3月8日 (木) 敦煌より帰ってまいりました。

先日、8日間の旅を無事に終えて敦煌より帰ってきました
今回の旅はほんっとーにハードでタフな旅だった気がします
ツアーであるはずなのに、まるでバックパッカーか！？のような旅でした。

般若湯とは言えども、こんなにも短期間で酒を飲んで寝不足になった旅は無かったかも。。。

中国は北京や上海などのような都市ではホント日本以上の近代化を見る事ができます。
しかし、今回はそのような都市では無く、『敦煌』という何もない場所に行ってきました。

見渡せば全てが地平線。
そして、砂漠の山と断崖、絶壁・・・。
そんな中に１０００年、２０００年も前に作られた仏教遺跡がひっそりと残っているのです。

とてもじゃないけど、人間の住める場所ではない。
そんな場所でした。

ボクの行ってきた場所は、莫高窟(バッコウクツ)と呼ばれる沢山の仏教壁画や遺跡が眠る場所。
この中ではカメラを始めとした撮影は一切禁止。
それこそ、その後に廻った西千仏堂や楡林窟も同じようでした。


＜莫高窟正面より　目の前の建物には高さ４０ｍの弥勒菩薩が眠っています＞

専門の研究員の方にガイドをしてもらいながら約20窟くらい巡ったかな。
その中の148窟などはじめとした涅槃像は本当に素晴らしいものでした。

一部分は、1970年代に起きた文化大革命によって破壊されたものが痛々しく残る中、その中でも莫高窟の遺跡は修復が進んでいたように思えます。

文化大革命・・・。
話を訊いただけでも震えてしまうんだけど、目の前で遺跡を通して感じるとは思いも寄りませんでした。
本当にヒドイ状況だったと思う。

そして、ボクの一番の印象に残ったのは第17窟ですね。やはり。
この17窟には約40000点の経典等が隠されていたそうです。
誰が?何故?
・・・と、まぁまだこの謎は解明されてないそうですがｗ
本当に壁画がキレイだった。
何人もの人が目の前の壁画を書くのに自分の人生を捧げていった・・・
って思うだけで、涙が自然と出てきました・・・


今回、敦煌に行った事で自分の何が変わっただろう・・・

って、ふと思う事があります。


他にも今回兵馬俑や始皇帝の墓などといった世界遺産レベルの遺跡を見たのですが、敦煌の遺跡の印象がやはり強いです。


＜西安、兵馬俑より＞

それは旧正月の帰省ラッシュの中、西安駅に群れる8万人の中国人と一緒に乗り合わせた寝台列車26時間・・・。ロデオのようなピョンピョン跳ねるバスに揺られ、ただひたすら敦煌を目指した・・・。


＜鳴沙山付近より＞

月牙泉(ゲッカセン)では本当にラクダに乗って砂漠を歩いて、キャラバン気分を堪能した。

そんなまるで三蔵法師が経典を求めにシルクロードをただひたすら歩く・・・そのままを感じられた気がします。



また行きたいな・・・ってｗｗ

帰ってきたばかりのに、僕の目はいまだ秘境の地に向いています。
ホント魅せられたようです・・・☆*゜ ゜゜*☆*゜ ゜゜*


＜鳴沙山頂上より月牙泉を望む＞