ささやかなJUNKER

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しかし最近はジャンクとはご無沙汰です。

"ささやかなJUNKER"氏、「風の軍師 黒田官兵衛」を読む。

2014-01-26 15:13:56 | Novels
ささやかなJUNKER氏は、葉室麟の「風の軍師 黒田官兵衛」を読み終えた。
秀吉の懐刀として武勲を立てた官兵衛は、戦況膠着する文禄の役で朝鮮行きを申し出る。
しかし知略家・官兵衛の真意は、キリシタンを弾圧する秀吉を討つことだった。
関ヶ原の戦いでも伴天連の王国を造るべく九州で挙兵。
下克上の時代、異国の風を受け、夢を追う男の壮絶な生涯。

ささやかなJUNKER氏は、高校生の頃、黒田官兵衛を主人公にした司馬遼太郎の「播磨灘物語」を読んだことがある。
この度、久しぶりに黒田官兵衛が主人公の作品に触れた。
長編かと思っていたら、連作の中編集である。
収録された作品は、「太閤謀殺」「謀攻関ヶ原」「秘謀」「背教者」「伽羅奢(ガラシャ)」の5編。
このうち「秘謀」以下の作品に、黒田官兵衛は直接登場しない。
全編を通して、黒田官兵衛を縦軸に、キリスト教を横軸にした異色作である。
したがって黒田官兵衛の生涯やその知略を正面から描いた作品ではないので、そういうことを期待して読むと肩透かしをくらうかもしれない。
作品の出来としては、まずまず。
黒田官兵衛の策略家としての一面から、歴史事実に著者独自の解釈を加え描いているところは興味深い。


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