ささやかなJUNKER

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しかし最近はジャンクとはご無沙汰です。

「兇 KYO」読了

2011-10-08 10:53:21 | Novels
矢野隆の新作「兇 KYO」を読みました。
幕末の京都。
天誅と称する要人暗殺が、尊王攘夷を叫ぶ若き武士たちによって行われていた。
剣の腕に覚えのある旗本の次男・水上守弥は、内偵のため江戸から派遣される。
守弥の前に立ちふさがるのは、人斬り以蔵と恐れられた土佐藩の岡田以蔵。
以蔵との斬戟死闘を繰り広げるなか、守弥は自分の内側に眠る「人斬り」の欲望に目ざめてしまう。
このまま、自分は以蔵と同じ獣に堕ちてしまうのか。
出口を見つけられずに恐れおののく守弥。
一方、以蔵は守弥の大切な人たちに襲いかかる。

矢野隆の新作の舞台は幕末でした。
ご存じ岡田以蔵を敵役に主人公の懊悩が描かれていきます。
主人公が人斬り以蔵との斬撃死闘の中、自分の内側に眠る闇の部分に目覚めてゆきます。
人斬り以蔵が獣のような不気味な人物として設定され、旗本の次男・水上守弥はそれに対して不可思議な"力"に目覚め心の闇と向き合います。
とにかくスピード感溢れる剣戟描写が抜群です。
お薦め。


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