陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」 第十二話

2009-06-21 | 感想・二次創作──鋼の錬金術師
師匠イズミ・カーティスご登場の巻。
ヒューズさんご逝去後だったんでしたね。

ウィンリィと別れたふたり、めざすは師匠のイズミのところ。
エルリック兄弟は、彼女から賢者の石にまつわる父ホーエンハイムの消息を聞かされます。
とたん、表情の険しくなるエドワード。
アルフォンスはともかく、エドワードのほうが父親に憎悪を燃やしているのは、なんでなんでしょうかね?単に家出したからだけが理由じゃない気もするけど。

さて、カーティス夫妻の元へ身を寄せた兄弟は、師弟の契りをむすんだ日のことを回顧。
このイズミさんの声、旧作と違ってちょっと懐かしい声だと思うんだけど、失念。

回想シーンのなかに、兄弟が無人島に放り込まれて、まさに映画「スウィプト・アウェイ」なサバイバル生活を送らざるをえない状況に。この部分、旧作ではたしか二話分ぐらいはあったはずですが、十分ぐらいにまとめられていますね。
たしか仮面の男がでてきて兄弟のじゃまをしたりして。その男の正体は…原作をご覧ください。

禁忌を犯したことをうちあける兄弟。
こっぴどく叱られるかと思いきや、じつは師もおなじ事情だった。前作はもっとボコられた覚えがあったんですが。死んだ小鳥か猫を生き返らせようとするエピソードかなんかで、教えといたのに、兄弟が死を覆そうとしたことで。

イズミさんの背負ったものの暴露と師弟の和解のシーンは、前回の出産エピソードと対比すると泣けてきますね。
禅問答のようなサブタイの「全は一、一は全」
一が個体のいのちで、全がいのちの集積した世界。宇宙はいのちの流れでつながっているのだという思想ですね。
漫画なのですが、かなり哲学的に深いテーマです。

次回はいよいよ、あのグリード一派が登場。
また血なまぐさくなりそうですね。




公式ホムペに、『セントラルタイムス』という新聞記事じたてコーナーがあってびっくり。


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