幕末の天然痘だとか、大正時代のスペイン風邪だとか、はたまた中世のペストだとか。
人類を危機に陥れた病原菌は枚挙に暇がありません。しかし、しかし、21世紀にもこんなでかい流行り病に見舞われるとは。
新型コロナウイルスの病原は、中国で漢方薬に用いられた食用の野生動物からとされています。中国の死者はすでに2000人超え、近隣国である韓国はもちろん、我が国でも感染者が増え続けています。英国籍の大型観光船プリンセスダイヤモンド号での乗客やら、中国人観光客との接触が感染経路になったとか、とうとう病院で医師や看護師にまで発症したとか。
昨年にも警戒すべきインフルエンザが蔓延しましたが、もはやこの規模が全地球規模泣かせ。国内では小中学校が一斉休校、会社も在宅テレワーク推奨、時差出勤のすすめ。子持ちには補助金を出すが、独身には仕事のしわ寄せ。使用者責任の自宅待機ならば労基法にもとづく休業手当が出るのに、対象外のひとも多い。そもそも、テレワークできるホワイトカラーばかりではない。立場の弱い非正規労働者やフリーランス事業者は、真っ先に収入源を失う。受験シーズンにも重なりましたが、就活にも影響が出ています。3月は進路変更でひとが動く季節なのに、どうなるのだろう。
コンサート会場での小規模感染集団クラスター形成が確認されたことから、政府の音頭で人が密集しやすい飲食店やイベント会場への立ち入り自粛規制。ＳＮＳでデマが飛んだためか、マスクや紙製品が買い占められていて、店舗では品薄状態。オイルショックの混乱ふたたびといったところ。介護用品や衛生用品が必要なご家庭は悩ましいところですね。
そのうち落ち着くことを願いたいですが。
とうとう東京五輪まで延期か中止かを検討中だとか。春の甲子園や大相撲3月場所はすでに無観客試合が決定しました。正直スポーツイベントはどうでもいいのですが、私は今年受験希望の資格試験をどうすべきか懸念中です。一昨年も昨年も、台風被害や工事打合せで時間がとれず、やっと本腰いれられるようになったというのに。ついでに、この騒動の影響か知らずか、収入も大幅にダウンが見込まれます。
この新型肺炎は罹患しても、一見それらしき発症がなく、重症化しやすいのは高齢者や糖尿病や心臓疾患などの基礎疾患のある者が多いとか。ただし、発症しなくても保菌者が感染することが多く、また再発症する可能性もあるとか、陰性だった人が再検査で陽性になるとか、とにかく真偽がよくわからないところ。そのため、無駄に恐怖心をあおり、社内で咳やくしゃみひとつしただけで忌み嫌われてハラスメントを受けるという、労働問題も生じているようです。
そのいっぽう、例年になく、手洗いうがいに励む国民が多くて、インフルエンザシーズンにもかかわらず病院の患者数が激減しているとか、そもそも院内感染を恐れてうかつに医療機関に通う足をとどめようという動きもあります。病院勤めのひとはもともと体調崩しやすいと言われていますけどね。
コロナじゃないけれど、体調崩しがちだったこの冬は。
やっとこさ確定申告も提出し終わったものの、生活不安が根強くあります。まあ命あっての物種というべきかもしれませんが、今後の見通しが立たない状態はつらいですね。暇つぶしに図書館に行こうにも、休館状態でどうしようもありませんし。感染を防ぎつつも、コツコツといまできることをやるしかありませんね。
★新型コロナウイルス感染症関連の記事一覧★
2020年初春に発生した新型コロナウイルス感染症に関する記事のまとめです。今回のコロナ騒動は、医療崩壊の危機や労務管理の諸問題を含め、実にわたしたちの暮らしを根本から覆すような課題を提示してくれました。
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