑顔」で出迎えて下さるという、
温かい心遣いにとても感謝しました。
Wheelie CO.,LTD

『雨の中大変だったでしょ...』
と奥様に入れていただいた
温かい珈琲を飲みながら、
少し社長とお話しをさせていただいた後、
製造工場を案内していただきました。
社長は、
どの様な質問に対しても質問の内容以上の...
技術や材質・加工工程等々の細部に至るまで、
親切・丁寧にお答え下さる
とても気さくな方でした。
息子さんも作業の手をとめて、
ビレットパーツ(切削部品)の説明を
懇切丁寧にして下さいました。
『こういう部品(ビレットパーツ)はどう思う?』
と試作品まで見せていただきました。


細かい部分まで作業場を案内していただき、
開発中(2011年当時)のGTフレームも
見せていただきました。
社長からオートバイに対する
様々な考え方をお聞きしたのち、
いよいよ「Wheelie」さんを訪問した
『核心』部分の話しを、
「Wheelie」さんのレース車輌(ゼッケン2号車)を
見ながらお話しをさせていただきました。

車輌や部品に対する疑問・質問...
私のオートバイの乗り方(付き合い方)...
それに対しての
社長(Wheelie)の考えに至るまで、
多々多様の話しに付いて
「会話のキャッチボール」が繰り返される。
ZRX1100というオートバイに対して、
私が誤解していたことや
私が想像しか出来なかった様なことが、
社長の
経験に裏付けされた言葉で語られる。
貴重な時間が過ぎる。
何時間話したのだろうか...。
徐に社長が
『ある車輌(デドコは秘密)』の
骨格図面を出してきて、
コレについての
君の率直な意見を聞かせてくれないか
と言われと時には正直「ドキッ」としました(笑)
この時交わした会話の内容は書きませんが、
このさきの『ModifyRecord』を
お読みいただければ
自然と理解できるのかと...。
車輌を構成するものは、
単なる「パーツ(部品)」の集合体である
ということは間違いのないこと。
しかし...
質の良い「車体づくり」を成し得ることは、
単なるパーツ(部品)の寄せ集め作業にあらず...。
社長とお話しさせていただけたことで、
「私の追い求めている理想形」に対して
...心の中にあった迷いが消えた。
「Wheelie」さんのロゴ入りTシャツを
お土産にいただき、
最後に社長から...
「注文を入れる際には、
貴方の名前は必ずお伝え下さい」
「貴方の走りに合った、
間違い無いものをお渡ししますから」
と仰っていただけました。
ありがとうございました。
<宮崎港/宮崎カーフェリー乗場>
神戸港までの船旅は、
これからの『Modify』の方向性を
考えるにはとても良い時間となった...。

Overcoming vulnerabilities
~ 脆弱性の克服 ~
Kawasaki/ZRX1100というオートバイは、
明らかに足回り...特にスイングアームに
『脆弱性』を抱えている...。
この辺りの事は、
ZRX1100というオートバイが
1200R・1200DAEGへと
変容する過程を比較してゆけば、
一目瞭然のことであろう。
巷では「フレーム(骨格)」が脆弱で、
走行中に振られる現象(チャタリング)を
起こすことがあると言われているが...、
ヨッシーはそうは考えてはいない。
車体(足回り)の抱えている主たる問題は
宮崎で理論上解決してきたのだから...。
※チャタリング(Chattering)
可動接点などが接触状態になる際に、
微細で非常に速い機械的振動を
起こす現象のこと。
ZRXに限ることなく
車体剛性に関する問題点は、
「車体構成その物の問題」「乗手の操作的問題」
「装備(部品構成)の問題」等々を考慮せねば、
その答えは容易に見付けることは
できないのであろう。
同じ車輌だから皆同じ...ではないのだから。
※製品誤差などという論点は考慮外。
物事を判断する為の基準となることは、
各々持ち合わせていることであろう。
物事の答えはひとつではないのだから、
各々が信じる道をゆけば良い。
ヨッシーは、
愛車Kawasaki/ZRX1100-C2の
質の良い(自分の求める理想)「車体づくり」の
基準(基礎)となるものを宮崎に求めたのである。
ZRXという車輌に対して
揺るぎない実績(結果)を持ち、
「乗れて」「作れて」「語れる」
貴重な人物はそうは居ないのだから...。

宮崎から戻り、
ホイールを軽量な物に換装し、
待つこと約半年...。
待望の『スイングアーム』が、
社長のコメントが添えられ
ヨッシーの手元に届いた。


Wheelie製の『スイングアーム』を
ZRX1100に取付けるのには、
小物入れの小加工が必要となる。
この辺りの細工は、
何百本とこの部品を取付けてきた、
「しゃぼん玉」さんのお家芸とも言える。
アルミ製の底板の取付け作業の
仕上がりひとつで、
この作業への手慣れ感は
容易に読み取れるというものだ。
しゃぼん玉
愛知県で各種バイク用品・パーツの販売、
取り付け、カスタムバイクの製作及び販売、
修理、メンテナンスを手掛けるショップ。



肝心の『スイングアーム』の
新旧対比画像も掲載しておきます。
意外にこの手の対比画像は少ないので、
何かしらの参考にしていただければ
幸いに思います。


『スイングアーム』の換装に伴い、
スイングアームピボットシャフトも
クロモリ(クロムモリブデン鋼)の物に交換。

『スイングアーム』の交換を機に
Rブレーキキャリパーを
「Brembo製/Rear CNC Caliper」に換装し、
Wheelie製「フローティングキャリパーサポート」
で吊り下げ。

『スイングアーム』組み付け後の
画像となります。


Wheelie製『スイングアーム』の
もたらすその効果は絶大である。
この部品ひとつで、
走行中に車体の動きが
見違える様にしっかりと「落ち着く」のだ。
今まで頼りなく感じていた車体から
『脆弱性』を感じる様な事はなくなりました。
以前ならば、
リアタイヤだけが意志(意思)とは違う方向へ
行こうとするあの「嫌な感じ」に悩まされ、
オートバイの姿勢を常に気に掛けながら
「コントロール」していた様な場面が、
それを意識せずに
オートバイに乗れる様になります。
但しこのお話しは、
「SuperSports系Machine」の
剛性云々という次元のものとは
性質は違います...。
所詮ZRX1100は、
鉄フレームに大きく重いエンジンを載せた
ネイキットバイクなのですから...(笑)

Wheelie製の
『スイングアーム』を採用したことで、
車体の『脆弱性』は
ほぼ克服されたと言っても良いだろう。
しかしこれもまだ、
自分の理想とする
質の良い「車体づくり」の実現への
ひとつの過程(状態)なのである。
ヨッシーの理想とする
質の良い「車体づくり」は、
まだまだ続いてゆくのだが
話しが長くなるので、
この続きは...
またの機会にでも(笑)

では
Thanks for coming!
Web yoshy'sGarageは
ライダーの皆さんのお越しを
お待ちしております♪


ヨッシーは走ることで日本を応援しています。

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【関連記事-2-】
以前の記事で
内容も浅薄ですが宜しければご覧下さい。
【Modify - はじめます -】<2011年7月14日更新>
【Modify - はじめます(2) -】<2011年7月24日更新>
【ツーリング計画♪ - 2011年夏 -】<2011年8月23日更新>
【Wheelie製 SWING ARM ♪ 】<2012年7月8日更新>
【Wheelie製 SWING ARM - 試走編 - ♪】<2012年7月10日更新>

【関連リンク】
【Wheelie CO.,LTD】- MOTOR CYCLE PRODUCTS -
【しゃぼん玉】- 各種バイク用品・カスタムバイクの製作及び販売 -
【宮崎カーフェリー】- 神戸⇔宮崎間を運行するカーフェリー -




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4 コメント

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Unknown (コボリ)
2018-09-23 22:28:51
ヨッシーさんも知って居られますが、自分も富永さんと2回お話しましたが、富永さん……バイク乗るのが上手いですね!!

バイクの動きを正しく理解し、それに見合ったもの作り。
職人魂がひしひしと伝わりました。
富永さんの魂を感じ取り、自分のバイクに生かす方が果たして何人いるのかと言えば……数は少ないと思います(笑)

大多数の方が、同じ質問をしても同じような、教科書通りの答えが返ってくるあたり、
『この人達あかんわ、話にならん』
と思いながら話を聞いてる自分が居ます(^-^;

人の話、聞く事も大切ですからね。
今では過去に聞いた(ウィリーさんの製品
取り付けられた)悪い話も良い話も、自分の財産になっています(((^-^)))
返信する
Re:コボリさんへ (ヨッシー)
2018-09-23 23:54:34
コメントありがとうございます♪

ブログの中にも書きましたが、
部品(パーツ)製造業者・販売業者数あれど、
「乗れて」「作れて」「語れる」
人ってどれだけ居るのだろうと思うと、
Wheelieの社長は貴重な存在なのでしょうね。

社長のお話しされる「オートバイ論」は、
至ってシンプルなものでしたし、
本来、素人には難しくて分らない様な事であっても、
私にでも理解できる様に丁寧に「身振り」「手振り」を使って
お話しをして下さいました。
それは社長の「物作りに対する情熱(想い)」を
コチラ側(使用者)にもしっかりと伝えたいという、
社長の切なる思いなのではなかったのかと
私は思っています。
まぁ...
コボちゃんも話していて気付いたと思うけど...、
富永社長はオートバイが大好きなんだろうね♪

質の良い「車体ずくり」という
私の理想とするものは、
ZRX1100を『Modify』するうえで、
一番の「キモ(核となる部分)」でもあるので、
どうしても宮崎まで行って、
社長に直接お話しをお伺いしたかったのです。
『Modify』なんて面倒なこと...
誰かの為にやっていたのでは
堪ったものではありません。
自分が乗るオートバイなのですから、
自分が身をもって納得したいだけなのです。
そうでなければ吊るしの車輌で充分ですし、
その方が使い勝手も良いのでしょうからね。

もう直ぐ私のZRXの『Modify』も終着点です。
(土砂崩れでだいぶ後戻りしましたが)
後は得た性能を維持・管理しながら
走って楽しむダケです♪
また折を見て
宮崎の社長に「御礼」をしに行きたいと
思っているのです。
九州はツーリング天国ですからね♪

返信する
Unknown (たけ)
2018-09-30 12:42:54
あんなにゴッツイパイプのスイングアームでも
問題アリなんですね

好みの問題もあるし、分かってくるほど
気になる事も多くなるって事でしょうか

佐多岬は私も行きました
九州は、魚のほかにも色々うまい物も多いので
また行きたいと思いますね私も

では、また

返信する
Re:たけさんへ (ヨッシー)
2018-09-30 14:37:26
コメントありがとうございます♪

ZRX1100に限って言えば、
純正のトラス式のスイングアームは、
ある一定のところまで攻め込むと...。
タイヤのグリップ力にスイングアームが負けて、
嫌な「撚れ方」をします。
「後ろのタイヤ...どこ行っちゃうの?」
って感じですかね(笑)
1200RからDAEGに進化する過程で
この辺りは確実に
「改良」されてきた部分でもあります。

宮崎のWheelieさんが
製作・販売しているスイングアームは、
ZRX1100の「弱点」を良く研究し
物作りをされていることを
走り出した瞬間に感じ取れるほど秀逸な物です。

どの様な味付けの
オートバイが好きなのかは、
たけさんの仰る通りで、
人によりその答えは千差万別なものでしょう。
しかし...
質の良い車輌というものは、
ある一定の法則に則っとり
「作り込まれたもの」であることは
疑う余地はないのでしょう...。

九州は、
走りだけでは無く、
自然もグルメも心ゆくまで満喫することが叶う
ツーリング天国ですからねー♪
宮崎のWheelieさんに御礼をしがてら、
巡ってみたいと思っています。

次回は博多で酒でも飲みながら
美味いものを楽しむのもイイナ...♪


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