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陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

鋼の錬金術師FULLMETAL ALCHEMIST 第二〇話「墓前の父」

2009-08-16 | 感想・二次創作──鋼の錬金術師
旧シリーズの放映が終わったのが〇四年九月。もうすぐ五年になりますね。
この五年間はいろいろあったなぁ。

さて、鋼の錬金術師FA第二〇話は「墓前の父」
お盆なので、タイムリーなイベントですね、墓参り。

1.父と子(あるいは、変わらない者と変わりつつある者)
東方司令部とラストとの死闘の蚊帳の外におかれたエドワードは、帰郷し重大な手がかりを得ます。
母の墓前で再会したのは、失踪した父ホーエンハイム。旧シリーズだと、アルフォンスもいっしょに会ったはず。
十五歳のエドワードは、父の若い頃にそっくりらしい。髪型もおなじでした。でも、身長の伸びは正常だったんでしょうね、パパ(ひと言余計)

2.父と隣人(あるいは、村から逃げた者と逃げない者)
ピナコと対話するホーエンハイム。エドワードが聞き耳をたてているのを知っているかのように、重大な指摘をする──「母親でなく、別のものを錬成したがために、弟の身体と自分の一部をうしなった?!」驚愕のエドワード。
ホーエンハイムはさらに不吉な予言をして、去っていく。ピナコは、来るべき危険を承知で、帰ってくるはずの兄弟の居場所を守る決意をかためる。

3.母と子(あるいは、弟子と師匠)
疑惑の確証を得るため、錬成したアレを掘り出すエドワード。結果、自分たちが母親を錬成したのではないと確信。しかし、なぜか彼は先ほどと違って、気落ちしていません。
そして、真実の確信をさらに得るために、師匠のイズミに問い合わせ。子を亡くした母は、母を亡くした子に救われることに。

4.兄と弟(ふたたび、愚者ふたり)
アルフォンスの待つセントラルへと帰ったエドワード。ロイたちの死闘に参じて破壊された鎧を修復。
兄の告げた真実とは、「兄弟は人体錬成をしていなかった。そして、弟の身体は、魂と分離されただけであって真理の扉の向こう側の手前に残っている」

つまり、兄弟は禁忌を犯しておらず、いったん復活した母を殺したわけではない。そして、弟の肉体は滅びたわけではない=死者を蘇らせる賢者の石に頼らなくてもいいし、そのために誰かを犠牲にするという迷いが晴れた。

エドワードの出した結論に胸のつかえがとれたかのようなアルファンス。
賢者の石ならぬ、愚者の意思のみに突き動かされて、また前進したエドワードが、ウィンリィには一回り大きく見えます。

ところで、エドワードたちが錬成したアレは、じつは何だったのでしょう?
旧シリーズだと、母親のなりそこないがホムンクルスとして再登場してきますが。
アルフォンスが、一時的に鎧の身体でも不自由がないから戻らなくても…と思ったのは、小説の第三巻『白い花の舞う谷』にあるエピソードをふまえたのかな。




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