ささやかなJUNKER

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しかし最近はジャンクとはご無沙汰です。

「星虫」読了。

2009-06-27 18:57:26 | Novels
寡作な作家岩本隆雄の「星虫」を読みました。
この作品は、第1回ファンタジーノベル大賞の最終候補作で、1990年に新潮文庫から出版されました。
読んだのはソノラマ文庫から2000年に改稿の上復刊したものです。

宇宙に憧れ、将来は宇宙飛行士としてスペースシャトルを操縦することを夢見る高校生・氷室友美。
そんな彼女が夏休み最後の夜に目にしたのは、無数の光る物体が空から降ってくる幻想的な光景だった。
後に“星虫”と呼ばれるこの物体は、人間の額に吸着することで宿主の感覚を増幅させる能力を持った宇宙生物で、友美もすっかり星虫に夢中になってしまう。
ところが、やがて人々の額で星虫が驚くべき変化を始めて―。
実に爽やかなSFファンタジーでした。
少々青臭いという人もいるでしょうが、夢を追い求める大切さ、地球という惑星と人類のあり方を真っ直ぐに描いた作品で好感が持てます。
表紙の絵柄やジュブナイル作品らしいので、敬遠した人もいるかもしれません。(私も新潮文庫版はスルーした一人です。)

今年、朝日ノベルズより「星虫年代記 1 星虫/イーシャの舟/バレンタイン・デイツ 」として、更に改稿され復刊しています。
それだけ評価が高いのでしょう。
是非、ご一読あれ。


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