成城ガゼータ

やせっぽちガゼータ氏のおしゃべり人生

岩波茂雄という人物

2012-08-19 22:06:04 | Weblog
岩波書店創業者岩波茂雄が昭和21年熱海惜櫟荘に於いて66才の生涯を閉じた後、昭和33年に娘婿の小林勇によって書かれた「惜櫟荘主人―ひとつの岩波茂雄伝―」を古書店から買い求め読んだ。

岩波書店店員からは「先生」と呼ばれ、若い住み込み店員をさん付けで呼び、哲学思想で日本を導いた怒涛のような人生であった 傑物 そして岩波自身の言葉のとおり明治っ子であった
 
可笑しかったのは、岩波は趣味の登山では、頂上に近づくと同行者の足などお構いなしで自分だけものすごい勢いで先を目指して行ってしまう とても無茶な登山者だったそうだ
また 先生はすごいせっかちで、蕎麦を食べるときにはものすごい音をたててあっという間に食べてしまった という 
岩波文庫 岩波講座 岩波新書を世に出し 刊行の辞を表わすために筆を走らせている岩波茂雄の姿を思い浮かべた 

この書籍はクロス製本で立派で重たかったが、中身もずっしりとした一代を築いた人物の重たさであった
 

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